低反発マットレスは腰に悪い?腰痛を起しやすい理由を分かりやすく説明!
腰痛は腰を酷使しすぎたり、腰に負担のかかる座り方や立ち方などで起こることが多いですが、睡眠中の姿勢が原因で起こることもあります。
睡眠時の姿勢に大きく関わってくるのが寝具であり、マットレスになりますが、低反発マットレスは腰を痛めやすいといわれています。
では、なぜ低反発マットレスは腰を痛めやすいのでしょうか?
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目次
高反発マットレスと低反発マットレスの違い
マットレスを大きく分けると、高反発マットレスと低反発マットレスの2種類あります。
高反発マットレスは、その名の通り反発力の高いマットレスで、睡眠時身体が深く沈み込まないようになっています。
そのため、自然な寝返りがしやすく、身体が固まることによる血行不良を防ぐことができます。
また、多くの高反発マットレスは体圧分散性に優れているため、腰や肩など一部分に強い圧力が加わることがなくなり、睡眠時の身体への負担が軽減されます。
一方、低反発マットレスは、反発力の低いマットレスで、反発力が低いことにより身体は深く沈み込みやすくなります。
身体全体が包み込まれるような柔らかさをしており、心地よく感じますが、身体が深く沈み込みやすいことにより身体には負担がかかりやすくなります。
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低反発マットレスは腰が深く沈み込みやすくなる
低反発マットレスは、その柔らかさから寝心地が良さそうに思えますが、腰を痛めやすいといわれています。
では、なぜ腰を痛めやすいのかというと、柔らかいことにより身体が沈み込みすぎてしまうためです。
腰は上半身を支えており、身体の要のような部分になっていることから、とても大事な部分です。
その大事な部分である腰は重みがあり、睡眠時には沈み込みやすく、腰が深く沈んだ状態が長く続くと腰椎には大きな負担がかかり、腰痛を起こしやすくなります。
人間の腰周辺には様々な内臓があるため、どうしても腰は沈み込みやすくなります。
それらのことから、低反発マットレスを使用するなら、硬い敷き布団を使用した方が腰には良いような気がしますが、硬い敷き布団は体圧分散性が悪いため、腰には良くありません。
低反発マットレスは寝返りの回数が減りやすくなる
低反発マットレスが腰に悪いといわれる理由の2つ目としては、自然な寝返りが打ちにくくなるからです。
反発力が低いことにより身体が沈み込みすぎてしまうと、身体は左右に動きにくくなります。
そのようになると、通常よりも力を入れないと寝返りが打てなくなるため、寝返りの回数が減りやすくなります。
では、寝返りの回数が減ってしまうと、身体にはどのような影響が出てしまうのでしょうか?
それは、血液の流れが悪くなるという悪影響が出てしまいます。
人間は睡眠時、適度に寝返りを打つことで身体をほぐし、血流が悪くなるのを防いでいます。
そのため、無意識で寝返りを打つことが多いですが、寝返りの回数が減ってしまうと身体をほぐすことができず、長い時間同じ姿勢になりがちになります。
長い時間同じ姿勢でいると血流は悪くなってしまい、そのことで腰を痛めたり、腰痛が悪化してしまう場合があるのです。
長時間のデスクワークで腰を痛めたり肩が凝ってしまう方がいますが、そのことと同じようなことになります。
寝返りが多すぎると疲れが取れにくくなるため、寝返りの回数が減ることは一概に悪いとはいえませんが、寝返りの回数が少なすぎるのは腰に良くありません。
睡眠の質が悪くなることも
マットレスに身体が沈み込みすぎると、寝返りを打つには通常よりも力を使う必要があります。
そのため、低反発マットレスは寝返りを打つ際、目が覚めてしまいやすく、睡眠の質が低下してしまう可能性があります。
高反発マットレスのように、余計な力を使わず自然に寝返りが打てれば、寝返りの際、目が覚めにくくなるので、睡眠の質が低下しにくくなります。
睡眠の質が悪いと、疲れがとれにくくなったり、日中眠くなったりしてしまいます。
低反発マットレスにメリットってあるの
以上のことから、低反発マットレスは腰を痛めやすいといわれていますが、メリットもあります。
低反発マットレスの大きなメリットは、何と言っても寝心地が良いことです。
寝返りは打ちにくいですが、反発力が低いことで身体全体が包まれるような感じがします。
そのことにより心は落ち着き、ゆったりとした気分になることができます。
寝返りの回数が減ることがメリットになる場合も
寝返りの回数が少なすぎることは腰に良くありませんが、寝返りの回数が減るということは、場合によってはメリットになります。
硬すぎるマットレスだと、寝返りの回数が多くなりがちになり、疲れはとれにくくなります。
ですが、体圧分散性に優れた低反発マットレスなら、寝返りを打つ回数を抑えることができ、睡眠の質を良くする効果を期待することができます。
つまり、寝返りが多すぎる方にとっては、寝返りの回数が減ることはメリットになるのです。
低反発マットレスの腰痛以外のデメリット
低反発マットレスは性質上、通気性が良くありません。
通気性が悪いと、マットレス内に湿気が溜まりやすくなります。
湿気が溜まるとカビが生えやすくなるため、湿度が高くなりやすい梅雨の時期は注意が必要です。
また、湿気はカビだけでなくダニが増える原因にもなります。
カビやダニが増えると睡眠の質が低下したり、マットレスが劣化する原因になります。
そのため、定期的に手入れを行うことが大切で、マットレスを風通りの良い日陰に立てかけたり、上下を入れ替えたりしてローテーションさせるなど、湿気を抜いて溜めないようにすることをおすすめします。
低反発マットレスが合っている人
ここの記事をここまで読んできて、低反発マットレスは腰を痛めやすいから使用しない方が良いと思うことでしょう。
ですが、そのようなことはありません。
低反発マットレスは身体が沈み込みやすく、腰には負担がかかりやすくなるため、腰痛を予防する場合は高反発マットレスの方がおすすめですが、人によっては低反発マットレスの方が合っている場合もあります。
では、低反発マットレスが合っている人とはどのような人なのでしょうか?
それは、痩せていて体重が軽い人や、寝相が悪い人です。
痩せていて体重が軽ければ、身体がマットレスに沈み込んでも、腰には大きな負担はかかりません。
また、寝相が悪く、寝返りの回数が多すぎる人であれば、低反発マットレスにより寝返りを打つ回数が減っても、それほど問題ないでしょう。
つまり、痩せていて体重が軽く、寝返りが多い方は、低反発マットレスの方が合っている可能性があります。
低反発マットレスを選ぶ場合
低反発マットレスを選ぶ場合は実際にお店に行き、横になって試してみることが大切です。
多くの低反発マットレスは、反発力が低いことから柔らかく寝心地が良く感じます。
しかし、寝心地だけで選ぶのは良くなく、腰痛を予防するには寝返りのしやすさも確認する必要があります。
身体が深く沈み込みすぎて、身体が固定され過ぎてしまうものは血流が悪くなりやすいため選ばない方が良いでしょう。
まとめ
低反発マットレスは柔らかく寝心地は良いですが、腰痛を予防するなら、痩せていてて体重が軽い方以外は選ばない方が良いでしょう。
だからといって、高反発マットレスなら何でも良いという訳ではなく、なるべく腰に負担をかけないようにするには自分の体型に合った高反発マットレスを選ぶことが大切です。
健康に影響する毎日使うもののため、マットレスは慎重に選びましょう。