加齢と体質による膝痛には漢方薬が効く!今までいろんな治療を試したけれど効果がイマイチだった人にピッタリの漢方薬を4つ紹介

膝痛サプリ

【第2類医薬品】防已黄耆湯エキス錠Fクラシエ 180錠

膝痛の原因の中で最も多いと言われているのが変形性膝関節症ですが、この疾患は60歳以上の女性に多く発症します。

ほとんどは中年以降の更年期に発症し、中高年者の膝の痛みを引き起こす病気の代表的なもので、自然な老化現象の一つとも言われていますが、膝が痛くてスムーズに動かないのは何ともつらいものです。

最近では膝関節痛に効くサプリメントもいろいろ出回っていますが、今回は西洋医薬品よりも副作用が少なく、サプリメントよりも効果が早く現われやすい膝痛におすすめの漢方薬を4つ紹介していきたいと思います。



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変形性膝関節症で膝痛になるメカニズムとは?

どうして変形性膝関節症にかかると、膝痛で悩まされるようになるのでしょうか?

それは膝関節にあるすり減った骨のかけらが、周囲の組織を刺激することで炎症を起こすからです。

また高齢の人が膝痛で「膝に水がたまる」と訴えるのを聞いたことがある人もいるかと思いますが、これは膝関節が骨のかけらで刺激を受けて関節液と呼ばれる液体が膝にたまることで発症します。

いずれもこのような症状が進むと、膝関節のクッションの役割を果たす軟骨が薄くなっていき、徐々に関節の骨が変形していきスムーズに動かせなくなっていきます。



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クッションの役割を果たす軟骨成分を補う治療法

変形膝関節症の痛みを少しでも和らげるためには、クッションの役割を果たす軟骨成分を補う治療が必要です。

その治療法の一つには膝関節に注射でヒアルロン酸を注入する方法と、グルコサミンやコンドロイチン、プロテオグリカンなどを配合したサプリメントを服用する方法などがあります。

ヒアルロン酸注射の場合は医療機関で関節注射を行いますが、体内にもともとある物質なのでアレルギーなどの副作用が少ない半面、体内に吸収される性質があるので効果が長続きしないというデメリットがあります。

またサプリメントの場合は毎日服用しても、効果が実感できるのにある程度時間がかかります。

ところが漢方薬の場合は化学的な西洋医薬品に比べると副作用も少ないうえに効果も持続しやすく、サプリメントに比べると早く効果が実感できるというメリットがあります。

体質に焦点を当てた東洋医学療法で改善効果を発揮!

漢方薬を用いた治療は東洋医学療法の一つですが、漢方薬で膝痛を治療する場合は膝関節の軟骨や炎症に焦点を当てるだけでなく、その人の体質に焦点を当てた治療が行われます。

変形性膝関節症の原因は加齢による老化現象の一つと言われていますが、それだけでなく個々の体質も大きく影響しています。

例えばむくみやすい体質や冷え性体質の人の場合は、体内の水分の巡りが悪く水毒がたまりやすい状態のため、水太りして膝に水がたまることで膝関節痛を発症しやすくなります。

また血液中に中性脂肪やコレステロールが多い高脂血症の人の場合も、体内の血液の巡りが悪いため血が滞ることで乳酸がたまりやすくなり、膝関節周辺の筋肉に炎症が起こって痛みを発症しやすくなるのです。

このように漢方薬での治療は体質や既往症に応じた生薬を組み合わせることで、その人に最も効果的な膝痛の治療を行うことができます。

つらい膝痛の緩和、改善に効果のある漢方薬ベスト4!

それではつらい膝痛の緩和、改善に効果のあるおすすめの漢方薬ベスト4を紹介していきたいと思います。

最近では医療機関でも漢方薬を用いた治療を行っているところが増えていますので、自分で判断するよりもまず診察を受けて処方してもらいましょう。

病院で処方してもらうと漢方薬も保険適用対象なので、自分で購入するよりも費用が安くなりますし、万が一体質に合わない場合はすぐに対応してもらえるので安心です。

越婢加朮湯(えっぴかじゅっとう)

【第2類医薬品】越婢加朮湯エキス錠 260錠

むくみやすくおしっこの出が悪い、しっしんができやすいタイプの人の膝痛には、体内の水毒の代謝を促す越婢加朮湯がおすすめです。

特に熱を持った変形性膝関節症や、膝に水がたまりやすい膝痛に効果があります。

麻黄(まおう)・石膏(せっこう)・大棗(たいそう)・甘草(かんぞう)・桂枝(けいし)・芍薬(しゃくやく)・蒼朮(そうじゅつ)・生姜(しょうきょう)・附子(ぶし)で構成されている漢方で、膝痛がひどく熱感がある場合は石膏と麻黄が増量されます。

防已黄蓍湯(ぼういおうぎとう)

