高齢者だけぢゃない!「いつの間にか骨折」って?

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圧迫骨折

最近、よく耳にするいつの間にか骨折。

整形外科で勤務して5年になりますが、この5年間で絶やさずいらっしゃる疾患=腰椎圧迫骨折。

腰椎圧迫骨折とは平均的に高齢の女性、または閉経後の女性に多く見られます。

面白い事が、この腰椎圧迫骨折、なぜいつの間にか骨折と言われるようになったかと言うと「あれ、最近腰が痛いな。思い当たる節がない。」「あれ、段々痛みが強くなってきているような気が、、、。とりあえず病院にいってみるか。」など、1番重要なキーワードは『思い当たる骨折のエピソードがない』=いつの間にか骨折となったんでしょうね(^^)



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「いつの間にか骨折」は「圧迫骨折」

では、最初に骨の解剖から説明すると、首の骨は7つ、胸の骨が12つ、腰の骨が5つそして尻尾の部分にあたる骨が1つ。

人間の中心を支える骨(椎骨)は全部で24個になりますが、これらの骨が骨折ってピンと来ませんよね?
椎骨の骨折というのは外から衝撃が加わることにより潰れます。

なので、専門用語で、圧迫骨折と言います。



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圧迫骨折は女性に多い

では何故閉経後の女性に骨折が多いのか、それは女性ホルモンのエストロゲンに関係しています。

閉経後はエストロゲンの低下が見られ、骨が弱くなってしまいます。

その為、歯もボロボロになりやすく、極端な話し「尻もちをついた。」「椅子にドンと座った。」それだけで腰の骨が潰れてしまう事は結構ありがちです。

その時はわからなくても、1日床に休んだだけでもどんどん痛みが強くなり、動けなくなり救急車で来院される患者様も珍しくはありません(^^)
どうか皆さん、椅子に座る際はゆっくり座りましょうヾ(´。??。`)ノ
そして失礼にあたりますが、高齢の女性が転んだ際は体の中の骨がどこかしら折れていてもおかしいことはありません。

外傷がなくても、その時は何もなくてもとりあえずはすぐ、整形外科へ受診しましょう。

硬性のコルセットを病院で作る

次は来院してからのお話ですヾ(´。??。`)ノ
まず、来院したら問診があります。

それに基づいてお医者さんの触診、視診があります。

だいたいはまず、レントゲン撮影をおこないます。

そこで、異常があれば新しい骨折か、古い骨折かを鑑別するためにMRIやCT撮影をおこないます。

新しい骨折の場合はすぐ、硬い硬性のコルセットを病院で作ります。

高いです。

でも保険の申請をすればお金は返ってきます。

コルセットは軟性のものでは効果はありません。

なぜかというと、医療用はちゃんとした技術の方が粘土のようなもので型どりをし、折れた箇所にフィットするように作られます。

コルセットの必要性は固定することで、折れた骨を安め、骨の浮遊(要するに折れた骨はフニャフニャで形が変わりやすい)を抑えるため!
普通入院の際はベッド上絶対安静です。

色んな都合があり、入院できない方は、コルセットを着用してもらい、1日の半分以上は床に就いてもらいます。

圧迫骨折は治る?治らない?

みなさん勘違いされていますが!!
圧迫骨折はなおりません。

潰れた骨は元には戻らないのです。

ひたすら安静にし、痛みが引くのを待つしかありません。

そのためには、第一に安静です。

湿布を貼ったからといって骨がもとの形に戻ることはないのです。

もし、次のレントゲンで元の大きさに戻ってる場合、安静にしていなかった証拠です。

偽関節を起こしてしまいます。

腰の骨折はとにかく体を休めることですよ(^_^)
リハビリは痛みがなくなってからです。

痛みは鎮痛剤でコントロール

湿布を使ってもいいですが直接的に作用するわけではなく、皮膚トラブルに繋がるため、できる限り避けましょう。

鎮痛剤でコントロールをすすめます。

乱用することで、胃潰瘍を起こしやすいので、医師の指示に従って服用しましょう^ ^

まとめ

いつの間にか骨折決して珍しい病気ではありません。

骨粗鬆症=閉経後女性

高齢者転倒=骨折

イスはゆっくり座ること!

転けたら、痛くなくても病院へ!

みなさん、気をつけましょう(^_^)




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