CASIO電子辞書エクスワード2017年モデルと2016年モデルを比較検証!

カシオ 電子辞書 エクスワード 中学生モデル XD-Y3800WE ホワイト コンテンツ160

市販されている電子辞書には様々な種類があり、対象年齢も小学生・中学生・高校生・大学生・社会人向けとシリーズが分かれています。

その中でも中学生向けの電子辞書におすすめしたいのが、中学生用のCASIOのエクスワードです。

中学生用のエクスワードにも2016年モデルのXD-Y3800と2017年モデルのXS-G3800が併売されていますが、それぞれ特徴に違いがあります。

今回はCASIOエクスワードの特徴の総まとめと、2016年モデルと2017年モデルの違いをじっくり検証したいと思います。

中学生におすすめ:CASIOエクスワードの特徴

中学生におすすめしたいエクスワードシリーズは、コンテンツが豊富でムラがないため、中学入学から高校入試に至るまでの学習をサポートしてくれます。

収録されているコンテンツの中で、2016年モデル2017年モデルともに共通の特徴をまとめてみました。

機種仕様

画面は5.3型タッチパネル式で、TFTカラー液晶パネルが採用されています。

文字入力方式もキーボード・手書き・ソフトキーボードなど様々な入力方法があるため、読み方が分からない漢字を手書きで入力して検索することができます。

電子辞書のメモリー容量は約100MB、電源は単3形電池2本またはUSB-ACアダプターからのUSB給電となっています。

本体は「TAFCOT」という強化設計が採用されており、落下・加圧・振動に強く安心して持ち運ぶことができますし、市販のヘッドホンをつなげば通学中にもリスニング学習することができます。

収録されているコンテンツは後程詳しく説明しますが、表示される教科書体をズームして「とめ」「はね」「はらい」を正確に確認することができる他、英語力を身に着けるための機能として、ネイティブ音声で聞く・実際に発音して話す・動画を通じて学ぶことができます。

また百科事典ではタッチパネル採用により写真をタッチして検索することができるので、名称を知らなくても画像と解説を調べられます。

更に学校の時間割を入力して手軽に確認できる機能もついており、日頃の予習・復習の計画に役立てることができます。

主要5教科収録辞書

2016・2017年モデルともに収録されている辞書は以下の通りです。

●英語

初級クラウン英和(第12版)・和英辞典(第10版)、ニューホライズン英和(第7版)・和英辞典(第5版)、ジーニアス英和(第5版)・和英辞典(第3版)、小学館ケンブリッジ英英和辞典、オックスフォード現代英英辞典(第9版)

●国語

明鏡国語辞典(第二版)、全訳古語辞典(第四版)、デジタル大辞泉(第二版対応版)、新漢語林(第二版)

●数学

中学数学解法事典、高校数学解法事典(第9版)

●理科

旺文社生物事典五訂版・物理事典・科学事典、中学理科用語集、地学用語集、覚えておくべき物理公式101(新装版)

●社会

中学社会用語集

動画や音声で学ぶ英語

発音やリスニングを学ぶためには、正確な発音をしてくれるお手本が必要です。

エクスワードには、NHKラジオ基礎英語2014年度版や『キクタン』シリーズが収録されており、英単語を聞いて覚えることができる他、自分でお手本の後に発音して録音して確認したり、エクスワードによる解析・採点・修正ポイントのアドバイスを受けたりすることもできます。

独学ではなかなか学ぶのが難しい正確な発音・リズムも、スピーキング機能搭載で母音や子音の発音ポイントを、イラストや文章でチェックすることもできるため、学校・塾以外の家庭学習における発音練習の質がアップします。

