デスクワークの慢性的な腰痛改善の秘訣はクッションにあった
仕事で長時間のデスクワークをしている方、仕事が終わった頃には腰痛に悩まされているのではないでしょうか。
自宅なら腰痛が楽になる椅子に変えたり、時々休憩を入れたりなどの自由も利きますが、職場となるとそうもいきません。
実はデスクワークの腰痛はクッションでかなり楽になります。
クッション程度なら職場に持ち込めるでしょうから、使い方などを紹介しましょう。
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目次
座っている時の腰への負担
立っているよりも座っている方が楽なはずなのに、デスクワークをしている人の多くが腰痛に悩んでいます。
何と、デスクワークをしている人の約8割が慢性的な腰痛に悩んでいるとも言われるほどです。
実は、立っている時よりも座っている時の方が腰に1.5倍もの負担がかかっています。
立っている時だと腰だけでなく足でも体を支えていますが、座っていると腰のみに圧がかかりやすくなり、一点集中で腰が上半身を支えるような格好になってしまいます。
そのため、立っている時よりも座っている時の方が、腰への負担が大きくなります。
可能であればずっと座りっぱなしにならないように、時々立ち上がったり歩いたりすると腰痛予防や症状の緩和に役立ちます。
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デスクワークによる筋肉の疲労
長時間同じ姿勢を続けていると筋肉を動かさない状態になってしまいます。
同じ形で筋肉が伸び縮みしない状態だと、筋肉が緊張し硬くなって血行が悪くなります。
また、座っているだけで腰の筋肉には負担がかかっています。
それにプラスして筋肉がガチガチに硬くなってしまうと、疲労を起こしてしまいます。
そのため、腰への負担と腰の筋肉の疲労が原因で、デスクワークだと慢性的な腰痛を抱えやすいのです。
職場ではなかなか難しいですが、その場で立ち上がって軽くストレッチをしたり、トイレ休憩を上手に活用して腰周辺をストレッチしたりして動かしてあげると楽になります。
デスクワークの姿勢の悪さ
長時間のデスクワークでは、時代の波に応じてパソコンを使っている方が大半です。
椅子に座ってキーボードやマウスを操作する際には、どうしても猫背や前のめりの姿勢になりがちです。
背骨が曲がった状態になり腰も丸まって負担がかかってしまい、骨盤にもゆがみが生じて腰痛を引き起こしてしまいます。
猫背は腰痛だけではなく、肩こりや首のこりなども起きやすいです。
また、腰痛が辛くなってくると腰だけを伸ばそうとする姿勢を意識せずに取ってしまって、腰の部分が反り返るような反り腰になり、腰痛を引き起こします。
男性よりも腹筋や背筋が弱い女性は、猫背や前のめりの姿勢だとぽっこりお腹や、垂れたヒップの原因にもなります。
また、首やあごの筋肉も正しく使われなくなり、顔のたるみも引き起こしやすくなります。
デスクワークは猫背や前のめり姿勢になりがちですから、普段から意識して正しい姿勢と保つようにしましょう。
特に女性は美容面からも、姿勢には普段から気をつけておくのがおすすめです。
背中にクッションを入れる
自宅なら座りやすく正しい姿勢を保ちやすい椅子に変えることもできますが、職場だとほぼ不可能です。
そこで、クッションを活用して正しい姿勢を保ちやすいように工夫しましょう。
やや薄手で弾力のあるクッションを、椅子の背もたれ部分に置いてから座るようにしましょう。
背筋がきれいに伸びるようにサポートしてくれて、猫背になるのを防いでくれます。
なるべく自分でも正しい姿勢を取れるように気をつけて、背骨がきれいなS字カーブを描けるようにイメージして座ると良いでしょう。
たった1個背もたれにクッションを置いただけでも、腰に加わる負担が大きく減らせます。
腰痛が起きにくくなって、痛みや重苦しさも和らいでくれます。
骨盤をサポートするクッションのすすめ
もう1つ腰痛対策に効果的なのが骨盤サポートクッションです。
商品ごとに色々な名前が付いていますが、座布団のように座る部分に置いて使うクッションのことです。
お尻を包み込むようにサポートしてくれて、骨盤の傾きがなくなり正しい位置でしっかりとキープされるようになります。
お尻の上に背骨が正しく乗っかるような格好になり、背筋が伸びて自然なS字カーブを描きやすくなります。
俗に言う坐骨で座るという状態を作り出しやすくなりますから、正しい姿勢でいられるようになります。
ホームセンターやディスカウントストアなどで1000円くらいで売っていますから、見つけたら活用してみましょう。
また、ネット通販でも安価に購入できますから、探してみると良いでしょう。
どんなクッションがいいの?
