【マットレスに必ず潜んでいるダニ対策】おすすめケアとNG対策6つ

マットレス・敷き布団

みなさんは寝ている時、カラダのかゆみを感じて目が覚めたことはありませんか?

もしかしたら、この症状を引き起こしているのは、マットレスの中で繁殖しているダニかも?

ダニを放置しておくと、どんどん繁殖してわたしたちの快眠が妨げられますし、免疫力が低下して健康リスクも高まりますから、正しいケア方法を覚えておきましょう。



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ダニの繁殖を完全に防ぐのは不可能

購入したばかりのマットレスなどには、ダニは基本的に存在していません。

しかし、寝具のパッケージを開くと、すでに寝室のカーペットや枕などに棲みついているダニが、繁殖に最適な場所を求めて生地の中に入り込んでいくのです。

このダニは、外出した時に衣服やバッグなどに付着して、帰宅した時に室内に散らばっていきます。

玄関で衣服などをはたいても完全にとれることはないので、家の中から存在をなくすなのは不可能と言えるんです。



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アレルギーの原因はダニそのものではない

ダニと聞くと、噛んだり血を吸ったりして、わたしたちの肌にダメージを与える生き物と考えがちですが、実はマットレスなどの寝具に棲みつく「チリダニ」は、このような悪さをしません。

