初心者でも失敗しない!月間250kmランナーが教えるマラソンシューズの選び方
マラソン初心者にとって何よりも大事なのがそのシューズ選び。
間違ったシューズ選びは走り辛いだけでなく、思わぬ怪我の原因にもなってしまいます。
私は月間250kmのトレーニングをこなしフルマラソンにも挑戦していますが、合わないシューズを履き続けた為に膝を怪我してしまい、1~2ヶ月もの間走る事ができなかったという苦い経験もあります。
今回はそんな私がたどり着いた、初心者でも失敗しないマラソンシューズの選び方をご紹介したいと思います。
目次
自分の足の”正しい”サイズを知ろう!
マラソンシューズを選ぶ際には自分が普段履いている靴のサイズは一度忘れて下さい。
というのも、マラソンシューズ選びにおいては自分の足の”正しい”サイズを知る事がとても大事になってくるからです。
正しいサイズとは足の実測値の事。
最近では大手スポーツ用品店やスポーツメーカー直営店等に行くと、コンピュータ式の計測器があり簡単に足のサイズを調べる事が出来ます。
また、その際に足の幅も計測する事が出来ます。
実際に足のサイズを計測してもらうと、普段履いている靴のサイズに比べて実際の足のサイズが小さい事に驚かれると思いますが、その値があなたの足の本当のサイズです。
このサイズを目安にシューズを選んで行く事になりますので覚えておきましょう。
あなたの足は何型?足の形の違いと特徴
足のサイズの次は足の形についてです。
足の形なんて人間なんだし誰でも一緒なんじゃないの?
と思うかもしれませんが、実は人によって違うんです。
足の型のタイプによってどんな点に注意してシューズを選んだらいいのかも変わってきます。
足の形は大きく分けて3タイプ。
その特徴をあげますので自分の足はどのタイプなのか照らし合わせてみて下さい。
エジプト型
エジブト型は親指が一番長いタイプで、日本人の約70%から80%がエジプト型とも言われています。
日本人ではこのタイプが一番多く見られます。
親指の先がシューズに当たりやすいのが特徴で、親指を基準としたシューズ選びが重要になってきます。
ギリシャ型
ギリシャ型はエジプト型とは違い、親指よりも人差し指が一番長いタイプが特徴です。
日本人の20%がギリシャ型と言われています。
比較的どのメーカーのシューズを選んでもフィットしやすいですが、サイズが合っていないと人差し指が靴の先端部分に圧迫されて曲がってしまう場合もあるので注意しましょう。
スクエア型
このタイプの特徴は親指、人差し指、中指、薬指がほぼ同じ長さである事で、足の形がスクエア(四角形)の形に見えます。
スクエア型の日本人は全体の5%と最も少ないタイプです。
私もマラソン仲間が何人かいますが、このスクエア型の足形の人に会った事はありません。
このタイプの場合、指先よりも横幅がシューズ選びの基準となってきます。
小さすぎるシューズは親指と小指が圧迫されやすいので注意が必要です。
メーカーによって形も違う?見た目で選ぶのはNG
スポーツ用品店に行くと様々なメーカーのマラソンシューズが取り扱われており、同じメーカーの中でも初心者向けから上級者向けまであるのでどれを試し履きしていいか迷ってしまうと思います。
まずは自分の足にあったメーカーを選ぶ所から始めましょう。
カッコいいからといった見た目の理由でシューズを選ぶのは失敗の原因です。
マラソンシューズはファッション性よりもフィット感が重要。
走る為の道具だという事を忘れないで下さい。
ここではマラソンランナーから高い支持を得ている3つのメーカーをそれぞれの特徴を踏まえて紹介します。
アシックス
日本人の足に良く合うシューズを開発しており、日本のマラソンランナーから最も選ばれているメーカーです。
メーカー選びに迷ったら、まずはアシックスのシューズがおすすめです。
比較的幅広なモデルが多いですが、モデルによって様々な形のシューズがラインナップされていますので、殆んどの方がフィットする一足を見つけられるメーカーだと思います。
私もいくつかのメーカーを渡り歩きましたが、最終的にはアシックスに落ち着きました。
ナイキ
欧米人向けに開発されている為、アシックスに比べると幅狭なシューズが多いのが特徴です。
一般的に日本人の足は甲高・幅広と言われているのでナイキのマラソンシューズを履いた場合、圧迫感を感じてしまう場合が多いでしょう。
しかし逆に言えば、日本人の方でも足の幅が狭い方にとってはフィットしやすいと言えます。
アシックスのシューズだとちょっと幅がゆるいかな?と感じた方はナイキのシューズがおすすめです。
アディダス
アディダスのシューズもアシックスに比べると幅狭なモデルが多いと言えます。
しかし、近年ではワイドモデルのラインナップも増えてきており、日本人からの人気も高まってきています。
幅狭な足の形をしている方にはナイキと共に候補の一つとなるメーカーと言えるでしょう。
軽いシューズは故障の原因?初心者のモデル選び
ではシューズを選ぶ際、どんなモデルを選べばいいのでしょうか。
初心者が陥りがちな間違いとして軽量のシューズを選んでしまう事が挙げられます。
軽量のシューズは確かに足がよく回りスピードが出しやすいというメリットはあるのですが、それはクッション性を犠牲にしたシューズであるからこそ。
足がしっかりと出来上がっていない初心者にとって、クッション性がないシューズは膝や筋肉への負担が大きく怪我に繋がる為おすすめ出来ません。
まずはしっかりとクッション性があるシューズを選び、走れる足を作る事が大事です。
また初心者向けのマラソンシューズ程、高機能で高価な傾向があります。
高いからと言って、安価なシューズを選ぶ方もいらっしゃいますがマラソンシューズは自分の大事な足を守り育てるもの。
ケチらず良いものを購入する事をおすすめします。
大手スポーツ用品店であれば初心者向けのランニングシューズの在庫は豊富にあると思いますので、「初心者なのでクッション性の高いモデルが欲しい」と相談すれば問題ないでしょう。
試し履きは小さいサイズから始めよう!