クッションは柔らかすぎると正しい姿勢を保つことができませんし、硬すぎると逆に腰に負担がかかってしまいます。
適度な硬さで疲れにくく、弾力があるものがおすすめです。
また、長時間座って使うことになりますから、蒸れにくく通気性のあるものが良いでしょう。
衛生的に保つためにも、カバーなどを洗えるタイプのものだと利便性が高いです。
最初はどんなものが自分に合うのかは解らないでしょうから、実際に売り場で座って試してみましょう。
低反発のものや高反発のものなど種類も豊富ですし、形状なども様々なのです。
また、女性の方は見た目にもこだわりたいでしょうから、デザイン性に富んだものが向いています。
座り方に注意しよう
腰痛サポート用のクッションを使っていても、正しい座り方ができていないと、クッションの効果も半減してしまいます。
まず、理想の形は背筋がまっすぐ伸びていて、あごを引き頭が正面を向いている状態です。
上半身と座っている太ももの角度は90度に保たれていて、太ももとひざの角度もまた90度、太ももから足先まで閉じていて足の裏が自然に地面に付いているのがベストです。
この状態にならない場合には椅子の高さが合っていませんから、調節するようにしましょう。
また、パソコンを使っている場合、この姿勢で視線のまっすぐ先に画面があるようにモニターの高さを調節すると、前傾姿勢になりにくくなります。
足を組んだり、膝から下が内股にあっていたり、太ももから開いていると腰や骨盤に負担がかかってしまいます。
太ももから足先までそろえた状態で座るように意識しましょう。
長時間同じ姿勢を続けない
腰痛の大きな原因でもあるのが、同じ姿勢で長時間過ごしているということです。
可能であれば1時間に1回ほど席を立って、周辺を歩いて足腰を動かすのが理想です。
硬くなっていた筋肉に刺激を与えて血行が良くなり、腰痛予防になります。
席から離れない場合には、自分の席で立ち上がって腰を回し、肩や首などのストレッチを行いましょう。
立ち上がるのも難しい状況なら、座ったままでできるストレッチもあります。
腰を前後左右にゆっくりと曲げてあげて、硬くなった腰周りの筋肉を伸ばしてあげると効果的です。
目の疲れを改善しよう
長時間パソコンを見ているデスクワークでは、目の疲れが腰痛の原因にもなります。
仕事中に少しパソコンの画面から視線を外して遠くを見るなど、目の疲れにも注意しましょう。
肩こりや頭痛、腰痛など、目が疲れただけで体に様々な影響が出てしまいます。
また、目の疲れは仕事の能率も落ちてしまいますから、目の疲れがなるべく起きないように工夫しましょう。
まとめ
生活の中で大半を占めるデスクワークですから、腰痛が起きないようにクッションで工夫してあげるだけでも効果があります。
背中や椅子に1つクッションをプラスしてあげて、腰にかかる負担を和らげてあげましょう。
腰痛が楽になるだけで仕事の能率も上がってやりがいも生まれやすくなります。
座り方に工夫するなど少しの努力で腰痛は改善できますから、クッションと共に取り入れやすい方法を試してみてください。