そば殻まくらについて

まくら

首・肩への負担軽減 【もちふわ エアチップピロー】 低反発チップまくら 枕 ホワイト Sサイズ 約35×50cm

そば殻まくらは日本人には最もポピュラーなまくらであり、歴史あるまくらで今なお高い人気を誇っています。

そば殻まくらとはどのようなまくらなのでしょうか。

その人気の秘密と特長、そしてお値段はどのくらいなのでしょうか。

またそば殻まくらのお手入れや使用するうえで注意したい事としてはどのような点があげられるのでしょうか。



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そば殻まくらとは

そば殻まくらは、そば麦の実であるそば殻を詰め込んだまくらのことをいいます。

日本人なら誰でも一度は使用したことがあるのではないでしょうか。

シャリシャリとした独特の音と感触がとても心地よい、最もポピュラーなまくらです。

寝具店でまくらのコーナーを覗いてみても、そば殻まくらを扱っていないお店はまずないでしょうし、それほど日本人にとって愛着のあるまくらであるといえます。

一般に安く市販されているそば殻まくらは生地に化学繊維が混ざっているのが多いのですが、手製のものは綿100%となっててとても肌触りが良いまくらに仕上がっています。



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そば殻まくらの歴史

日本では古来より寝る際には頭を支えるためにまくらが使われていましたが、草や麦わらを裁断したもの、あるいは砂やもみ殻などを詰めたまくらが使われていました。

その後8世紀に中国からソバが伝来した時に、ソバを作った後に余って発生するそば殻を入れたまくらが作られたとされていて、今日に至っています。

このようにそば殻まくらの歴史は非常に古く、現在では羽毛まくら、パイマーまくら、低反発まくらなど多種多様なまくらが製造販売されていますが、日本人にとって最も古くから愛されているのがそば殻まくらです。

