電子辞書はPCがあってもスマホを持っていても必要?どんな場合に使用するのがいい?

学生時代のカバンの中身は勿論、教科書やノートそして辞書で膨らんでいました。

特に辞書は、高校時代でも和英の英和の2冊が定番でしたし、それだけでも荷物になっていました。

辞書の紙と言うのは本当に薄くて軽く出来ていましたが、それでもやはり入っていると重く感じたものです。

そして大学にもなれば、第二外国語のせいでこの辞書の数も増えていったのです。

卒業すればしたで、今度は仕事で辞書が必要となり、辞書は増える一方です。

こんな時こそ、電子辞書の出番です。

電子辞書の歴史とは?

日本の場合シャープの電子辞書が、第一号機とされています。

内容は英和と和英で、今の電子辞書に比べると何とも可愛いものに見えます。

とは言え、手に持って運べるこの手の機械で、しかも庶民にも手の届く値段であったことがまず驚きだったでしょう。

この時代、PCと言うものは既に存在していたわけですが、まだまだ高価でしかもサイズも大きく今のノートPCの様に持ち運べるものではありませんでした。

高価だと言う事自体で、まだ一般に手に入る状態では無かったとも言えます。

そんな年代に、手で持ち運べる機械でしかも、英和と和英と言う2種類の必要不可欠な辞書を可能にした電子辞書は、やはり驚くべきものであったと言えるでしょう。

現在の人間の目から見れば、単語集だけのようにも見えますが、当時としては技術の結晶だったわけです。

持ち運べるしかも辞書よりも便利な機械が、普及しないわけもありません。

この後電子辞書は、その能力も携帯性も格段にアップしていくのです。

電子辞書って必要ある?

現在の人にとっては、PCもありタブレットもありスマホのアプリもありと言う状況ですので、電子辞書は必要ないとも思えるでしょう。

正直、携帯するには確かにスマホで充分ですし、タブレットがあれば外出時にも翻訳機能はどこでも使用できます。

しかし語学に特化した電子辞書の場合、手軽にしかも簡単に誰でも必要な時にすぐ、翻訳が出来ると言う便利さで優っています。

PCやスマホだと操作が面倒だと言う人でも、電子辞書なら操作も単純ですので気軽に使用することが出来ます。

またスマホなど通信機能付きの機械が使用禁止、持ち込み禁止の場所でも電子辞書なら持ち込み可能と言う事もありますので、そう言った場合にも便利に使えます。

何によらず、専門に特化した機械と言うのは、余計な機能も付いていませんので、その専門分野で最高の能力を発揮してくれるのも最大の強みでしょう。

どんな人や場合に電子辞書はお役立ち?

