入浴剤による美容・健康効果を期待している人必見! 入浴剤の効能を見極めるポイント・コツ
入浴剤を買う時に、最初に目がいくところはどこですか?
色、デザイン、香り、値段・・つい第一印象や何となくで買ってしまいがちな入浴剤ですが、せっかく使うなら、自分にあった効能や効果を期待したいものですよね。
そこで今回は、美容や健康など体に何らかの効果がある入浴剤を試してみたいという人向けに、入浴剤選びのコツやポイントを紹介していきます。
市販品のほとんどを占める無機塩類系
私たちが見かける入浴剤のほとんどは「無機塩類系」と分類される入浴剤であり、いわゆる定番というやつですが、無機塩類系の入浴剤は様々な効能や効果が期待できるので、健康に良い入浴剤を選びたいのであれば欠かせない入浴剤の一種です。
無機塩類系の入浴剤なのかどうかを見るポイントは、入浴剤の成分欄に「硫酸ナトリウム」と「炭酸水素ナトリウム」があるかどうかです。
他にも、炭酸ナトリウム・炭酸カルシウム・塩化ナトリウムなどの成分が主成分として記載されていれば無機塩類系入浴剤と言えます。
ただ無機塩類系はあまりに種類が豊富で、配合や主成分の違いによって効能にも幅があります。
せっかく入浴剤を買うのであれば自分の体に合った入浴剤を購入したいですよね。
なので、期待したい効果に合わせてどんなものをチョイスすべきなのかを説明していきたいと思います。
肩こり・疲労回復には炭酸ガス系
炭酸ガス系の入浴剤の特徴はおなじみの「ブクブク泡」ですね。
入浴剤を入れたとたんに、なんだか炭酸ジュースの中に浸かっているような感覚になりますが、市販品で代表的なものでは「バブ」がその炭酸系です。
炭酸系かを見るポイントは主成分が炭酸水素ナトリウムであること、他にも炭酸ナトリウムや炭酸カルシウム、コハク酸やクエン酸なども含まれている可能性が高いです。
でも、成分を覚えてなくても大体の製品には「発泡」「炭酸ガス」「シュワシュワ」などのワードが記載されているのですぐに分かるので安心してください。
炭酸には血管拡張効果があります。
血管を広げると血流が増えるので全身の血行が良くなり、冷え性の改善や肩こり解消、高血圧にも効果があると言われています。
炭酸ガス系を温泉に例えると「二酸化炭素泉」になるんですが、実はこの二酸化炭素泉は日本でもそんなに多くないのです。
だから市販で二酸化炭素泉を楽しめるのはとても手軽でお得感がありますし、肩こりや疲れ、体の痛みで悩んでいる人にはぜひおすすめしたいです。
クールダウンにはメントール入り炭酸水素ナトリウム系
炭酸水素ナトリウム=重曹のことです。
炭酸水素ナトリウムが主成分の入浴剤で一番良いところは、お風呂から出た後の清涼感です。
夏でもお風呂に浸かりたいけど、いつまでも体がほてってしまうのはイヤという人は炭酸水素ナトリウムを主成分にしている入浴剤を選んでください。
重曹にはお肌のピーリング効果があり、角質や皮脂を落としてくれます。
これにメントールが合わさることで湯上がりはさっぱりと爽快感を感じることができます。
運動後のクールダウンや、夏バテ防止、お肌の皮脂で悩んでる人にはおすすめの入浴剤です。
女性と比べて男性は暑がりの人も多く、お風呂に浸かっているのも好きではないという声もよく聞くので、そういった男性にもぜひ試していただきたいですね。
冷え性・ダイエットには塩化ナトリウム系
塩化ナトリウム=塩のことです。
最近では「バスソルト」とつく商品のほとんどが塩化ナトリウム系の入浴剤ですし、パッケージに「岩塩」「〇〇の塩」「ソルト」などの表示がされているものが多いので、成分欄を見なくても塩化ナトリウム系の入浴剤を分かりやすくチョイスすることが可能です。
塩化ナトリウムの効果で一番特徴的なのは、何と言ってもその保温効果。
サウナでも岩塩の塊を置いてあるところや、エステなどでも塩で発汗効果を促すところも少なくありませんが、それくらい塩化ナトリウムには発汗作用があるんです。
ダイエットをしているのであれば、塩化ナトリウム系の入浴剤で半身浴をすると通常では考えられないほどの汗が出てきます。
お風呂の中でリラックスしながら汗をかけるのは、手軽でリーズナブルなので嬉しいですよね。