では実際に試し履きしてみましょう。
試し履きのコツとしては実測サイズよりもワンサイズ”小さい”サイズから履いていく事。
これはジャストフィットのサイズを選ぶ上で重要な事です。
余裕のあるサイズから試し履きをして徐々に小さいサイズにしていく場合、余裕のある感覚が基準となってしまいます。
すると少しサイズを下げただけでもフィットしたと勘違いしてしまい、結果大きめのサイズを選ぶ事になってしまいます。
大きすぎるシューズは靴ずれや豆の原因となりますので絶対に避けて下さい。
逆に小さすぎて履けないシューズからサイズアップしながら履いていく事により、大きすぎるシューズを選んでしまうというリスクを減らす事が出来るのです。
フィッティングは小さいサイズから、というのを覚えておいて下さい。
シューズ選びはつま先1cmが命
大きすぎるシューズは良くないと書きましたが、小さすぎるシューズも足にとって良くありません。
特につま先に余裕がないと、走っている最中に指がシューズの先端に当たってしまい痛みを感じるだけでなく、爪が剥がれてしまったりする場合もあります。
そこで目安となるのがつま先とシューズの先端の余裕を1cm取る事。
走っている最中はどんなに靴紐をしっかり結んでも足自体が前にズレてしまう傾向があります。
そこで前にズレてしまってもつま先がシューズの先端に当たらないようにするための余裕が1cmとなるわけです。
マラソンシューズの正しい履き方
マラソンシューズを試着する手順も重要です。
間違った履き方をしてしまうと正しいサイズのシューズを選ぶ事が出来ません。
手順としては①シューレースをしっかり緩める②シューズに足を入れたらかかとを合わせ、かかとをトントンと地面に打ち付ける③緩めたシューレースをつま先側から締め上げていく④試着でも靴紐を結ぶ所までしっかり行うとなります。
特に②の手順は重要なので必ず行いましょう。
マラソンシューズはかかとを基準にしてフィッティングするのが基本です。
ですので、しっかりとシューズがかかとに合った状態にしてからつま先1cmの余裕があるか確認して下さい。
これを怠ると大きめのシューズを選んでしまう恐れがありますので注意して下さい。
ユルめかキツめかで迷ったらキツめを選ぼう!
実際に試着してみて、ジャストサイズを見つけるというのはなかなか難しいものです。
なぜならシューズのサイズは0.5cm刻みで展開されているからです。
例えば25.3cmの人にとっては25cmのサイズは少しきついし、25.5cmのサイズだと少し緩くなります。
ジャスト25.3cmのサイズ展開がないというのが現実です。
ではこのような場合、どちらを選んだら良いのか。
こんな場合はキツめを選ぶのがおすすめです。
理由としては履いているうちに生地が伸びる傾向にあるから。
大きめのサイズを履いた場合、生地が足にそって縮むということは通常考えられません。
逆に小さめのサイズを選んだ場合、走りこむ事によって生地が足に馴染みジャストフィットの状態になるのです。
私も少しキツめのシューズを選び、慣らしのランニングを行う事によってジャストフィットのシューズに仕上げています。
ユルめかキツめで悩んだら迷わずキツめのシューズを選んで下さい。
まとめ
以上、マラソンシューズの選び方についてお話ししてきましたがいかがでしたでしょうか。
マラソンシューズは走る上で、唯一足を支えてくれているいわば”相棒”です。
良い相棒を選ぶ事が良い走りにもつながります。
自分に合ったシューズを選ぶというのは難しいところもありますが、妥協する事なくしっかり合ったシューズを選んで、より良いマラソンライフを送って下さいね。