使用する年代や状況に応じた電子辞書の選び方やチャックしておきたいポイントについて

辞書といえば紙の書籍という時代は終わりを迎えつつあり、辞書や辞典などの電子化が当たり前のようになっていますし、コストパフォーマンスや収納スペースの観点から考えても電子書籍や電子辞書の需要は増え続けています。

また、電子辞書に収録されているコンテンツのバリエーションも進化していますし、学習コンテンツのレベルも段階に応じて選ぶことができますので、一昔前よりも選び方が複雑になっている部分もあります。

そこで、この記事では電子辞書を使用する年代や状況に応じた選び方などを中心に紹介していきます。

電子辞書を使用する年代や状況別の選び方

電子辞書の機能性や価格はメーカーやモデルによって様々となっているのですが、高い学習機能は求めていないので価格が安いもので十分だと考えてしまうと語彙数の少なさに不満を感じてしまう場合もありますし、日頃の生活にも役立つ機能が備わった別のモデルを知った時に後悔していまう可能性もあります。

また、電子辞書に搭載されている学習コンテンツが自身のレベルと合っていないと役に立たないということも考えられますので、中学、高校、大学、社会人など使用する年代や状況に適したモデルを選ぶことが重要となっていますので、ここからは電子辞書を使用する年代や状況別の選び方について紹介していきます。

社会人から上の年代向けの電子辞書

社会人向けの電子辞書を選ぶ場合、自身の仕事内容や環境によって充実してほしいコンテンツは異なり、語学の勉強のために使いたいならば語彙数が多いものがおすすめですし、さらに例文がビジネスシーンで役立つ仕様になっていればより実用性が増します。

また、英語力を身につけるためのTOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)の対策に役立つ学習コンテンツが収録されていることにより、仕事における更なるスキルアップにも便利なツールとして使用することができます。

また、海外旅行に行くために英会話の勉強をするだけではなく、日本へ遊びに来る外国人を迎えるために英会話を身につけようと考えているお店も増えていますし、オリンピックや万博の影響により英語力を高めたいと考えている方も多くなっていると思いますので、旅行や接客などの会話が例文として豊富に収録されているものを選ぶことで便利に働きます。

また、仕事関係だけではなく、冠婚葬祭や一般教養、医学、法務、金融など、生活に役立つ一般常識や専門知識が収録されていることによって電子辞書の便利さが大きく変わってきますので、社会人から上の年代の方には様々な分野のコンテンツが充実している電子辞書がおすすめとなっています。

各学生に適した電子辞書

学生が使用する辞書は、それぞれの語学レベルや用途に応じて選ぶ必要がありますので、高校生には中学レベルの辞書では役に立ちません。

また、高校生向けのモデルでも通常の学習用からセンター試験にまで対応しているものといったように幅がありますので、自身の語学レベルや用途は電子辞書を選ぶ上で重要なポイントとなっています。

さらに、大学生が使用する場合は専攻する分野によって重視するコンテンツは異なっていますし、その後の就職活動に役立つビジネスマナーなどのコンテンツがあることでより利便性が高まります。

勿論ですが、国語辞典の語彙数のボリュームや学習内容の新しさなどを総合的に判断することが大切ですので、できるだけ新しい情報が収録されたモデルやアップデートが可能なモデルを購入することをおすすめします。

実際に英語を話す機会のある留学する方向けの機能

英語に関しては、初心者の方は使う機会が少ない英英辞典ですが、留学した時などにはあると便利な辞典となっていますし、英単語についての説明を英語でしてくれますので、語学レベルを上げる目的としてとても役立ちます。

また、単語や文章をネイティブの発音で聞くことができる音声機能が搭載されているモデルもあり、日常的にネイティブの外国語を耳にすることは語学力を養う上では必要ですので、留学する方など話せる外国語を学びたい場合には英英辞典や音声機能が備わった電子辞書を選んでおきたいところです。

対応言語のバリエーション

学校教育もそうなのですが、外国語で最も必要性がある言語は英語だと思うのですが、それ以外のフランス語やドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語などの言語が収録されていることによって利便性が大きく変わってきます。

また、英語以外の単語を検索する場合、そもそも読み方が分からない単語をキーボードを使って検索するのが困難な場合もあると思うのですが、そういった場合に手書き入力機能が搭載されているものを選ぶことによって見たままの文字を入力して検索することができますので、馴染の浅い言語を学びたい時にはとても使いやすくなります。

この対応言語のバリエーションは元から収録されているモデルもありますし、未収録の言語の中から必要なものを自分でカスタマイズできるモデルもありますので、より多くの言語を必要とする場合は収録されている言語の種類やカスタマイズの可否を必ずチェックすることをおすすめします。

電子辞書の機能性や利便性、操作性に関する選び方

電子辞書を学習するためのツールとして使用する場合は、年代や状況に適したものを選ぶことが必要となっているのですが、使いやすさや見やすさなども使い続ける上では重要なポイントとなっています。

また、学習するためのツール以外のコンテンツが豊富に収録されていることにより、子供の興味や教養に影響を与えるツールにもなります。

これらを踏まえまして、ここからは電子辞書の機能性や利便性、操作性に関する選び方について紹介していきます。

画面の大きさや重量などをチェックする

機能性やコンパクトな形状などは選ぶ上での要素の一つだと思うのですが、見やすさや使いやすさなどの利便性も重要なポイントとなっています。

電子辞書の画面のサイズは、2インチほどの小さいものから5インチ以上のものまでありますので、この違いによって見やすさに影響を与えますし、画面が大きくなることによってキーボードも大きくなることがありますので、入力しやすいという使いやすさでメリットがあります。

一方、画面が大きくなると重量が重くなることがありますので、長時間使用する場合や持ち運ぶ機会が多い場合は持ち手の負担やかさばるなどの難点があります。

電源方式をチェックする

電子辞書の電源には充電式や電池式があるのですが、この電源方式の違いによって価格や利便性も変わってきますので、特に持ち運ぶ機会が多い方はチェックしておきたいポイントとなっています。

一般的には、充電式の電子辞書の方が価格が安いものが多くなっていますので、経済的な部分だけを考えれば充電式がおすすめなのですが、家庭内だけではなく持ち運んで使用する場合はバッテリー切れの心配があります。

その一方で、電池式の電子辞書なら電池の予備を持っていくか、外出先で購入すればバッテリー切れの心配はありませんし、コンセントの形状が違う海外などでも使うことができますので、利便性に関しては電池式の方が優れています。

コンテンツの多様性をチェックする

電子辞書の中には、日本語や外国語などの言語を調べるだけではなく、動物図鑑や小説、音楽など様々な機能が搭載されているモデルがありますので、機能に多様性があることで辞書などを個々で収集するよりも経済的に優れていますし、収納スペースを無駄に取られることもありません。

また、機能の多様性があることによって家族で使い回すことができますし、子供が手に取って小説やクラシック音楽などに自然と触れることで知識の幅や興味の幅が広がる可能性もありますので、電子辞書としての役割や価格以上のもを得られることも考えられます。

まとめ

電子辞書は収録されている情報量が増えてきただけではなく、カラー液晶によって見やすくて分かりやすい画像とセットで解説してくれる機能が搭載されたモデルなどもありますので、価格の安さを重視するよりもコストパフォーマンスに優れたものを中心に選ぶことで最適な電子辞書を手に入れることができます。

そのためには、必要な学習コンテンツをチェックし、その上で本体の操作性や利便性、コンテンツの多様性などの細かい部分を吟味した上でより良い電子辞書を選んでみてください。