ランニングシューズの正しい履き方は?4つのポイント

ランニングシューズは、走るときにとても役立つものですが、履き方には注意しなければなりません。

間違った履き方をしていると、足が痛くなったり、怪我をしたりする可能性があるのです。

そんなことになれば、ランニングを続けることができなくなります。

快適に走るためにも、履き方のポイントをしっかり押さえておくようにしましょう。





シューレースをほどく

シューレースとは、ランニングシューズの紐のことですが、履くときには必ずほどくことをおすすめします。

毎回いったんほどいて、足に合わせて締め直していくのが、正しく履くためのコツなのです。

とはいえ、普通のスニーカーの場合、いちいち紐をほどいてから履き直すというのは、あまり頻回に行うものではありません。

紐がゆるくなったり勝手にほどけたりしたときは、きっちりと締めて結び直すことになりますが、普段は紐には手をつけず、いきなり足を入れることが多いものです。

確かに、その都度ほどいてから締め直すのは手間がかかるので、普段使いのスニーカーなら、省略するのは間違いではありません。

しかし、走るときに使うランニングシューズだと、それはNGな方法になります。

走るときは、足にかかる負担が大きくなるので、なるべくきちんと履いて、余計なダメージを与えないようにすることが大切です。

ほどかないで履く方法は、手間がかからない反面、ゆるくなってしまうことが多いので、怪我をする可能性が高くなります。

怪我を防いで安全に走るためには、シューレースをほどいて、しっかり足にフィットするように、慎重に締め直していきましょう。

ただし、すべてほどいてしまうと、あとから締めるときに大変なので、足首に近い2~3列だけを外すのがおすすめです。

かかとをつぶさない

ランニングシューズを履くとき、シューレースをほどかないまま足を入れようとすると、かかとを踏みつけてしまうことがよくあります。

シューレースが締まった状態で強引に入れようとしても、すんなりとは入らないため、どうしても踏んでしまうことが多くなるのです。

普段使うスニーカーだと、かかとをつぶしたまま使うことも多いですが、ランニングシューズでは極力避けるようにしましょう。

かといって、ゆるく締めてそのままにしておくのもよくありません。

常にシューレースが緩んだ状態だと、履くときはスムーズでも、すぐに脱げてしまうので、走るときは危険です。

そうしたデメリットを回避するためには、やはりシューレースをほどく必要があります。

いったんほどいてから履くようにすると、かかとをつぶしたり、ゆるみすぎたりすることはありません。





かかとを合わせる

ランニングシューズをきちんと履くためには、足を入れたあと、かかとをトントンと地面に当てて、しっかりフィットさせることが大切です。

かかとの位置を確実に合わせることで、ランニングシューズが想定している正しい位置に、足全体がぴたりと一致します。

その状態になっていれば、ランニングシューズがもっている機能を100%引き出すことが可能になるのです。

ランニングシューズに限ったことではありませんが、体に身につけるものは、必ず正しい位置に装着するのが基本です。

きちんと正しい位置に装着されていれば、本来の機能がしっかり発揮されるようになります。

走ることを妨げるようなトラブルは回避するためにも、かかとを基準に合わせることを忘れないようにしましょう。

つま先はNG

ランニングシューズを足に合わせるときは、かかとではなく、つま先をトントンとやりたくなってしまいますが、つま先で行うのはよくありません。

つま先で合わせようとしても、隙間が空いてしまうことが多く、正確に合わせることができないのです。

そうなると、足がシューズの中で動きやすくなってしまい、場合よっては爪に負担をかけることもあります。

これを避けるためには、つま先で合わせるのではなく、しっかりかかとで合わせるようにしてください。

かかとなら、足の位置が合いやすいので、失敗することはありません。

普段からつま先で合わせることが癖になっている人は、ランニングシューズでもついやってしまうことが多いので、気をつけて履くようにしましょう。

つま先から締める

シューレースをほどいてから足を入れたのなら、走る前には、きちんと締め直さなければなりません。

しっかりとシューレースを締めることで、ランニングシューズがぴったりとフィットし、走りやすい状態にすることができるのです。

ただし、雑な締め方をするのはよくありません。

例えば、シューレースの端を強引に引っ張るような方法は避けるべきです。

そんな乱暴な締め方では、正しく足にフィットしないため、うまく走れなくなる可能性があります。

正確に足に合わせるためには、つま先に近い方から順番に締めていくようにしましょう。

余計な隙間が空かないように、シューレースを通す穴の両側を押さえながら、慎重に作業を進めてください。

多少時間はかかりますが、この方法なら、隙間をなくしてきっちりとフィットさせることができます。

「いちいち面倒くさいな」と感じたときは、一気に引っ張ってしまいたくなますが、ランニングシューズの機能を余すことなく引き出すためには、一列ずつ慎重に締めて、隙間ができないように履いていきましょう。

締めすぎない

ランニングシューズを履くときは、隙間ができないようにすることが大切ですが、だからといって締めすぎるのはよくありません。

あまりギリギリと締める履き方をしていると、走ることを妨げてしまう恐れがあるのです。

もし足が痺れるように感じたときは、かなりきつくなっているサインなので、もう一度締め直すことをおすすめします。

そんな状態では、とても快適に走ることはできません。

シューレースを締めるときは、あくまでも適度にフィットさせることが重要なので、足に負担をかけるほど強く締めたりはしないでください。

つま先を上げて結ぶ

ランニングシューズのシューレースを丁寧に締め直したあとは、最後に結ぶことになりますが、そのときに足を地面につけておくのは、よくない方法になります。

なぜなら、足をつけた状態で結ぶと、必要以上にきつくなってしまい、足を圧迫することが多いからです。

足がついていると、どうしても重心が前になるため、自分で思っている以上に強く結んでしまうのです。

そうなると、血の流れが悪くなってしまい、足が痺れたり、むくみがひどくなったりします。

これを防ぐためには、つま先を上げた状態で結ぶことをおすすめします。

浮かせて適度にフィットさせる

シューレースを強く結びすぎないためには、段差や、何か台になるものを見つけてください。

その上に足を乗せて、つま先を浮かせた状態で結べば、地面につけたときのように、やりすぎてしまう心配はありません。

つま先が上がっていれば、「少し強かったかな?」と思うくらい力を入れても、そこまでひどい圧迫にはならないのです。

ただし、もし違和感があったときは、そのまま使い続けたりせず、きちんと結び直すようにしましょう。

まとめ

ランニングシューズを履くときは、適当に足を入れて、シューレースを雑に締めてしまうこともありますが、快適に走るためには、やはり丁寧に履くべきです。

きちんとシューレースをほどいて足を合わせ、ずれないように慎重に締めていけば、余計なデメリットが発生することはありません。

ランニングシューズを正しく履いて、走ることをより楽しくしていきましょう。