帝王切開した後は骨盤ベルトが必要? その理由と対策を紹介
帝王切開をした際は骨盤が開かないと考えられており、骨盤ベルトを使用しない方もいるでしょう。
しかし、帝王切開の場合でも骨盤は開いてしまい、骨盤ベルトは必要と言われているのです。
なぜ帝王切開をしたのに骨盤が開いてしまうのか?
その理由を紹介しながら、帝王切開した後に骨盤を締めるための対策や注意点を詳しく紹介しましょう。
帝王切開した後に骨盤ベルトは必要?
帝王切開をしたら、お腹を切って赤ちゃんを取り出すので、骨盤は開かないのではないかと考えている女性はいるかもしれません。
しかし、帝王切開をした場合でも骨盤は開いてしまい、帝王切開した際に出来た傷口がかゆくなる場合があります。
そこで、帝王切開でも骨盤が開いてしまう理由や、帝王切開によって出来た傷口について詳しく紹介しましょう。
帝王切開でも骨盤は開く
女性は妊娠をしたら、女性ホルモンが出産に備えて骨盤を少しずつ開いていきます。
そうしなければ、赤ちゃんが出産の時に産道を通れないからです。
女性の脳では帝王切開する事を知っても、残念ながら身体のほうは帝王切開をする事を知らないので、骨盤は開いていきます。
さらに赤ちゃんは生まれる前に下のほうへ降りているので、骨盤がある程度まで開いているのです。
そのため帝王切開をしたから、骨盤が開いていないと思っていたら、後になって骨盤が開いている事によって腰痛に悩まされる事があるので気を付けましょう。
帝王切開の傷口
帝王切開をした後でも骨盤が開いてしまうなら、骨盤を締めなくてはいけないのですが、問題はいつから締めるかです。
産後用骨盤ベルトの種類によって、産後すぐに使用するものはありますが、帝王切開した場合はお腹を切った時の傷口が問題になります。
帝王切開してから、多くの方は1週間程度で痛みを感じる事はありません。
しかし、この傷口を骨盤ベルトに当てるとかゆくなってしまいますし、傷口が悪化する事を考えれば術後1ヶ月は骨盤ベルトを使用出来ないので注意して下さい。
骨盤ベルトを使用する際の注意点
骨盤ベルトを使用出来る時期が分かってもらえた所で、次に帝王切開した後の骨盤ベルトを使用する際の注意点を紹介します。
この注意点を知らなければ、様々な問題が起きてしまうので覚えておきましょう。
傷口にあてない
帝王切開した後は、仮に術後1ヶ月でも傷口に骨盤ベルトが当たらないように使用したほうが良いです。
もしも傷口を刺激したら、肌トラブルになる可能性があるので、気を付ける必要があります。
実際に帝王切開をした方で、傷が開いてしまい化膿して3ヶ月近くまで起きるのに苦労をした方がいました。
そのような事を防ぐためには、術後何ヶ月とか関係なく、出来るだけ傷口に触れないようにしましょう。
サイズが合わない場合
骨盤ベルトを使用する際には、傷口へ負担をかけ過ぎないように、サイズが調整出来る骨盤ベルトを使用する必要があります。
もしもサイズがピッタリだったとしても傷口に負担をかけてしまい、傷が開いてしまう可能性もゼロではありません。
そのため、間違ってもサイズの小さい骨盤ベルトは使用しないようにして下さい。
そして、サイズが調整出来る骨盤ベルトでおすすめなのがマジックテープのタイプのものです。
マジックテープであれば簡単に着用出来る上にサイズも微調整出来るので、帝王切開した際の傷口を刺激しないで骨盤ベルトを着用出来るでしょう。
1日も早く骨盤を締めたい場合
骨盤を早く締めなければ、腰痛だけでなく痩せにくくなると考えて、術後1ヶ月も待てないと考える方はいるでしょう。
そのような方は、骨盤ベルトを使用しないで、産後ショーツで術後1ヶ月まで使用しておきましょう。
ただし、産後ショーツは種類によって使用を開始出来る時期が違うので、産後すぐに使用出来るかどうか確認してから使用して下さい。