また代謝がよくなることでお風呂から上がった後の保温効果もあり、冷え性の人は寝る直前にお風呂に入ってそのままベッドにいけばホカホカの体のまま寝ることができます。
冷え性の人にとってはつらい真冬や、脂肪をため込みやすい秋には塩化ナトリウム系の入浴剤で体のケアをしてみるのはどうでしょうか。
ちょっとマイナーな天然由来の植物入浴剤
無機塩類系ほどはメジャーではないのですが、中には漢方やハーブなど、植物由来の天然の成分から作られている入浴剤もあります。
普通の市販の入浴剤ではないものを試してみたい、天然由来のものの方が体に優しいから安心できるという人にはおすすめです。
アトピーや冷え性などに漢方・生薬系
トウキ・センキュウ・カッコン・ドクダミ・ヨモギなど、よく漢方薬などの原料にもされている植物を、そのまま入浴剤にしていることが多いです。
天然由来ということで効果は様々ですが、冷え性や血行促進などにもいいですし、アトピーなどの消炎作用やかゆみ止めなどにも効くと言われています。
昔の人は皮膚の病気に植物を煎じて飲んだり、皮膚に張り付けたりして炎症を抑えたと言われています。
天然の植物を入浴剤に使うことによって自然の恵みを感じられそうですね。
ただ漢方の効果には諸説ありますので、漢方や生薬を普段飲まれている方や、興味がある方などに試していただくのが良いと思います。
リラックスしたいなら香り高いハーブ・柑橘系
ハーブ系の入浴剤の特徴は、植物のエキスをそのまま入浴剤にしているところです。
ラベンダーやペパーミント、ジャスミンやローズ、ヒノキやユズなど、保温効果など体に良い成分は含まれてはいるのですが、どちらかと言えば健康のためというよりは香りを楽しむことによって得られるリラックス効果が一番の効能だと言えると思います。
端午の節句や冬至に行う菖蒲湯や柚子湯のように、季節感を感じることによって日々の疲れを癒したり、健康への願いを込めるのも一種の入浴剤の原点と言えるのかもしれませんね。
自宅がほぼ温泉化できる湯の花入浴剤
これも植物系の入浴剤と同じで無機塩類系のように市販されている入浴剤ではないのですが、温泉好きの間では集めている人もいますし、通販でも密かに人気の入浴剤です。
温泉成分の入浴剤は、普通の入浴剤と違って実際にある温泉の成分そのものを抽出して作られており、商品名にはそのまま温泉名が入っていることが多いです。
草津や別府など有名な温泉地の湯の花が手に入れば、自宅で温泉気分が味わえますし、その温泉の効能と同じような効能が得られるともいえます。
湯の花は人工的に作られているわけではないですから、通販やその温泉の現地に行かないと手に入らないことがほとんどです。
旅行に行った際や、「この温泉で体の調子が良くなった!」という経験があるのであれば、湯の花や温泉成分で出来た入浴剤を探してみるのもひとつの楽しみ方かもしれませんね。
美容・美肌目的には浴用化粧品
入浴剤には大きく分けて2種類あります。
1つは「医薬部外品」もうひとつは「浴用化粧品」です。
どちらに該当するかは薬事法で表示を定められているのですぐにわかります。
市販されているほとんどは医薬部外品に分類されるのですが、浴用化粧品だと「〇〇な肌」や「ヒアルロン酸」「オイル」などがパッケージに表示されていることが多いです。
イメージとしては化粧水の成分のお風呂・・という感じでしょうか。
香りが強いものが多く、アロマやエステに行ったような気分になれてリラックスしながら入浴することができます。
全身のお肌のケアというのはなかなかできませんから、お仕事で忙しいOLさんや日々子育てに追われているママさん達に、ギフトとして送るのも華やかでおすすめです。
まとめ
普段のちょっとした楽しみである入浴剤ですが、意外にも奥が深いものです。
家族みんなで温泉気分を味わったり、仕事の疲れを癒したり、大事な人へのギフトにしたり・・いろいろな場面で楽しめるのが入浴剤の魅力ですから、「これでいいや」と選ぶのではなくて、「どれにしようかな」の気持ちで自分に合った入浴剤を買っていただきたいものです。
是非自分のお気に入りを見つけて、リフレッシュするとともに日々の健康や美容のサポートアイテムにしてみてください。