敷き布団とマットレスを徹底比較! 腰痛の方に合う寝具とは?
日本は、欧米とは違って、昔から敷き布団を利用してきました。
それが、明治維新が起きてから欧州の文化を取り入れるようになって、敷き布団を利用する方もいれば、マットレスを利用する方もいます。
腰痛の方は、寝具で横になっただけで痛く感じてしまうので、どちらの寝具を利用したら良いのか悩んでしまうでしょう。
そこで、敷き布団とマットレスを比較しながら、ベッドと敷き布団を併用したら利用しやすいのか紹介するので、みていきましょう。
12年間腰痛の私が絶対おすすめするマットレス・敷布団ベスト16ランキングはこちら
敷き布団を利用する際の注意点
腰痛の方が、敷き布団を利用する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
注意点を知らないで、敷き布団を利用しようとしたら、腰痛が悪化する可能性があるので、詳しく解説していきましょう。
底つき感
敷き布団は、マットレスとは違って、ボリュームがある商品は少ないのが現状です。
ボリュームが足りなくなっていたら、畳と体の距離が短くなっているので『底つき感』が出てしまいます。
畳は弾力感があるとは言え、ある程度まで硬めになっているので、底つき感が出てしまえば腰痛が悪化する可能性があるので注意しなければいけません。
そのような注意点があるので、腰痛の方が敷き布団を購入する際には、ある程度までボリュームがある製品を選んだほうが良いです。
布団を持ち上げる作業
腰を痛めている場合には、中腰で物を持とうとしたら、腰に負担をかけてしまうので、あまり物は持たないほうが良いです。
しかし、敷き布団を利用する際には、湿気対策のために、押入れに敷き布団を上げる必要があります。
底つき感を緩和するために、ボリュームのある寝具を購入したほうが良いと説明しましたが、あまりにもボリュームがあったら重量が重くなってしまいます。
重くなっている敷き布団を持ち上げようとしたら、腰痛が悪化する可能性が高くなってしまうので、ボリュームと重量のバランスが取れた寝具を選んだほうが良いです。
床からの距離
マットレスを利用する際には、ある程度まで高くなっているベッドの上に置く事になるので、床からある程度まで離れた高さで眠る事になります。
それに引き換え、敷き布団を利用する際には、畳の上に敷いて利用する方が多いので『床冷え』に悩まされる事があるのです。
床冷えしてしまえば、腰を冷やして腰痛が悪化する可能性があります。
なぜなら、腰を冷やしたら血管が収縮してしまって、腰の所で疲労物質がたまってしまうからです。
床冷え対策を講じるためには、畳の下に『断熱シート』を敷く方法もありますが、手間暇やお金をかけてしまうので、敷き布団を利用するのはデメリットが多いと言えるでしょう。
12年間腰痛の私が絶対おすすめするマットレス・敷布団ベスト16ランキングはこちら
マットレスを利用する際の注意点
腰痛の方にとって、敷き布団はデメリットが多くなっていますが、マットレスはメリットが多いのかと言えば、そうとも言い切れません。
そこで、腰痛の方がマットレスを利用した場合に注意すべきポイントを紹介するので、参考にしてみて下さい。
マットレスの硬さ
マットレスには『高反発タイプ』と『低反発タイプ」があります。
高反発タイプは反発力が高くなっているので寝具は硬めになっていて、低反発タイプは反発力が低くなっているので寝具は柔らかくなっています。
高反発タイプは、腰の沈み込みを抑えやすくなっているので、腰痛の方でも利用しやすいタイプと言えるでしょう。
しかし、体重が軽い方が利用しようとしたら、湾曲している腰が寝具から浮いてしまうので注意しなければいけません。
そのような事を考えたら、体重が重くなっている方は高反発タイプを利用して、体重が軽い方には低反発タイプのほうがおすすめです。
コイルとノンコイル
マットレスは『コイル(スプリング)』を採用している寝具もあれば、採用していない製品もあります。
コイルを採用しているマットレスは、底つき感を緩和してくれますが、寝返りを打った時に音が出てしまって、睡眠の質が低下する恐れがあるのです。
体圧を分散できたら腰痛の方でも利用しやすくなっていても、音に敏感な場合には睡眠の質が低下する恐れがあるので注意して下さい。
ウレタンの匂い
コイルを採用してないマットレスの多くは『ウレタン』という素材を採用しています。