また動画『リトル・チャロ』や『英語名演説・名せりふ集』が収録されていて、物語・会話のやりとりや著名人の演説を通じて、生きた英語を学ぶこともできます。

学習した内容の進捗状況を一覧表示することができるので、モチベーションアップにも役立ちます。

予習・復習に活用

エクスワードには参考書機能も豊富で、中学1.2年生で習う学習内容を総復習できる問題集に、『高校入試中学1・2年の総復習(改訂版)』や、『旺文社』の参考書が英語・国語・数学・理科・社会と5教科分収録されています。

文字にはカラーマーカーを引いてマーカー部分の文字を隠すことができるので、暗記に役立てたり見出し語に手書きでコメントを登録してカラー付箋をつけたりすることもできます。

暗記カードは書き取り・繰り返し見返す・音声を張り付ける機能が可能で、リスニング学習にも活用することができます。

受験や検定に備える

高校受験・英検・漢検に備えるためのコンテンツも豊富です。

英検対策では、英検合格に必要な英単語・英熟語の暗記に役立つコンテンツが収録されており、中学初級程度の英検5級から英検2級までに対応しています。

英検の過去問を解析した予想問題ドリルでは、英検4級から2級までを習得することができます。

漢検対策では、過去10年間の出題漢字を分析して、よく出題される順番に問題が収録されており、漢検4級から2級までの学習をサポートすることができます。

CASIOエクスワード2016年モデル:XD-Y3800

カシオ 電子辞書 エクスワード 中学生モデル XD-Y3800WE ホワイト コンテンツ160

2017年モデルでは削られたものになりますが、コンテンツとしては秀逸なので2016年モデルにのみ収録されているものをいくつか紹介していきます。

●「脳鍛アプリクロスワード」…明鏡日本語クロスワードと英単語リスニングクロスワードが収録されているので、ゲーム感覚で楽しみながら単語を覚えることができます。

●ナショナルジオグラフィックビジュアル大世界史…世界史の流れを社会・文化・軍事など様々な観点から、豊富な写真や図版と文章でわかりやすく解説されています。

●百科事典マイペディア電子辞書版…一般的な基礎項目を収録している百科事典です。

●英語…英語の発音がよくなる本、総合英語Forest(7th edition)、キクタンTOEIC Test Score500が収録されています。

CASIOエクスワード2017年モデル:XD-G3800

カシオ 電子辞書 エクスワード 中学生モデル(ブラック)【2017年 春モデル】 XD-G3800-BK

2017年モデルは英語関係の収録内容強化と、受験に特化したコンテンツが収録されている印象です。

キクタンシリーズには「英会話初級編」「新ユメタン0(中学修了~高校基礎レベル)」「新ユメタン1(センター試験レベル)」が追加されています。

学習内容の進捗状況を確認するシステムでは、トレジムプランが新たに加わり、自分に合った学習プランを選んで学ぶ・学習プランの内容を把握する・学習の偏りを確認しながら、バランスよく学ぶことが可能になっています。

また2016年には収録されていなかったベーシックジーニアス英和辞典が新たに収録されています。

CASIOエクスワードどちらを選ぶか?

2016年・2017年モデルどちらも迷ってしまう内容ですね。

どちらかというと、2016年モデルは広い分野のコンテンツが収録されていて勉強をゲーム感覚で楽しめる工夫が多く、2017年モデルはより本格的に高校入試を見据えた内容になっているように思います。

世界史などの収録は2016年のみですから、世界史の学力を強化したい場合や勉強に取り組むのに時間がかかってしまう子供の場合は2016年モデルがおすすめです。

逆に2017年モデルは家庭学習の習慣が身についている子供や、高校入試のための勉強をじっくりしたい子供には向いているでしょう。

子供の学習能力に合わせて選んであげるといいかもしれません。

まとめ

電子辞書は中学生にとっては必須アイテムではありませんが、家庭学習のサポートをする面では非常に優れたアイテムと言えます。

上手に活用して学習に取り入れることができれば、子供の学力向上を助けてくれる強い味方になるでしょう。

もし電子辞書をプレゼントする場合には、使用する際の注意点や使い方のコツなども合わせて教えてあげてくださいね。