そば殻まくらの安眠効果

そば殻まくらは通気性が高く湿気を吸収し、また熱をこもらせず放出するという性質があります。

そのため湿気が多く熱い夏でもひんやりとして爽やかな寝心地がするという特長があります。

そのため寝ている間に汗をかきやすい人や、頭皮のニキビや湿疹などでお悩みの人には特におすすめです。

市販されているそば殻まくらには備長炭が配合されている製品もあり、湿気を吸収する効果に優れていますからさらに安眠効果が高まります。

そば殻ならではの表面の肌触りがとても心地よく、首や肩にかかる負担が少ないため、安眠効果が大きいのも特長です。

そば殻独特の香りがほのかに漂いリラックス効果もありますから、自然な眠りへと誘うのも大きなメリットです。

寝ている間にも首や肩などに負担がかかりにくく、寝返りを打ってもやさしくしっかりと頭部を支え続けますから朝までぐっすりと眠り続けることができます。

自然に育まれたそば殻を使ったそば殻まくらは、まさに先人の知恵といえるでしょう。

そば殻まくらのお値段

そば殻まくらのお値段はとてもお手頃で、2千円程度から販売されています。

市販のそば殻まくらは吸湿性を高めるために備長炭も入っている製品もありますが、それほど高値ではありません。

他のまくらと比較しても大きさや重量感の割には価格が安いことがそば殻まくらの特長ともいえます。

また詰め替え用のそば殻も1㎏当たり1500円程度で販売されていますから、そば殻を入れ替えていくことで安く長持ちさせることができます。

他のまくらと比較してもコストパフォーマンスにおいて非常に優れたまくらといえます。

そば殻まくらの長所

そば殻まくらは日本人にとって最もなじみのあるまくらですが、その人気の秘密は伝統あるまくらにもかかわらず自由にカスタマイズできるという点ではないでしょうか。

そば殻まくらはまくらの中に詰め込んでいるそば殻の量を加減することで、まくらのかさ高を自分に合った高さに自在に調節できるという長所があります。

つまり自分の好きな高さやボリュームにそば殻の量を調節することで、寝心地よく使用することができるのです。

そば殻まくらにはしっかりとした重量感があり、しかもまくらの表面のへこみが自然な形となって、どのような頭の形にもフィットするという特性も見逃せません。

そのため寝ている間に肩こりや首の寝違えなどが起こりにくいというメリットもあります。

寝返りを打ってもまくらの位置が移動しにくいため、朝までぐっすりと眠り続けることができます。

羽毛まくらなどのいわゆるふわふわとしたまくらよりも、適度にがっしりとした感触のあるまくらがいいという人におすすめのまくらです。

なかには寝返りを打った際などに生じる、シャリシャリという音が気になる人もいるかもしれませんが、慣れればかえって心地よく感じるものです。

そば殻まくらの欠点

そば殻は汗などの湿気を吸収する働きがありますが、吸湿したそば殻はもろくなっているうえにチャタテムシなどの虫がわきやすいという欠点もあります。

とはいえ普通に毎日使用していればまず問題はないのですが、湿度の高い部屋に長期間放置しておくと特に虫がわきやすいので注意が必要です。

来客用などとして数か月間押入れに入れたままにしておくと、虫がわくことになりますから注意したいものです。

そば殻まくらは頻繁に天日干ししてやると快適に使用できますが、できれば半年に1回くらいはまくらの中のそば殻を全部取り出して煮沸消毒し、しっかりと天日干しさせると良いでしょう。

あくまでも自然素材を使ったまくらですから、話題の低反発まくらなどと比較すれば人間工学的に疲労回復や安眠効果などの点において、必ずしも最も優れているとはいえないのも事実です。

独特のシャリシャリとした音もどうしても気になるという人には、おすすめできません。

また、そばアレルギーのある人や喘息のある人は、そば殻まくらの使用を控えた方がいいでしょう。

そば殻まくらのお手入れ

そば殻まくらは使用していると、頭部の重みでまくらの中に詰めているそば殻がつぶれて粉になって出てくることがあります。

これによってベッドや布団のまくらの周辺が汚れてしまうことになります。

これを防ぐために半年~1年に一度はまくらの中のそば殻を取り出してざるにあげて、ふるいにかけてそば殻と粉を分離するようにします。

こうして粉の部分を捨てて減ったそば殻を買い足して混ぜることで、気持ちよくそば殻まくらを使い続けることができます。

そば殻まくらは寝ているあいだに発生した汗を吸収していますので、できれば毎日天日で乾燥させてやることが、快適に使用し続ける上で大切です。

また、そば殻は水洗いすることはできませんので、濡れてしまった場合にはやはりしっかりと天日干しして十分に乾燥させてから使用するようにしましょう。

そば殻まくらは手作りできます

実はそば殻まくらは他のまくらと違って簡単に手作りすることができます。

そば殻は知り合いなどにそば麦を栽培している人がいればもちろんタダで分けてもらえますし、そば殻まくら用のそば殻も販売されています。

市販のそば殻まくら用のそば殻を使用すれば、消毒や粉をふるい分けるなどの手間が省けるためとても便利です。

お好きな色や柄の生地をお好みのまくらのサイズに合わせて裁断し、ミシンで袋状に縫い上げてそば殻を詰めれば、世界に1つだけのそば殻まくらの出来上がりです。

自分用はもちろん、プレゼントとしても手作りのそば殻まくらは大変喜ばれますからチャレンジされてみてはいかがでしょうか。

オリジナルの手作りそば殻まくらを使えば、毎日ぐっすりと眠れて爽快な毎朝が訪れること間違いなしです。

まとめ

そば殻まくらは、古くから日本人に愛用されてきたまくらです。

通気性や吸湿性に優れていて、暑い夏の夜でも涼しく快適に眠ることができるのが特長です。

またそば殻の量を調節することによって、自分の好みの高さやボリュームにすることができるのもメリットの1つです。

現在では様々なまくらが販売されていますが、そば殻まくらの利用を今一度見直してみてはいかがでしょうか。





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