睡眠時マットレスと腰の間にクッションを置くと腰痛が悪化する?

マットレス・敷き布団

慢性的な腰痛で、寝ている時も腰が辛いという方もいるかと思います。

寝ている時の腰への負担を軽減させるために、マットレスと腰の間にクッションや折りたたんだタオルを置く方がいますが、それは腰痛が悪化する原因になることがあります。

腰痛対策として行ったことが、腰痛を悪化させては本末転倒です。

ここでは、マットレスと腰の間にクッションやタオルなどを置くのは良くない理由を説明していくので、腰痛に悩んでいる方は参考にしてみてください。



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腰の下にクッションを置いて寝ると腰痛が悪化する理由

寝ている時に腰の下にクッションがあると腰痛が悪化する理由として、2つ挙げることができます。

1つ目は、クッションが大きすぎることにより、腰が大きく反ってしまうこと。

2つ目は、クッションが薄いことで腰を手助けすることができないことです。

また、腰痛の原因が骨盤の歪みや腰椎などの場合は、マットレスと腰の間にクッションを置いても、腰痛を緩和させる効果はほとんど期待できません。

では、先程上げた理由について詳しく説明していきます。

クッションが大きすぎることで腰が大きく反ってしまう

大きめのクッションを腰の下に置いて寝ることを想像してみてください。

どうなりましたか?

多くの方は、「腰が大きく反った寝姿勢になった」と言うでしょう。

寝ている時に腰が大きく反り、お腹がポンと前に出ている寝姿勢だと、睡眠中、腰には大きな負担がかかり続けてしまいます。

そうすると腰を痛めてしまい、場合によっては酷く痛めてしまうので注意が必要です。

大きく腰が反らないにしても、腰に負担がかかるような無理な姿勢で寝ていると、腰や背中や肩などには負担がかかり、痛みが起きる可能性があります。

無理な姿勢で長時間寝ていると、筋肉が固まってしまうことがあり、筋肉が緊張して硬くなれば、血液の流れは悪くなってしまいます。

つまり、不自然な姿勢で寝ることで血行不良が起きやすなり、疲労物質は溜まって腰や背中などが凝ったり、痛みが起きたりしてしまうのです。

腰椎を痛めるのは辛いことですが、筋肉の疲労によって痛めるのも辛いものです。

しかも、毎日不自然な姿勢で眠ることで疲労が蓄積していけば、腰痛が酷くなる可能性があります。

ですから、クッションを使って大きく腰が反っている寝姿勢になっている場合は、クッションの使用はすぐに止めましょう。

クッションが薄いことで腰を手助けすることができない

使っているマットレスや敷き布団が硬すぎることから、「腰の下にクッションかタオルを敷こうかな?」などと思っている方もいることでしょう。

ですが、使うクッションやタオルに厚みがないと、腰を手助けすることはできません。

タオルを2つ折りにして使用しても、あまり効果は得られず、ほとんど意味はありません。

マットレスや敷き布団の上に仰向けになっていて、腰が辛いようですとサポートされていないことになります。

硬すぎるマットレスや敷き布団により腰が辛い場合は、クッションやタオルなどではなく、トッパーや厚めの敷きパッドなどを使うことをおすすめします。

硬すぎるマットレスの上にトッパーなどを敷くことによって、寝心地を柔らかくすることができ、腰にかかる負担は少なくなります。

腰椎が原因だとクッションを敷いても対策にならない

椎間板がすり減ることで骨同士が当たっている場合や、椎間板ヘルニアになっている場合、骨がすり減り神経に刺激を加えている場合などは、眠る時にクッションやタオルを腰の下に置いても、腰痛対策にはなりません。

