椅子での腰痛甘く見ないで、こんな病気やトラブルが原因かも
椅子に座って腰痛を感じる人、立ったり座ったりする時に腰痛を感じる人、座り続けて時間が経つと腰痛を感じる人など、同じ椅子と腰痛との関係でも実は様々です。
勿論原因もまた様々なのですが、実は身体がトラブルを訴えての腰痛なのかもしれません。
長時間座っていれば痛くて当然、などと放置せずに何故痛むのかタイプ別にありがちな病気やトラブルを見てみませんか。
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長時間座れば当然腰痛が起きるのか
デスクワークの人の共通の悩みが、長時間椅子に座った後感じる腰痛です。
座っていても痛いし、では立ってストレッチでもと立ち上がろうとしたら、またきしむような痛みを感じるということ、多くの人が経験済みですね。
これはまた、飛行機などで長時間狭い座席に座った時にも、よく起こることです。
お尻に体重が乗っているのだから、まあ痛くて当然だと思い、実際多くはその後歩いたりしているうちに和らぐものです。
なので再び長時間、までは忘れてしまうことかもしれません。
実際、立っている時や歩いている時よりも、座っているときのほうが腰椎や仙骨に体重は直接かかってきます。
立っている時は足の裏が主に体重を引き受けてくれているのですが、座っている時は坐骨やお尻の肉が受け止めてくれているのです。
これなら時間が経てばどうしても、痛みが出てくるというものです。
しかしその痛みが慢性になったら、これほど怖いものはありません。
生活上で座るという姿勢は、無くてはならないものなのです。
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筆者の椅子に座ることが出来なかった3ヶ月
ここで筆者の経験を少しご紹介します。
ある日突然激痛がヒップの内部と腰に走り、結果座ることができなくなったのです。
椅子は勿論、床に直に座るのも苦痛でした。
特に座ろうとする行為自体が、とてつもない苦痛を呼んだのです。
しかも苦労して座っても、5分と座っていられませんでした。
座った瞬間はともかく、数分後には痛みが出てきたのです。
結果、家でご飯を食べる時も立ち食い、電車にはまるで座れず腰が痛いのに立ったまま、パソコン前に座ってもせいぜい頑張って10分という始末でした。
棒を飲み込んだような姿勢、見た目は非常に姿勢良くですが、そうやって座らないともっと痛みが来たのです。
なのでタクシーにも自家用車にも乗れず、美容院でのカットも椅子に座れないので出来ないという、何とも悲惨なことになりました。
椅子に座れないというのが、ここまで今の社会で不便なことだとは、思っても見なかったのですね。
ちなみにこの腰痛の原因は、椎間板ヘルニアでした。
椅子に座っての腰痛と言っても様々
椅子に座ると腰痛がひどくて、と一言で言っても実は内情は様々です。
座る時に痛みが出る
椅子に座ろうとして中腰になった時に、腰痛を感じるタイプです。
中腰の姿勢の場合、腹筋や背筋を使っていないと、腰椎にかなりの負担がかかります。
特に座るという、休憩の姿勢に移行するのですから、ついつい筋肉を先に休ませて待っているのも、事実ではあります。
加えて筋肉が衰えた人や病後、運動不足の人に起きやすい腰痛です。
また筆者のように、ヘルニアなどの神経のトラブルがあった場合も、この中腰の姿勢は脊柱内の神経束に触ることがあります。
座り続けると痛くなってくる
これが一番多いのではないかと推察される、椅子での腰痛です。
座っている時間が長ければ、どうしても筋肉は休めの状態になります。
結果、腰椎や仙骨が押しつぶされる状態になり、周囲に筋肉が炎症を起こしてしまうのです。
また坐骨にも体重がかかってきますから、坐骨周辺にも痛みを感じてきます。
ひどくなった場合、所謂坐骨神経痛になってしまうこともありますので、注意が必要です。
椅子から立ち上がる時に痛む
椅子から立ち上がる時に、腰をトントン叩いている人を見かけませんか。