産後ショーツは可愛らしいデザインが用意されていますし、それなりに引き締め効果もあるので、ある程度の骨盤矯正を期待する事が出来ます。
おすすめの骨盤ストレッチを紹介
骨盤を矯正したくても、帝王切開をした傷口が悪化しないか心配する方はいるでしょう。
そのような方におすすめなのが骨盤ストレッチです。
骨盤ストレッチであれば、傷口に触れる事もなく骨盤を矯正出来るので、おすすめです。
しかし術後1ヶ月経ってから行わないと傷口が開く可能性があるので注意して下さい。
その注意点を守って、これから紹介する骨盤ストレッチを参考にしてみて下さい。
骨盤回し
骨盤回しは多くの女性が行なっている骨盤ストレッチで、最も簡単な方法と言っても良いほど気軽に行えるものです。
まず両足を肩幅ぐらいに広げて、腰に両手をあてて下さい。
それから、腰を右回転もしくは左回転させます。
これはどちらでも構いません。
仮に左回転する場合は腰だけ左へ動かして、それから前の方へ動かしていき、同じように右の方へ動かします。
それから腰を後ろのほうへ動かしていき、再び腰を左のほうへ動かしていく方法です。
これを10~30回ほど回していきますが、最初は無理をしないで慣れてきたら徐々に回数を増やしていけば良いでしょう。
足を使って行うストレッッチ
寝ながら行う骨盤ストレッチもあって、まず足を広げるストレッチを紹介します。
その方法は、まず仰向けになって、それからヒザを曲げて両方の足の裏をお互いにピッタリと合わせて下さい。
この状態で10~20秒キープします。
この方法であれば、身体にかける負担も少ないので簡単に行えるはずです。
その他にもヒザを寄せるストレッチがあって、最初に両足を真っ直ぐに伸ばしておきます。
それから、息を吐きながら片方のヒザを曲げていき、胸元へ近づけるようにして下さい。
そして、これ以上は胸元まで近づけない所までヒザを近づけたら、息を吐きながら足を降ろしていきます。
そして、今度はもう片方の足を同じ要領で行なっていきます。
この方法も最初は無理をせず、慣れてきたら回数を多くするようにして下さい。
おすすめの骨盤ベルトを紹介
帝王切開して1ヶ月待ってから、骨盤ベルトを使用したい方のために、おすすめの骨盤ベルトを2種類紹介します。
それぞれ特徴が違うので、あなたが合うと思った骨盤ベルトを使用してみて下さい。
産前産後トコちゃんベルトⅡ
骨盤ベルトで高い知名度を誇っている産前産後トコちゃんベルトⅡは、帝王切開した方にもおすすめの骨盤ベルトです。
このベルトは、穴が開いており、その穴を左もしくは右のほうにして着用します。
この時に左のほうが楽な方もいれば、右のほうが楽な方もいるので、身体が楽だと感じたほうで着用して下さい。
このベルトは産後だけでなく産前でも使用出来るので、コストパフォーマンスが高い商品です。
さらにマジックテープのタイプなので、ある程度までサイズを微調整出来るのも嬉しい所でしょう。
ダッコ産後用骨盤ベルト キュッとベルト
ダッコの産後用骨盤ベルト キュッとベルトもマジックテープでサイズを微調整する事が出来ます。
このベルトを使用するには、まずベルトを前から後ろに回していきます。
そしてお尻のほうでベルトを交差させて、端をもって左右に伸ばして下さい。
伸ばしたまま端を止めれば着用出来ます。
着用方法は簡単なのですが、このベルトは上下が決まっており、この商品の裏側のタグを目印に「こちらが下」と書いてあるのを参考にして、上下逆さまにしないで使用しましょう。
まとめ
帝王切開した場合でも骨盤が開いてしまう事は、帝王切開した方にしてみればショックな事かもしれません。
しかしショックな事とは言え、そのままにしておけば、骨盤が開いたままなので腰痛に悩まされる事になります。
そのため術後1〜3ヶ月ぐらいから、骨盤ベルトもしくは骨盤ストレッチをして、骨盤を締めたほうが良いです。
そうすれば、腰痛に悩まされる事もないですし、痩せにくい身体にもならないでしょう。