敷き布団の適切な使い方は?腰痛対策で注意すべき4つのポイント
敷き布団は、日常的に使う寝具であり、使い方などを気にせず、何となく敷いていることも多いです。
しかし、敷き布団の使い方によっては、体に負担をかけてしまい、腰痛を引き起こす可能性もあります。
そのため、適切な使い方については、常に注意しておかなければなりません。
ここでは、敷き布団を使うときの4つのポイントについて、詳しく紹介していきます。
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床では十分な厚さを
敷き布団を床に敷くときは、その厚さに注意しなければなりません。
薄い敷き布団使って床に寝た場合は、腰にかかる負担が大きくなってしまいます。
というのも、体重による圧力が硬い床で跳ね返り、自分の体に戻ってくるからです。
布団に寝たとき、重力により、圧力は下に向かってかかりますが、硬い床にその圧力が当たると、上に向かって跳ね返されてしまい、腰に負担をかけることになります。
そのため、床で寝て起きたときは、腰に痛みを感じることが多いです。
場合によっては、腰だけでなく、背中や肩まで痛めてしまうこともあります。
これを防ぐには、なるべく厚い布団を使うことが大切です。
一口に敷き布団といっても、その厚さは製品によって異なり、さまざまな種類があります。
中には、10cm以上の厚さもあるので、腰への負担を軽減するなら、そうした製品を使うようにしましょう。
厚い敷き布団なら、跳ね返った圧力による影響は、かなり抑えることができます。
また、床の冷たさが伝わりにくいので、冷えからくる痛みの悪化も防ぐことができるのです。
2枚重ねで厚さアップ
厚い布団で腰痛の対策をするなら、新しく厚い製品を購入するだけでなく、すでに家にある布団を利用する方法もおすすめです。
普段は1枚だけ使っていて、他にも余っている布団などがある場合は、それも重ねて敷いてみましょう。
それならば、わざわざ新しい敷き布団を買わなくても、十分な厚さを確保することができます。
この方法は、腰への負担が軽減されるだけでなく、厚さが増したことでフワフワ感が出るため、寝心地をよくする効果もあるのです。
このように、お金をかけなくても、ちょっとした工夫で腰痛対策になることもあります。
使えるものはしっかり活用して、体の負担を減らしていきましょう。
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ベッドでは順番に注意
敷き布団を使うのは、床だけとは限りません。
ベッドであっても、マットレスと組み合わせて使う方法もあるのです。
敷き布団とマットレスを重ねて敷くと、厚さが増して寝心地がよくなるため、どちらも同時に使用する場合があります。
ただし、重ねる順番によっては、腰痛対策の妨げになってしまうことがあるので、敷くときは注意しなければなりません。
もし敷き布団をマットレスの上に敷いていた場合、マットレスの性能が発揮されなくなる恐れがあります。
特に、腰痛対策のために高反発素材のマットレスを使用しているなら、この点には要注意です。
せっかくの反発力も、上に敷き布団があると、半減してしまうことになります。
したがって、ベッドで敷き布団を使う際、腰痛対策をしっかり行うなら、マットレスの下にすることが大切なのです。
それならば、マットレスの働きを邪魔することはなく、厚さが増したことで底付き感がなくなり、寝心地も改善されます。
厚いマットレスなら布団はいらない
敷き布団とマットレスの組み合わせは寝心地改善になりますが、もしマットレスが厚いものなら、敷き布団を使うのはやめるべきです。
なぜなら、柔らかくなりすぎることで、腰を痛めてしまう危険があるからです。
マットレスの中には、腰痛対策に特化した極厚の製品がありますが、それは単体で使うことが基本になります。
極厚マットレスの下に敷き布団を入れると、度を越して柔らかくなってしまい、体が不必要なほど沈みこんでしまうのです。
すると、背骨の角度が不自然に崩れてしまい、腰に負担をかけることになります。
そのため、ベッドで敷き布団を使うのは、あくまでも厚さが足りないときだけにしておきましょう。
劣化したら早めに交換
敷き布団は、長く使っているうちに、だんだんとへたってくるものです。
そのときは、なるべく早く買い替えるようにしましょう。
なぜなら、劣化した敷き布団を使っていると、腰を痛める可能性が高いからです。
布団に寝たときは、体がしっかり支えられ、背骨が自然なS字カーブを描いている必要があります。
そうでなければ、腰に余計な負担がかかるため、腰痛を引き起こしてしまうのです。
これを避けるには、敷き布団を常にベストな状態にしておかなければなりません。
中央がへこんでいる敷き布団では、正しい姿勢をとることができないため、腰痛対策にはならないのです。
せんべい布団は逆効果
敷き布団による腰痛対策では、せんべい布団を使う方法が紹介されていることもありますが、腰への負担を考えるなら、せんべい布団の使用はやめるべきです。
せんべい布団は、通常よりも硬くなったことで、体を支える効果が高まり、姿勢維持ができると思われがちですが、実際には逆効果になってしまいます。
これは、せんべい布団があまりに硬すぎることが原因です。
硬すぎる布団を使うと、体を支える状態を通り越し、不自然に浮くことになります。
体がまったく沈まないため、体と布団の間の隙間を埋めることができず、腰が反った状態と同じになってしまうのです。
それが長時間続けば、腰にかかる負担は増大します。
したがって、せんべい布団を腰痛対策に使うのはやめましょう。
敷き布団は、本来のベストな状態で使ってこそ、よい効果を発揮してくれるのです。
湿気対策で長持ちさせよう
敷き布団で腰痛対策をするなら、その寿命には十分注意しなければなりません。
なぜなら、腰痛対策には、継続が大切だからです。
例えば、高反発の腰によい敷き布団を使ったとしても、それを数日でやめてしまったのでは、せっかくの優れた性能も、意味がなくなってしまいます。
本当に腰痛を防いだり、改善したりするためには、長く続けていかなければならないのです。
その点を考慮すると、敷き布団の寿命を縮めるような使い方は、極力避ける必要があります。
何度も買い替えるようでは、諦めて投げ出してしまう可能性が高いのです。
そして、できるだけ長持ちさせるためには、普段から湿気に注意するようにしましょう。
湿気がたまっていると、カビやダニが発生しやすくなるので、性能のよい敷き布団であっても、すぐ使えなくなってしまいます。
定期的に干して湿気をとばし、清潔な状態を保つことが大切です。
叩きすぎに注意
敷き布団を長く使うには、干して湿気をとばすのが一番ですが、その際は、叩きすぎに注意しましょう。
布団を干すとき、叩いて埃を落とすのは間違いではありませんが、やりすぎた場合は、逆に劣化を早めることがあるのです。
あまり強く布団を叩くと、線維が大きなダメージを受け、つぶれたり切れたりします。
それが原因で劣化が早まり、頻回に干せば干すほど、敷き布団の寿命が縮まってしまうというわけです。
そのため、布団を叩くなら、あくまでも適度に、軽く埃を落とすくらいのつもりで叩きましょう。
大切に扱えば、長持ちさせることができます。
まとめ
敷き布団は、日々の睡眠には欠かせない重要な寝具ですが、正しく使わなければ、体に負担をかけてしまいます。
そのため、ここで紹介したポイントを参考にして、常に使い方に注意しておくことが大切です。
敷き布団は、適切な使い方さえ忘れなければ、体に余計な負担をかけることはなく、いつも快適な睡眠をもたらしてくれます。