入浴剤を使えば腰痛に効果アリ?自律神経からその効果をチェック!
入浴剤には様々なものが存在し、中には色んな効能を宣伝しているものもあります。
ですが一番の効果はなんといってもその良い香りによるアロマ効果といえるでしょう。
良い香りに包まれれば気分も良くなるものです。
今回は入浴剤と腰痛の関係について自律神経という視点からチェックしていきましょう。
実際にどのような効果を期待できるのかが明確になってくるはずです。
腰痛の原因は分からないもの
腰痛には明確な原因があるものと不明瞭なものの2つがあります。
例えば腰をぶつけてそこが痛むならそれは明確に原因があることになりますが、慢性的にいつのまにか腰痛になっている場合は原因不明といえるでしょう。
そして何と腰痛のほとんどは原因不明の慢性的な腰痛だったりするのです。
こうした腰痛に対してどう治療すれば良いのかというと、これもまた明確な治療法は存在しません。
なぜなら原因が分からないからで、対応のしようがないのです。
そんな状況で唯一それらしい症状名として挙がるのが「自律神経失調症」となります。
自律神経とは私達の生命活動を担う神経系を指し、交感神経と副交感神経という2つの神経によって成り立っています。
簡単にいえば交感神経は興奮を司り、副交感神経は安静を司るといった形です。
例えば危機的な状況では交感神経が優位となり血流量が少なくなると共に動悸が激しくなり、闘争ないし逃走に最適な体の状態を作り出します。
逆に睡眠時などの安静な状況では副交感神経が優位となり血流量が増えて心拍数が低下しするといった形です。
私達の体は交感神経のバランスが取りつつ活動をしているといえるでしょう。
自律神経失調症というのは文字通り自律神経が失調することで出てくる症状です。
症状の内容は多岐に渡り、不眠や倦怠感、筋肉痛に吐き気から腰痛までなんでもござれといった形となります。
例えば、睡眠時にドキドキして眠れなかったり、日中に異様に集中力が無くなったりするという症状があるなら、それは自律神経失調症なのかもしれません。
そしてこの自律神経失調症が原因で腰痛が起こることは珍しくありません。
そのため、この場合の腰痛は自律神経失調を治療するという視点から対策をとっていくと良いでしょう。
対策が成功すれば倦怠感や肩こりなども治るかもしれません。
自律神経失調症の原因は色々
実は自律神経失調症は1つの明らかな原因から発症するものではありません。
原因は個人によって異なり、様々なものが考えられるのです。
そのためまずは原因を探るところから対策は始まります。
原因として主なものはストレスや生活習慣の乱れです。
強烈なストレスを抱えていると心がコントロールできなくなり次第に体の不調が出始めるのですが、これは自律神経失調の疑いが高いといえるでしょう。
また生活習慣が大きく変わると自律神経を調整するタイミングが狂うため自律神経失調症になりやすくなります。
もし、ストレス源が近くにあるなら、できるだけ離れるようにしたり考え方を切り替えたりすると効果があるかもしれません。
生活習慣を正せば不調が治る可能性もあります。
まずはそうしたところから対策を始めると腰痛も自然と緩和されていくかもしれません。
医学的な見地からみた香りの効果
入浴剤の香りはストレスに対して効果があると見込まれています。
私達には嗅覚と言う感覚器感が存在していますが、これは脳に近く刺激を与えやすい感覚器官でもあるのです。
鼻で感知した香りの情報は電気信号となって脳の大脳辺縁系というところへ伝えられます。
大脳辺縁系は情動や記憶を司る部位なのですが、ともかく次いで視床下部へと情報は到達する形です。
そして視床下部こそが自律神経を司る部位となっています。
自律神経を司る脳の部位へと香りの情報が伝えられるということは、何らかの作用を期待しても良いということです。
実際に実験によって効果が認められている例もあります。
ただ実験例が少ないため未だ研究途上の分野ともいえるでしょう。
単純に気分が良くなる