問題は、その死骸やフンなのです。

これらの老廃物がアレルギー源となって、かゆみなどの症状を引き起こしています。

ダニが繁殖する条件

ダニは、3つの条件が揃うと、爆発的に繁殖します。

その条件は、下記の通りです。

  • 湿度が60~80%前後
  • 温度が20度以上
  • エサが豊富にある

寒い冬の夜は、エアコンを切ると寝室の気温が20度以下に下がりますが、布団の中は体温で温められますので、ダニの活動力が上がってしまいます。

さらに、マットレスなどの寝具には、カラダから落ちる古い角質や頭皮のフケ、皮脂などが付着しますよね。

これらがダニのエサになることから、マットレスの環境がどんどん悪化してしまうのです。

ダニを効率的に退治する方法

ダニやその死骸などをマットレスから除去するには、ダニの嫌う環境にすることが一番の近道です。

つまり、マットレスの湿気をしっかり飛ばし、寝具内の温度が極端に上がらないようにすることと、エサを増やさないことがポイントとなります。

では、具体的な方法を確認していきましょう。

吸湿力が高い補助寝具を使う

マットレスにシーツを敷いた状態で寝ていても、汗の一部は布地を通過して寝具の内部に浸み込んでいきます。

この量をさらに抑えるには、マットレスの上に敷く敷きパッドやベッドパッドを使うのが有効です。

いずれも、吸湿性が高い補助寝具ですので、かなりの量の汗を吸い取ってくれます。

さらに、マットレスの下に、繰り返し使えるタイプの吸湿シートを敷けば、寝具内の湿度がかなり下がるでしょう。

布団乾燥機をこまめにかける

最近、発売されている布団乾燥機は機能性が高く、ダニを死滅させるためのモードが搭載されている商品が増えています。

マットレスに棲みついたダニは、65度以上の環境にさらされると死滅しますので、こまめに布団乾燥機をかけると、その数は次第に減っていきますよ。

ただし、素材によっては高温状態にさらされると、痛みが激しくなって機能が低下してしまう商品もあります。

最近人気のウレタン素材などは、ダニモードが使えないケースが多いですから、寝具の説明書きなどをしっかり確認しておいてくださいね。

朝起きたら掛布団をはがす

掛布団をマットレスにずっとかけた状態だと、表面にこもった湿気が蒸発しません。

そこで、明日の朝から実践していただきたいのが、起きて布団から出たら、掛布団を敷き布団から外し、マットレスを壁に立てかけるというケア。

この方法で湿気が抜けるスペースを作れば、さらにマットレスはサラサラの状態に近づきます。

マットレス表面の汚れはコロコロで除去

フケや古い角質などの老廃物は、布団専用のクリーナーを使って吸い取るのが一番効率的ですが、粘着テープがついた「コロコロ」でもかなりキレイにできます。

仕事や家事が忙しいと、クリーナーを使う時間や気力がない日もあるでしょうから、基本的にコロコロをつかってダニのエサを取り除くことを習慣にしましょう。

ダニ退治の予算がある方は、除菌機能があるUVライトを搭載したクリーナーを購入するのもおすすめです。

ダニの死骸やフンが吸い取れる上に、雑菌退治もできますから、かなり重宝しますよ。

間違ったダニ退治方法とは

普段、当たり前のように行なっているダニ退治が、マットレスを傷めたり、カラダにダメージを与えたりすることもあります。

みなさんは、下記に挙げるようなケアを、日常的に行なっていませんか?

天日干しの時に寝具をたたくのはNG

寝具を天日干しすると、効率的に湿気が放出される一方で、生地の中は65度以上の温度まで上がることはないので、ダニが死滅することはありません。

さらに、天日干しの時に布団叩きで寝具を叩く方もいますが、この方法でもダニやその死骸などが落ちてゆくこともないんです。

逆に、叩くことで寝具の生地が傷んで寝心地が悪くなってしまいますので、こうしたケアは絶対に避けてくださいね。

ダニスプレーは肌荒れを引き起こすことも

マットレスに吹きかけて使うダニスプレーは、殺菌力が高いので、かなりのダニを死滅させることができます。

しかし、スプレーの成分は刺激がとても強いため、肌に付着するとアレルギー症状を引き起こしやすくなるんです。

また、肌に棲みついて、ウイルスや雑菌などからカラダを守る常在菌まで死滅させてしまうことも。

ですから、とくに敏感肌の方は、ダニスプレーは使わないほうがいいですね。

湿気が抜けない場合はクリーニングへ

間違ったマットレスケアを改めて、正しいダニ退治を続けたにも関わらず、寝具の環境が改善しない場合は、自宅でのケアはあきらめるのが一番。

布団専門のクリーニング業者に依頼して、寝具の中を徹底的に洗浄しましょう。

クリーニング店でしたら、洗浄力や殺菌力が高い業務用の洗剤を使って、素材の奥までキレイにしてくれますので、ダニを完全に死滅させることができます。

また、布団の生地やカバーが傷まないように徹底配慮してくれますし、マットレスの機能も新品同様とまでいかなくても、クリーニングに出す前よりかなりアップすることもあります。

クリーニング料金は決して安くありませんが、ケアにかける手間と効率を考えたら、半年に1回ぐらいはプロにダニ退治を依頼するべきですね。

マットレスに湿気がたまりやすい夏と冬が終わった時期が、ベストタイミングですよ。

クリーニング代はサイズで変わる

最後にマットレスのクリーニング代の相場を、サイズ別にお伝えします。

クリーニングは、出張で対応してくれる場合と、集荷を依頼して洗浄した後に配送してもらうケースに分かれますので、予算やライフスタイルに合わせて選ぶといいですよ。

出張クリーニングの費用

  • シングル・・・15,000~30,000円
  • セミダブル・・・18,000~35,000円
  • ダブル・・・20,000~40,000円

ワンルームマンションなどの狭い部屋にベッドを配置していている場合は、洗剤が室内に飛散するリスクなどを考慮して、集荷サービスを利用したほうがいいですね。

まとめ

生命力が強いマットレスのダニ退治は、意外と手間がかかるものです。

しかし、深い眠りを得て心身の健康を保つことはもちろんのこと、女性の方でしたら美容にも関わる大切なケアですから、ここで紹介した方法を取り入れて、今日から湿気と汚れを徹底的に取り除いていきましょう。

睡眠の質が上がれば、寝ている間の疲労回復が驚くほど進むので、日中の行動力がアップして、生活の充実度がグンとアップしますよ。