オシャレ定番の「ALL STAR」はバッシュだった!!ALL STARバッシュの歴史

バスケット

スニーカーメーカーのCONVERSEがバスケットボールシューズの生みの親だったと知っていますか?オリンピックのスポーツ種目としてバスケットボールが採用されたり、NBAでアクロバティックな大技や、一人時間差のフェイントを編み出した多くの選手がかつてCONVERSEのバッシュをはいてプレイしていました。

ファッションの定番アイテムとして今もたくさんの人に愛されている「ALL STAR」のバッシュとしての歴史をご紹介します。

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バスケットボールの始まり

バスケットボールはアメリカ生まれのスポーツです。

その始まりは1891年にマサチューセッツ州スプリングフィールドで体育部教官を務めていたカナダ人のジェームズ・ネイスミスさんが、冬の間屋内で楽しめるスポーツ競技として考案しました。

それまで冬のスポーツは体操が主流だったそうです。

しかし、指導をしていた学生たちはレクリエーション的な競技スポーツを求めていました。

そこで、すでに屋外のスポーツとして親しまていたアメリカンフットボールやラクロスの要素と、故郷のカナダ・オンタリオ州の遊び雄鴨落し(Duck on the Rock)という的あてゲームからヒントを得てバスケットボールが考案されました。

当初ルールは13でしたが、現在は約250ほどになっています。

それでも基本的なゲームの形式はほとんど変わりがないそうです。

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生まれたてのバスケットボール競技の足元を支えた「キャンバス オールスター」

雨や雪で足元を濡らしてしまう靴に有効な改善素材であったゴムを使用したラバーシューズ。

当時のコンバース社はラバーシューズの開発と販売に力を入れていました。

特に冬場は受受容が多く会社にとって売上を上げる大切な季節です。

1891年にジェームズ・ネイスミスさんが考案した新しい屋内スポーツのバスケットボールはルールが整備され冬場のスポーツとして定着し始めました。

そこで新しい顧客層を獲得しようと、屋内で運動するのに最適なゴムを使ったスポーツシューズを作ることにします。

様々な試行錯誤の末1917年に完成させます。

それが21世紀に生きる私たちに今でも親しまれる「キャンパスオールスター」でした。

1917年に完成したフォルムやデザインは当時のままほとんど変わりがないそうです。

当時も今も共通する「キャンパス素材」はヨットや船の帆に使われるほどの強度です。

屋内の板張りの上を走っても滑らない足の裏とかかとを支えるゴムのソールパターンは1918年に特許を取っており、現在の「オール・スター」にも用いられています。

オールスターが今でも世界中で愛されているのは完成された履き心地だからかもしれません。

~ソール特許のURL~
*Google Chromeで翻訳機能を使うと読みやすいです*
“THE TRACTION SOLE"

PATENT US1289106 – Sole.
https://www.google.com/patents/US1289106?dq=inassignee:%22Converse+Rubber+Shoe+Company%22&hl=ja&sa=X&ei=VXcaVO68Eo6D8gWyrIKQBQ&ved=0CCgQ6wEwAQ

オリンピック正式種目の全選手も履いた「オール・スター」

1936年のベルリンオリンピックからバスケットボールはオリンピック正式種目となります。

この時、プロバスケットボールプレイヤーだったチャールズ・H・テイラーさんががコンバース社の「オール・スター」を選手兼広報活動を行い
ベルリンオリンピックでプレーする選手すべてに「オール・スター」が提供されました。

「オール・スター」はプロやオリンピック選手からも長らく愛用されます。

1960年代に「オール・スター」を脅かした「SUPER GRIP」

バスケットボールの誕生から共に歩んできた「オール・スター」の地位を脅かしたのはスポーツシューズメーカーの存在でした。

adidas社が手掛けた「SUPER GRIP」、こちらも今なお愛されている側面に3本のストライプの入った定番のスニーカーです。

レザー製のシューズだった「SUPER GRIP」は選手から「オール・スターよりもフィットし安定する」という評価を得ました。

この頃からスポーツシューズメーカーが提供するレザー素材を使ったバスケットシューズが登場しコンバース社の「オール・スター」のシェアを脅かし始めます。

バスケットシューズとして最期を飾った「オール・スター2000」

コンバース社がバスケットコートで使用される「オール・スター」を最後に提供したたのは素材にキャンパス布地や特許を取ったソールは使わず、現在のバスットシューズの素材には欠かせないクッション性を重視したソールとフィット感を追求したレザー製のバスケットシューズでした。

1996年に発売した「オール・スター2000」には定番である円形の星のパッチとデザインだけが残りました。

本来のスポーツシューズのシェアを「オール・スター2000」は惜しくも守り抜くことはできませんでしたが、知る人ぞ知るコンバース「オール・スター」の進化形バッシュです。

アメリカ文化として愛される「オール・スター」

スポーツシューズとしての役割を終えた「オール・スター」は現在アメリカ文化を代表するアイテムとして、コカ・コーラやハーレー・ダビットソントと並ぶ永久定番品として衰える事のない輝きを放っています。

「オール・スター」の定番カラー「白」は夏の涼しげでさわやかなカジュアルコーデにおすすめです。

まとめ

オシャレアイテムとして一足は持っていたい「オール・スター」。

そのバッシュとしての歴史はいかがでしたか?なんとなくあのフォルムはバッシュなんじゃないかと思っていた方もたくさんいらっしゃる事でしょう。

かつてバスケットボールのチームメンバーが50人制だったこともご存知ですが?これも本当のお話です。

スピード感を損ない将棋倒しのようにコートのなかを50人の選手たちがボールを運ぶ姿、相手ゴールを目指す味方と敵を間違えてボールを渡してはっとしてしまう瞬間を想像すると面白くなってしまいます。