マットレスのへこみは腰痛の原因になる!  対策のための4つのポイント

マットレス・敷き布団

マットレスで腰痛対策をするなら、マットレスの状態には、常に注意しておく必要があります。

もしマットレスにへこみができていた場合は、効果的な腰痛対策をすることはできません。

それどころか、逆に痛みを悪化させることもあるのです。

では、マットレスのへこみには、どのように対処すればよいのか、4つのポイントに分けて説明していきましょう。



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選び方に注意しよう

マットレスのへこみを防ぐなら、実際に使う前に、まず選ぶ段階から注意が必要になります。

というのも、マットレスのへこみをできるだけ減らすには、その耐久性が重要になるためです。

耐久性が低い商品では、どうしても劣化は早くなるため、へこみやすくなります。

したがって、腰痛対策のためのマットレスは、耐久性の高さに注目して選ぶことが大切です。

頑丈なマットレスであれば、常にベストな状態で、長く使い続けることができます。

そして、耐久性の高いマットレスでおすすめなのは、高反発素材を使ったマットレスです。

高反発マットレスには、ウレタンが多く使用されています。

この素材は、密度が高く、とても頑丈なことがメリットなのです。

腰痛対策では、反発力の高さで体を支えてくれるため、高反発の素材が重宝されていますが、耐久性の面でも、安心して使用できる商品になります。

ただし、通気性はあまりよくないので、定期的な陰干しなど、湿気をためない工夫は忘れないようにしましょう。

自分の体格と合っているか

へこみを防ぐには、自分の体格とマットレスが合っていなければなりません。

例えば、大柄で体重の重い人が、薄くて耐久性の低いマットレスを使ったりすると、たちまち劣化してしまいます。

重い人が使う場合には、厚みがある高反発のマットレスが適しているのです。

高反発マットレスは、商品によって反発力も異なるので、なるべく反発の強いものを選べば、より確実にへこみを防ぐことができます。

しかし、小柄で軽い人の場合は、そうした商品は避けるべきです。

軽い人の場合、重い人ほどマットレスへの負担はかかりませんが、反発が強すぎると、自分の体の方がダメージを受けてしまいます。

体がすっかり浮き上がってしまうため、腰が反ったような状態が長く続くことになるのです。

それでは、とても腰痛の対策にはなりません。

つまり、マットレスを選ぶには、反発力や頑丈さばかりに注目していると、失敗してしまうということです。

マットレスの特徴だけでなく、自分の体格も考慮して、適切な商品を選びましょう。



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マットレスの向きを変えよう

マットレスのへこみを少しでも減らすためには、マットレスの向きを変えて、圧力を分散させることが大切です。

長く使っているマットレスの中央がへこんでしまうのは、体重による圧力が、その部分にだけ集中しすぎることが原因になっています。

マットレスに限らず、同じ部分に集中して力が加わったものは、次第に形が変わってしまうものです。

そのため、マットレスのへこみを軽減するためには、同じ部分だけを使わないようにする必要があります。

つまり、ときどきマットレスの向きを変えて、別の部分に体を乗せればよいわけです。

その使い方なら、劣化を遅らせることができます。

ローテーションさせる

マットレスの向きを変えて使うなら、定期的にローテーションさせるようにしましょう。

例えば、裏表を逆にしたら、次は上下を逆にし、その後再び裏表、上下で一巡するような流れをつくると、マットレスを均等に使うことができます。

それなら、同じ部分に圧力が集中することはないため、普通に使うよりも、へこみにくくなるのです。

また、裏表を逆にすることは、圧力の分散だけでなく、湿気をとばすためにも有効な方法になります。

マットレスの裏側には、どうしても湿気がたまりやすくなるので、ときどき裏表を入れ替えて空気に晒せば、カビやダニを防ぐことができるのです。

マットレスが劣化する場合、へこみだけでなく、湿気による影響も無視できないものがあります。

その両方を解決できるローテーションは、マットレスを長持ちさせるためには、最適な方法なのです。

下に敷くものに注意しよう

マットレスを腰痛対策で使う場合、その効果を最大限に引き出すためには、一番上に敷くことが重要になります。

というのも、直接体を横たえることで、マットレスの効果がダイレクトに伝わるからです。

敷き布団などの他の寝具を上に重ねたりすると、それが邪魔になり、せっかくの優れた性能も、うまく発揮することができなくなります。

極厚のマットレスなどは単体で使うことが多いため、この点はあまり関係ありませんが、「もっと厚さが欲しい」というときには、他の寝具と組み合わせることも多いので、重ねる順番には十分注意しなければなりません。

そして、マットレスの下に何かを敷くときは、その寝具の状態にも注目してください。

下に敷く寝具の状態によっては、上に重ねるマットレスの形にも、影響が出る場合があるのです。

マットレスは平らな面に敷こう

マットレスの下に敷く布団などは、必ず平らな状態にしておかなければなりません。

もし乱れている場合は、マットレスを重ねる前に、きれいに整えておいてください。

へこみが大きいようなら、タオルなどで埋めておくようにしましょう。

そのようにして、しっかり平らにしておかないと、上に重ねたマットレスも、本来の形を保てなくなってしまいます。

つまり、下の布団に合わせて、上のマットレスもへこんでしまうというわけです。

そもそも、マットレスは平らな面に敷いて使うものであり、でこぼこした場所では、どうしても形が崩れやすくなります。

それでは、どんなに品質のよいマットレスでも、その効果を発揮することはできません。

したがって、他の寝具と組み合わせて使うときは、必ずその寝具の状態を確認することを忘れないでください。

へこんだときの対処法

マットレスは、劣化を遅らせることはできても、最初の状態をずっと維持することはできないため、長く使っていると、必ずへこみが出てくるものです。

しかし、へこんだマットレスをそのまま使い続けてはいけません。

へこんだマットレスに寝ていると、背骨が不自然に曲がることで、腰に負担をかけてしまいます。

背骨が自然な状態だと、立っているときのようなS字カーブを描いているものですが、中央がへこんだマットレスに寝ていると、そのカーブを維持できなくなるのです。

その状態が長時間続けば、腰へのダメージは大きくなります。

これを回避するためには、クッションやタオルを活用するのがおすすめです。

それらをへこみに当てることで、無駄な体の沈み込みを防げば、腰に負担がかかることはありません。

ただし、クッションなどを使うときは、盛り上がらないように気をつけてください。

へこみだけでなく、変に盛り上がっている状態も、腰を痛める原因になります。

マットレスは、できるだけフラットにして使うようにしましょう。

どうにもならないときは買い替え

マットレスのへこみにクッションなどを当てるとしても、限界はあるものです。

どうしてもうまく埋めることができなかったり、痛みが悪化してしまうような場合は、思い切って買い替えることも必要になります。

マットレスに限らず、物はいつかは劣化してしまうものなので、どうにもならないときは、きっぱりと諦めましょう。

「もったいない」と感じてしまうこともありますが、体にかかる負担を考えれば、いつまでも使い続けるのは避けるべきです。

しかし、買い替えるといっても、マットレスは安い商品ではないので、すぐに劣化するのは避けなければなりません。

敷き方のローテーションなど、少しでも劣化を遅らせる工夫は、しっかり行うようにしましょう。

まとめ

腰痛のためにマットレスを使うなら、できるだけベストな状態で使うことが大切です。

劣化してへこんだマットレスでは、いくら使っても、腰の負担を減らすことはできません。

確実に腰痛の対策をするためには、ここで紹介したポイントを参考にして、へこみを軽減する工夫をしましょう。

マットレスは、常によい状態で使っていれば、高い効果を発揮してくれます。