ウレタンを採用している寝具は、低反発タイプもあれば高反発タイプもあるので、腰痛の方でも体に合う寝具を見つけやすくなっているのです。
しかし、ウレタンは特殊な匂いがするので、その匂いが気になってしまって、睡眠の質が低下する方がいるので注意しなければいけません。
ウレタンの匂いが気になる場合には、部屋を換気して、ウレタンの匂いが緩和されるまで、利用するのを辞めたほうが良いです。
ベッドと敷き布団を併用した場合
敷き布団とマットレスは、それぞれ注意すべきポイントがあるので、注意点に対策を講じなければ、腰痛が悪化してしまいます。
それでは、ベッドに敷き布団を敷いたら、腰痛でも利用しやすくなるのか解説しましょう。
敷き布団を持ち上げる回数
通気性が優れているベッドの上に、敷き布団を敷いた場合には、あまり湿気がたまらなくなるので、寝具を押入れに上げる回数を少なくする事ができます。
部屋の環境にもよりますが、あまり湿気がたまらない環境になっていれば、1週間に1回だけ寝具を押入れに上げておけば、湿気を取る事が可能です。
そのため、敷き布団を毎日上げる事が辛く感じてしまう場合には、ベッドの上に敷き布団を敷いてみる事をおすすめします。
床から離れた高さ
敷き布団を畳に敷いたら、高さがないので床冷えしますが、高さのあるベッドに敷いたら、床冷え対策を講じる事ができます。
さらに、高さがある所で眠っているほうが、ホコリを吸いづらくなるので『ハウスダストアレルギー対策』を講じる事も可能です。
実は、ホコリの中にダニの死骸(しがい)や糞(ふん)が、混ざっている物をハウスダストと呼びます。
このハウスダストを吸い込みすぎたら、ハウスダストアレルギーを発症して、鼻水や目の充血に悩まされて寝つきが悪くなってしまうのです。
そのような事になれば、寝不足に陥りやすくなってしまって、腰痛が悪化する場合もあるので、敷き布団をベッドの上に敷くメリットは大きいです。
敷き布団を敷けるベッドのタイプ
ベッドと敷き布団を併用するメリットについて理解できてもらえた所で、次に敷き布団を敷けるベッドのタイプを解説するので、確認してみて下さい。
耐久性が優れたベッド
敷き布団を敷く訳ですから、耐久性が優れているベッドでなければ、破損する恐れがあります。
さらに、ベッドの上に敷き布団を敷いたら、体圧が集中しやすくなってしまって、重くなっている腰に体圧が集中する恐れがあります。
そのような事になれば、腰痛が悪化する恐れがあるので、少しだけ空洞があるベッドを利用したほうが良いです。
すのこベッド
空洞があるベッドで、おすすめとなるのが『すのこベッド』です。
すのこベッドであれば、空洞になっている場所がいくつもあるので、体圧を分散しやすくなっています。
さらに、空洞がいくつもあれば、熱や寝汗がたまりづらくなっているのです。
熱や寝汗があまりたまらないようになれば、ダニが繁殖しづらくなるので、睡眠の質をキープしやすくなります。
まとめ
敷き布団は、床冷えする事がありますし、底つき感が出やすい製品もあるので、腰痛の方には利用しづらい製品が多いです。
それに引き換え、マットレスは底つき感を緩和しやすい商品が多くなっていますが、硬さや素材などに注意しなければ、腰痛が悪化する場合もあります。
もしも、両方とも体に合わない場合には、ベッドの上に敷き布団を敷いてみましょう。
そうすれば、睡眠の質をキープしやすくなって、腰痛対策を講じられる可能性が高くなるので、試してみる価値があります。
参考URL・参考文献・根拠など
https://exquery.net/%E8%85%B0%E7%97%9B%E3%81%AE%E6%96%B9%E5%BF%85%E8%A6%8B%EF%BC%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%89vs%E5%B8%83%E5%9B%A3%E3%82%92%E5%BE%B9%E5%BA%95%E6%A4%9C%E8%A8%BC%EF%BC%81/
https://www.life-rhythm.net/lower-back-pain-bed/
https://www.receno.com/pen/school/u19/2018-02-13.php
https://kaimin-times.com/futon-on-the-bed-5067