【第2類医薬品】防已黄耆湯エキス錠Fクラシエ 180錠

変形性膝関節症の治療で最もよく用いられる漢方薬で、肥満気味で膝に負担が掛かりやすい水太りの人や、汗をかきやすくむくみがある人の膝痛に用いられます。

また変形性膝関節症だけでなく冷えから来る腰痛や坐骨神経痛、関節リウマチにも効果があります。

防已(ぼうい)・黄耆(おうぎ)・ 朮(じゅつ)・(しょうきょう)・大棗(たいそう) ・甘草(かんぞう)から構成されていて、利尿作用で体内の水分バランスを整えて筋肉の硬直を緩和し、関節の炎症を抑えてつらい膝痛を緩和していきます。

特に中高年以降の女性におすすめの漢方薬です。

薏苡仁湯(よくいにんとう)

【第2類医薬品】「クラシエ」漢方ヨク苡仁湯エキス顆粒 45包

膝関節に浮腫があり疼痛と炎症が強い場合に用いられる漢方薬で、膝周辺の筋肉の傷みの緩和にも効果があります。

麻黄(まおう)・甘草(かんぞう)・桂枝(けいし)・当帰(とうき)・芍薬(しゃくやく)・薏苡仁(よくいにん)・蒼朮(そうじゅつ)から構成されていて、血流を促し消炎作用にも優れていることから、変形性膝関節症の症状が悪化して痛みや腫れがある時や関節リウマチの痛みと炎症にも効果があります。

特に中高年以降の女性で更年期障害を発症している人の中には、変形性膝関節症と関節リウマチを併発している人もいるので、そのような人におすすめの漢方です。

疎経活血湯(そうけいかっけつとう)

【第2類医薬品】疎経活血湯エキス錠クラシエ 180錠

変形性膝関節症からケガによる膝関節炎に効果的な漢方薬で、関節がこわばってシップ剤や入浴で身体を温めただけでは痛みが緩和されず、お血や血行障害がある人に用いられます。

当帰(とうき)・地黄(じおう)・蒼朮(そうじゅつ)・川窮(せんきゅう)・ 桃仁(とうにん)・ 茯苓(ぶくりょう)・芍薬(しゃくやく)・ 牛膝(ごしつ)・ 威霊仙(いれいせん)・防已(ぼうい)・ 羌活(きょうかつ)・ 防風(ぼうふう)・ 竜胆(りゅうたん)・ 生姜(しょうきょう)・ 陳皮(ちんぴ)・ 白止(びゃくし)・甘草(かんぞう)・木爪(もっか)・木通(もくつう)・黄柏(おおばく)・薏苡仁(よくいにん)から構成されていて、どちらかというと防己黄耆湯を用いる色白でポッチャリとした体質とは対照的で、色が浅黒く血管が浮き出ている体質の人に処方されます。

また膝関節だけでなく神経痛や腰痛、筋肉痛、しびれなどの症状にも用いられ、痛みに対して比較的早く効果を発揮しますので、夜間に痛みが特にひどくなる人におすすめです。

サプリメントとの併用や服用に関する注意点について

関節に効くサプリメントが膝関節の痛みに直接効果が実感できるには、けっこう時間がかかる場合が多いですが、漢方薬や治療院での治療と併用することで変形性膝関節症の根本的な改善や痛みの緩和に役立ちます。

かかりつけのお医者さんで漢方薬を処方してもらった場合、もしこのようなサプリメントを服用している場合は、必ずそれを伝えることにしましょう。

また漢方薬は西洋医薬品に比べると副作用は少ないと言われていますが、それでも用法・用量を守らないと副作用が現われる場合がありますので、くれぐれも注意する必要があります。

さらに今つらい痛みや炎症に悩まされている場合は、西洋医薬品の方が即効性の高いものが多いので、我慢せずに処方してもらうことが大切です。

いずれにせよ、漢方薬やサプリメント、西洋医薬品もそれぞれのメリットを生かしながら、飲み合わせなどに注意して用いることで、つらい膝痛をより早く解消していくことにつながります。

まとめ

かかりつけのお医者さんに漢方薬を処方してもらえない場合は、漢方薬を処方できる病院を探す専用のネットサイトもありますので、それを利用してみるのも良いでしょう。

必ずしも漢方薬を用いる必要がなければ処方されない場合もありますが、どうしても西洋医薬品ではなかなかつらい膝痛が改善しない場合は、漢方薬を処方してもらえるお医者さんを見つけるのも一つの方法です。

漢方を専門に取り扱っている薬局・薬店に相談しても良いですが、その場合は既往症や現在かかっている病気、体調、アレルギーなどをより正確に伝える必要があります。

くれぐれも飲み合わせや用法用量を間違えないように、正しい服用方法で漢方薬を役立てるようにしましょう。






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