医学的には自律神経に何かしらの効果があってもおかしくないという段階まで判明しています。
そこで私達の感覚的な意味合いでの良い香りの効果について振り返ってみましょう。
まず良い香りを嗅ぐとそれだけで何だか気分が良くなるものです。
花の香りを嗅げば穏やかな気持ちになりますし、異性の香水の香りは印象深いものとなります。
近年流行しているアロマオイルを蒸発させれば良い香りが部屋中に広がり落ち着くでしょう。
このように、良い香りを嗅ぐと私達は気分が良くなることを身をもって知っています。
気分が良くなるということは少なくとも不快ではないということなのでストレス解消に寄与しているともいえるはずです。
というわけでストレス解消のためにも良い香りをどんどん嗅いでいきましょう。
気分が良くなるという素朴な感覚は大事で、特にストレスを溜めている方にとっては喉から手が出るほど欲しい感覚となります。
辛く苦しい状況から一時でも解放されることができればそれは大きな救いになるものです。
少々大げさに思われるかもしれませんが、こうした安らぎがあると無いとでは生活の難易度は大きく異なります。
自分の好きな香りを見つけよう
医学的に全ての香りの効果が検証されているわけではないので、取りあえず自分が良い気分になる香りを見つけましょう。
幸い入浴剤には様々な香りが存在するのでたくさん試すことができるはずです。
例えば香りの種類としては「ゆず・森・ラベンダー・ジャスミン・シトラス・ベルガモット」などなど様々なものがあります。
中には入浴剤メーカーが独自に配合したブレンドも存在し、自然には嗅ぐことの無い香りもあるほどです。
そのため好きな香りを見つける楽しみがあるともいえます。
主な入浴剤メーカー
入浴剤を手がけるメーカーは多く、各社が切磋琢磨している状況です。
多岐に渡るのでここでは主なメーカーだけ挙げていきましょう。
まずは実は会社名になっていたバスクリンです。
元々は日本最初の入浴剤を開発し販売したツムラに属していましたが、紆余曲折を経て現在はアース製薬の完全子会社となりました。
日本において入浴剤としての知名度が高く、入浴剤といったらバスクリンを思い浮かべる方も多いかもしれません。
花王は化粧品も手がけるメーカーです。
入浴剤としては固形が特徴なバブを手がけており、種類も豊富といった形になっています。
こちらもバスクリンと双璧を成す存在といえるでしょう。
アース製薬も色んな入浴剤を手がけています。
バスクリンを完全子会社化しているものの、自社製品であるバスロマンを展開している形です。
他にも体を温める温泡といった製品も手がけています。
他にも大小さまざまなメーカーが入浴剤を作っているので色んなものをチェックしてみてください。
暑いときは「ハッカ油」が効くかも
年々暑くなってきた日本の夏ですが、暑さもストレスにとっては大敵です。
暑さがストレスになるということは自律神経失調症の原因にもなるということで、その症状の1つである腰痛の原因にもなりかねないということになります。
というわけで暑さ対策をする入浴剤としては「ハッカ油」がおすすめです。
ハッカ油は入浴剤ではないのですが、スーッとした清涼感を味わうことができるためストレス低減に効果があるかもしれません。
暑すぎてイライラしてしまう場合は試してみても良いでしょう。
清涼感のある「バスロマン スーパークール」
ハッカ油を使うことに抵抗感があるなら「バスロマン スーパークール」を試してみて下さい。
清涼感のある色合いと配合されたメントールによりさっぱりした湯上りになるはずです。
まとめ
入浴剤と腰痛の関係について自律神経という観点からみてきました。
腰痛の原因が自律神経失調であるなら、ストレス解消が期待できる良い香りの入浴剤を試す価値は十分にあります。
入浴剤には色んなものがあるので自分の好きな香りを探してみましょう。
特に暑さでストレスを溜めてしまう方にはハッカ油やメントールを配合した入浴剤をおすすめします。
良い香りに包まれて上手く生活していけばストレス由来の腰痛も和らぐかもしれません。