それらの症状は、激しい運動や肉体を酷使する仕事をしている方がなりやすい症状ですが、年齢を重ねて老化することで起こる場合もあります。

つまり、スポーツや肉体労働などをしていないデスクワークをしている方でも起こることのある症状です。

先程言ったような症状が現れた場合は、専門の医療機関で診てもらうようにしてください。

腰を痛めると何をするにしても辛く、日常生活にも支障をきたしやすくなります。

くつろいでいる時や眠っている時も腰に痛みを感じてしまうことがあるので、ヘルニアなどで腰に痛みを感じる時は、速やかに整形外科に行きましょう。



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腰とマットレスの間にクッションを置く代わりになる方法

ここまでの説明を読んで、腰痛対策としてマットレスと腰の間にクッションを入れている方は、「じゃあどうすれば良いの?」などと思うことでしょう。

そこで次は、腰の下にクッションを置く代わりになる、とりあえずの応急処置的な対処法を説明していきます。

寝る時に膝を立てる

寝る時に膝を立ててみましょう。

膝を立てるだけというシンプルな対処法になりますが、膝を立てると腰への負担が少なくなります。

しかし、ずっと仰向けで膝を立てているのは辛く、筋肉はこわばって逆に良くありません。

そのため、たまに身体を横に動かしたりすることは大切ですが、横向きになる時も膝を立てたままの状態で横向きになることが大切です。

仰向けで膝を立てることで寝にくくなる場合は、クッションを脚の下に敷いて置きましょう。

タオルをマットレスの上全体に平均的に敷く

腰とマットレスの間だけにタオルを敷くのではなく、マットレスの上全体に平均的にタオルを敷きましょう。

そのようにすることで、腰だけでなく、身体に接している部分全部をサポートすることができ、大きく腰が反る寝姿勢になるのを防ぐこともできます。

それなりにタオルを重ねて置くことで身体をサポートすることができ、腰への負担を減らす効果が期待できます。

しかし、マットレスの上全体にタオルをそれなりに敷くので、タオルを多く使うのが難点です。

また、タオルなため、良い寝心地は期待しない方が良いです。

この方法は、あくまでもタオルをクッション代わりに使う方法になり、体圧分散性に優れた腰に良いマットレスを使っている場合は、当然タオルを敷く必要はありません。

マットレストッパーを使う

腰の下にクッションを敷きたくなるほど、腰に負担がかかるマットレスを使っている場合は、マットレストッパーを敷くと良いです。

マットレストッパーを敷くことによって体圧分散性を良くすることができ、寝心地も良くすることができます。

そのため、クッションを腰の下に敷くことに比べると遥かに良く、腰にかかる負担を少なくすることが可能です。

そして、マットレスの上にタオルを重ねて敷くよりも遥かに良いので、腰の下にクッションやタオルを敷いている方は、クッションやタオルを使うのをやめ、マットレストッパーを使うようにしましょう。

腰の下にクッションを敷くならマットレスを買い替えてみては

腰の下にクッションを敷きたくなるほど、寝ている時に腰に負担がかかっているのなら、マットレス自体を買い替えてみてはいかがでしょうか。

寝ている時に腰に負担がかかっている場合、マットレスが本人に合っていない可能性があります。

体圧分散性が悪く、寝返りが打ちにくい、本人に合っていないマットレスを使用していると、どうしても腰に負担がかかってしまいます。

ですから、腰痛持ちの方には、寝返りの打ちやすい体圧分散性に優れた、本人に合っているマットレスに買い替えることをおすすめします。

身体が適度に沈み込む高反発マットレスを選びましょう

先程、腰痛持ちの方は、自分に合ったマットレスに買い替えた方が良いということを話しましたが、具合的にどのようなマットレスを買ったらいいのか分からないかと思います。

では、具体的にどのようなマットレスを選べば良いのかというと、身体が適度に沈み込む硬めの高反発マットレスです。

身体が適度に沈み込むことによって体圧が上手く分散され、寝返りをサポートしてもらうこともできるので、腰にかかる負担は少なくなります。

また、楽にリラックスして眠ることができるので、睡眠の質は上がりやすくなります。

まとめ

ここで説明した腰の下にクッションを置く代わりの対策は、間に合わせ的な方法になります。

そのため、長い期間腰痛で悩んでいるのなら、専門の医療機関に行って診てもらいましょう。

マットレスに問題がある場合は、自分に合うマットレスを買い替えることをおすすめします。

腰痛の原因がマットレスの場合もあり、新しいものに替えることによって腰痛の問題があっさり解決することもあります。

参考URL・参考文献・根拠など

https://oimokyo.com/wakeup_backpain
https://www.shopjapan.co.jp/good-sleep-labo/article/017/
https://www.nhk.or.jp/lifestyle/article/detail/00173.html
https://kaimin-times.com/what-should-i-put-under-my-lower-back-for-its-pain-when-sleeping-11679