なんか年寄りくさいとか思っていて、ふと気がついたら自分もやっていたなどという笑い話もあります。
この場合、長時間の座位で股関節なども固まってしまい、動きが悪くなった結果の痛みもあります。
また長時間座って臀筋が疲れてしまい、ここのインナーマッスルである梨状筋が固まって、それが原因で痛むことも多いのです。
筋肉疲労と関節部の疲労が、姿勢を変える時に一気に噴出する感じですね。
痛みの種類で身体のトラブルもある程度
このように、椅子に座っての腰痛と言っても、いくつかの痛みの種類というものがあります。
痛みというのは身体のSOSでもあります。
代表的にはどんなトラブルを訴えてきているのでしょうか。
座ろうとした時に腰痛を感じたら
実はこれが一番赤信号と言っていいかもしれません。
勿論その前に何をしていたかなども問題で、そのために中腰で腰が痛むということはあります。
しかしこれと言ったことがないのに、座ろうとした時に中腰で腰痛を感じたら、出来れば医師の診察をうけるのがおすすめです。
筆者のヘルニアも、後で考えると最初の異常を感じたのは、この椅子に座ろうとしての腰痛でした。
中腰が駄目だったので、まっすぐにバレエのプリエのように骨盤を垂直におろしていって、浅く腰掛けるのが精一杯だったのです。
中腰というのは本当に、内部神経への負担が大きいものです。
神経関係の病気から来ていることもないではありません。
医師の診察を受けて、何事もなければそれで安心ができますので、出来れば相談してみて下さい。
座り続けると痛みがどんどんひどくなる
大体の場合、実際椅子に座っていればお尻や腰が痛くなって当然で、その後立ったり歩いたりで自然に痛みも消えていくものです。
と言うよりも、座っていて腰が痛くなってきたら、身体がSOSを出している証拠です。
立ち上がって伸びをするなり、ちょっとトイレにと言った姿勢変更と身体を動かすことが、最もおすすめです。
しかし問題は、大して時間的には長く座っていないのに、腰が痛むというときです。
この場合、坐骨周辺の神経のトラブル、坐骨神経痛が起きていることがあります。
これがかなり厄介な病気ですので、あまり痛むようならこれも医師に相談しに行くのをおすすめします。
まあこの手の痛みの場合、腰痛クッションなどでも緩和は可能ですので、試して見る価値は大いにあります。
立ち上がる時にギシギシするような痛みが
長時間座っている場合、腰への負担は勿論多いものです。
しかしここで、休憩の姿勢である椅子に座るという行動で、脚がこれまた休憩していることも忘れてはなりません。
脚の筋肉は何と言っても落ちやすいものです。
風邪を引いて熱を出し、数日寝込んだだけでも結構落ちます。
そんな時に久々に立ち上がれば、足元がふらついたりもします。
椅子に座った後も、また同じことが言えます。
加えて上半身もいささか休憩状態だったので、余計ふらつきますね。
しかも身体の要である腰の部分には、座っていた時の負担が多くかかったままです。
梨状筋は固まっていますし、坐骨は痛みを感じたままです。
股関節も体重が乗っていたので、潰れかけています。
この状態で立ち上がろうとすれば、痛みを感じて当然です。
遠慮なく、椅子の肘掛けやデスクに手をかけて立ち上がって下さい。
その後伸びをしたりしてすぐに痛みが治まれば、まず心配はありません。
しかし、何時まで経っても脚の動きが悪かったり、また痛みが続いたりするようなら、これまた神経もしくは関節部のトラブルを疑ってみるべきです。
医師への相談は、これまた必須です。
まとめ
椅子に座った後や最中に腰痛がしても、まあそのうち治るだろうと気楽に構えている人は多いはずです。
、そして勿論、殆どの場合は自然に治まってくれます。
しかし場合によっては、腰の部分や股関節ひいては神経に異常が起きてしまった結果や、長時間の座位で負担がかかった結果の痛みということもあるのです。
甘く見ずに、痛みが持続してしまうようなら、医師に相談してみて下さい。
筆者は最初の兆候が出た時に、まあ大丈夫だろうと放置したおかげで、その後苦労しました。
そういったことのないように、先手を打っていってください。