疲労回復の秘訣は入浴剤を入れた湯船に浸かることだった
仕事や勉強、家事や育児など、一日活動した後は体もぐったりと疲れています。
そんな疲れた日のお風呂は至福のひと時で、疲れた体を癒してくれます。
その日の疲れをその日のうちに取るためにも、リラックスできるバスタイムに入浴剤を加えてみましょう。
身も心もほぐれてぐっすり眠ることができて、すっきりした目覚めを迎えられます。
そんな疲労回復に役立つ入浴剤の魅力を紹介します。
湯船に浸るメリット
疲れている時にはお風呂はシャワーのみという人も多いのではないでしょうか。
疲れを取りたいならシャワーのみよりも、湯船にしっかり浸かる方が疲労回復効果が高くなります。
シャワーだと体の表面しか温まらないので体の内部は冷えたままになり、体の機能が低下したままで疲労も残りがちです。
しかし、湯船に浸かることで内臓などもしっかり温めることができて、体の機能の回復を早めてくれます。
また、湯船に浸かると水圧がかかりますから、血行促進やデトックス効果が高まってくれます。
筋肉などのこりもほぐれて、痛みや疲労を緩和するのに役立ちます。
体の免疫力アップにもつながり、傷んだ細胞を修復する作用を活性化してくれます。
疲労回復に役立つ入浴剤
入浴剤には様々な種類があり、それぞれに得意とする効果が秘められています。
どの種類にも共通しているのは疲労を回復してくれて、お風呂の温熱効果を高めてくれて、しっかりと汗をかけるようサポートする効果などです。
これらは健康な体を維持するのに役立ってくれて、疲労回復を早めるのに効果的です。
また、素敵な香りが付いているタイプもあり、体だけでなく香りによるリラックス効果を高めてくれます。
心の緊張がほぐれてストレス解消になり、眠りやすくなりますから充実した睡眠が得られて、体の回復力を高めてくれます。
疲れを癒す入浴剤の効果
温熱効果で血行促進
入浴剤には体が温まりやすくなる温熱効果があり、入浴後も体を冷えから守ってくれて、ポカポカが長続きしてくれます。
体の芯から温まりますから内臓などの体の深部もしっかり温まってくれて、血行が良くなります。
細い毛細血管まで血液が流れやすくなりますから、全身のめぐりが良くなり疲労物質も流れやすくなります。
手足などの末端の冷えも改善してくれて、冷え性改善にも役立ってくれます。
収縮している筋肉なども緩んでくれて、こりや筋肉の疲労が取れて体の不調も回復してくれます。
酸素や栄養などが体中に運ばれやすくなりますから、健康な体を維持しやすくなります。
発汗作用とデトックス効果
体のだるさや疲れを感じている時は、体の中に老廃物がたまっている状態です。
しっかりと不要な老廃物を排出することで、体が軽くなって疲れが取れて、元気な体でいられます。
入浴剤は汗をしっかりかきやすくする発汗作用に優れています。
汗と共に老廃物もしっかりと排出されますから、体に有害なものを体外へ出すことができて、疲労回復しやすくなります。
また、湯船の中は水圧がかかっていますから、血行が促進されるだけでなくリンパの流れも良くなっています。
老廃物を運ぶリンパの流れが活性化されると、体内の余分な水分や老廃物を回収する仕組みが活性化されて、体の回復効果が高まります。
例えば、夕方に足がむくんでしまうという方は、水圧がかかることで足のリンパがしっかりと流れるようになり、たまっていた老廃物が流れてくれて、むくみ解消になります。
天然の加圧ソックスをはいたような状態となりますから、リンパの流れが促進されてデトックス効果が高まります。
リラックス効果で心も軽く
入浴剤の香りや色には、リラックス効果を高める作用があります。
入浴剤の色は心を落ち着かせてくれて、精神の安らぎを得やすくしてくれます。
また、心地良い香りは自立神経に作用してくれて、精神の緊張や興奮状態を鎮めてくれて、ゆったりとリラックスしやすくなります。
また、お風呂には浮力があって体重が10分の1くらいになります。
ぷかぷかと体が浮いてくれますから、入浴剤のリラックス効果と併せて精神的な疲労を回復させるのに役立ちます。
どんなタイプの入浴剤がいいの?