ではどんな場合やどんな人に、電子辞書は効果的に使用してもらえるのでしょうか。

勿論使うべき人に使ってもらうのが、機械としての最高の能力発揮できる場なのですから、これはチェックしておくべきでしょう。

仕事で辞書は必要だけど視力に問題が

残念なことに、加齢による視力の低下は今の世の中では避けることが出来ません。

特に小さい文字を見るのは辛い、と言うのが一般的に加齢と共に悪化してくる症状です。

それに加えて、若い頃からの近眼などが加わりますと、辞書の小さな文字を読むのは大変に辛いものがあります。

長時間のPCの操作も、出来れば短く済ませたいところですね。

そんな人に使用してもらいたいのが、この電子辞書です。

勿論文字のサイズの変化はすぐに出来ますし、知りたいことだけ調べてすぐに目を離すことも、電源を切ることも出来ます。

PCの様に、立ち上げるのに時間を食うことも無いので、ストレスもありません。

スマホに比べて画面サイズも大きいので、目の疲れも緩和できます。

仕事で外国語の辞書が必要不可欠で、視力がいささかと言う人には電子辞書はおすすめですね。

特にPCで仕事をしていて辞書が必要になった場合、別窓開いて検索してと言うのも面倒に思えませんか。

手元の電子辞書で、サクッと調べてしまいましょう。

重いしかさばる普通の辞書に悩む

特に学生さんの場合、辞書は無くてはならないものです。

とは言え何冊も持って登校するのは、やはり重いですしカバンの場所も取ります。

出来れば学校に置きっぱなしにしておきたいところですが、家でも使用するとなるとそうもいきません。

往復、かさばる辞書をカバンに入れて登下校することになってしまいます。

こんな場合電子辞書ならかさばらず、しかも1台で済むのがありがたい所ですね。

特に第二外国語が必修である場合など、単純計算で4冊必要な辞書を1台で済ませることも可能です。

ただし特に高校生の場合、学校に持ち込みが可能かどうかを調べてから活用をおすすめします。

本棚の中身を少しでも減らしたい

本と言うのは何故か知らない間に増えていくものです。

結果、あっという間に本棚が一杯になってしまったと言う経験は、誰でも持っているのではないでしょうか。

そしてふと見てみると、冠婚葬祭に関する本とか家庭の医学関係の本、旅行用の会話集など、普段それほど使用しないけれど何かの時に必要だと考えて購入した本の数が増えていると言う事があるはずです。

これを少しでも整理したいと考えた場合も、汎用型の電子辞書が1冊あればほぼ網羅できます。

今の電子辞書の場合、語学だけでなくこういった生活の知恵的な辞書も入っていますので、これを利用すれば本棚にも余裕が生まれると言うものです。

旅行に行くのにやはり言葉が不安

外国旅行に行く時、その国の言葉を生活に必要程度に話せる場合は、特に緊張も無くそれほどに準備もしなくて済みます。

しかしどうにも不安な場合は、辞書を1冊入れるとか会話集を入れるとかするのが、海外旅行の時のお約束と言っていいでしょう。

しかしこの辞書や会話集、意外と必要な時に出てきてくれないのが問題です。

つい預け荷物の方に入れてしまって、飛行機の中で困ったと言う事もあるでしょう。

ホテルから出る時に、バッグに入れ忘れることも、かさばるので持っていくのが面倒になることもあるでしょう。

この場合も電子辞書がすぐに役に立ってくれます。

薄く運びやすい形状なので、手荷物に簡単に入れっぱなしにできますし、つまり入れ忘れることもありません。

スマホのアプリの起動を切り替える手間も無しに、現地の人に話を聞くことも出来ます。

音声機能付きの電子辞書なら、本当に安心して旅行が楽しめるでしょう。

スマホもPCも持たないけれど

スマホは持たずPCも無い、そして手書きでの書きものが多い人にも、電子辞書はお助けアイテムになってくれます。

面倒だからスマホもPCも使わないと言う人もいますし、覚え切れないので使えないと言う人もいるはずです。

それでも普通の辞書では中々、目も疲れるし重い辞書を一々出して調べるのが大変、と言う事になります。

こんな場合にも電子辞書なら、書きものをしている時にいつでも手元に置いておけますし、置いてあっても場所を取りません。

紙の辞書だとどうしても、何冊も必要になったりそれを積み重ねて置いたりと、どうにも手元の邪魔になったりもします。

その事から解放されると言う一点でも、電子辞書の使用がおすすめです。

電子辞書の購入時に気を付けること

さて電子辞書を購入するとなった場合、やはりちょっと気を付けておいた方がいいこともあります。

幾つかご紹介しておきましょう。

一つは、目的に応じた電子辞書を選ぶことです。

あれもこれも必要かもしれないと、多くの情報が入った電子辞書を選ぶと、結果大して使わない分野もあったりして結局操作手順が増えただけ、と言う事もあります。

今必要な情報を持った電子辞書を選ぶようにしましょう。

また初めての購入の場合は、出来れば1回は実店舗で実物を見てからの購入がおすすめです。

携帯できるものの場合、スマホでもタブレットでも同じですが、実物を手にしてみて重さやサイズを確認することが、後の使い勝手のためにも必要です。

思ったより大きくて、思ったより重いので、とせっかく購入したのに携帯できずに終わったのでは、電子辞書も気の毒です。

家での使用以外の、携帯を目的とした使用の場合は、サイズ自重はご自分の手でチェックしておきましょう。

また家でご使用の場合も、画面の大きさなど実際に見ておくとよろしいでしょう。

まとめ

機械と言うのは全て、人間のサポートをするために作られたものです。

使用する人間はまず、何を助けてもらうかを明らかにしてから使用すると、機械の能力を充分に享受できることになります。

電子辞書もまた、初期に比べるとその能力は段違いに大きくなりました。

その分、しっかりと利用目的を把握して、それに見合った電子辞書の購入をしてみませんか。