ミネラルたっぷりのソルト系入浴剤
疲労回復に役立つ入浴剤の一つがソルト系です。
体が疲労している時には体内のミネラル分が減少しています。
ソルト系にはミネラル分が豊富に含まれていますから、湯船に浸かりながら入浴剤のミネラル分などの栄養を皮膚から吸収してくれます。
体内のphバランスを整えてくれて、疲労回復につながります。
また、ソルト系入浴剤は発汗作用が高いですから、老廃物をしっかりと排出しやすくなり、疲労物質や有害物質を追い出すのに役立ってくれます。
血行促進効果の高い炭酸ガス系
炭酸ガス系の入浴剤は湯船に入れるとシュワシュワと泡が出るのが特徴です。
お湯の中に炭酸ガスが溶け込んで、様々な効果を与えてくれます。
温熱や発汗作用に優れていますが、炭酸ガス系の一番の効果は血行を良くしてくれることです。
炭酸ガスは体内に取り込まれると血管が拡張してくれて、心臓から離れた場所にある毛細血管にまで作用します。
全身の血行が良くなりますから温熱効果も高まり、疲労回復から冷え性緩和、肩こりや腰痛解消など、幅広い健康効果を与えてくれます。
疲れやすかったり体の不調が取れにくかったりと悩んでいる人にはおすすめです。
炭酸ガス系の注意点としては、シュワシュワの泡が出なくなってから2時間以内に入浴することです。
それ以上時間が経ってしまうとせっかくの効果が薄れてしまいますから、溶けてから2時間以内を目処にお風呂に入るようにしましょう。
植物のパワーを持つ生薬系
生薬系入浴剤には昔から健康や美容に良いと、人気の高い様々な生薬が配合されています。
古くから民間薬として親しまれてきた日本の生薬だけでなく、西洋のハーブ類も取り入れられています。
これらはそれぞれの植物が持つパワーが生かされていて、健康維持に役立つ様々な効果を与えてくれます。
血行促進効果から炎症を抑える効果など、生薬の種類によって得られる効果には違いがあります。
ほとんどのものが疲労回復効果が高いですから、好みの香りや種類、効果などを確認して使用しましょう。
入浴方法にもひと工夫しよう
入浴剤の疲労回復効果を高めるためにも、入浴方法にも少し工夫してみましょう。
まず、お湯の温度には気をつけるようにして、ややぬるめの温度が効果的です。
高くても40度くらいまでに抑えておいて、心臓に負担がかからないようにしましょう。
やや低めの温度でじんわりと汗をかくことで副交感神経が刺激されて、リラックスしやすくなります。
お風呂から上がってベッドに入る時にも体や心がリラックスしていて、睡眠モードに入りやすいです。
また、入浴剤は洗い流さずにそのままお風呂から出るのがおすすめです。
疲労を回復してくれる有効成分がたっぷりと入っていますから、シャワーなどで洗い流してしまうと効果が半減してしまいます。
湯船から出たらそのまま有効成分が付着している状態で、洗い流したりせずにしっかりと皮膚から吸収させてあげましょう。
まとめ
入浴剤を入れたお風呂に浸かるだけで、体の回復効果が断然違ってきます。
その日の疲れはその日のうちにしっかり取るためにも、シャワーのみの入浴ではなく入浴剤入りの湯船に浸かるよう心がけましょう。
疲れが癒されるだけでなく体の不調も回復してくれますから、肩こりや腰痛などに悩んでいる人にも最適です。
お気に入りの入浴剤を見つけて、バスタイムを癒しの時間に変えてみましょう。