腰痛とのつきあい方~骨盤ベルト愛用中~
あなたは腰痛になった事はありませんか?
肩こりと同様に多くの人が悩まされている腰痛。
厚生労働省による国民生活基礎調査では、日本人の腰痛人口は約2800万人。
推定で国民の約4.5人に1人が腰痛に悩まされているそうです。
中でも40代から60代で約4割の人が腰痛を自覚しているという結果があります(平成22年度調査) 実は、私も30年間も腰痛に悩まされ続けています。
骨盤ベルトはかかせません。
腰痛の解消は切実な問題なのです。
対処法や緩和法を知りたいですよね。
深く掘り下げて一緒に考えてみましょう。
初めての腰痛
初めて腰痛になったのはまだ小学生の頃でした。
多くの小学校では6年生になると運動会で組体操を行いましたよね。
今は取り組み方により危険な場合があるため中止にする学校が出てきていますが。
その練習の中で同級生を担ぐ場面がありました。
勢いで担ぐとピキッと痛みがはしり、それからは鈍痛が何日も続きました。
2度目の腰痛
それから10年後、2度目の腰痛を経験しました。
その頃保育士として幼稚園で働いていたのですが、当然赤ちゃんをおぶったり、抱っこしたりする毎日で、慢性的な腰痛になりました。
痛みが出て、治る前にまた負荷がかかるので痛みが出る、という悪循環でした。
痛みがじわじわ広がっていきました。
3度目の腰痛
そんな中、人生最大の痛みに襲われたのは予想に反して家事の最中でした。
でも重いものを持ったわけでもなく掃除機をかけている時でした。
ズキズキッ!
と激痛がはしり動けなくなりました。
這って3メール先のソファーまで行くのが精一杯でその後は3日も寝たきりでした。
そもそも腰痛って?
腰痛とは、腰に炎症を起こしている状態です。
腰はブロックのように積み上げられた腰椎という5つの骨で構成されています。
腰椎に負担がかかったり障害が起きると発症します。
また、その他にもさまざまな要因が関係し痛みが出ます。
腰痛の原因
病気が原因の場合を除いて、腰痛になる原因はいったい何なのでしょうか?
日々の生活のなかに原因がありそうです。
筋肉疲労
これが一番腰痛の原因になりやすいものでしょう。
特に長時間の座り仕事や中腰での作業が負担を大きくします。
血行不良
神経が圧迫されることで血流障害が生じ、腰痛の原因になります。
腰痛の原因として多い腰部脊柱管狭窄症はこの血流の悪さが関連していると言われています。
体のゆがみ
特に骨盤ゆがみは腰の神経を圧迫して痛みにつながります。
首や肩、背中の筋肉の緊張や腹筋の衰えが骨盤を支えられなくなっている事が原因のようです。
老化で腹筋が弱り背骨の
ストレス
ストレスは脳機能に不具合をもたらし腰痛を引き起こします。
また、ストレスを長い間感じると痛みを抑える働きのあるドパミンやオピオイドという物質の分泌が低下してしまうそうです。
体型
猫背や長身で上半身が長いなど腰痛になりやすい体型はありますが、特に肥満は腰痛を招きやすいです。
立つ時や座る時、前かがみになる動作を行う際に腰への体重の2.5倍にもなる負担がかかるそうです。
そのため、体重が増えるとそれだけ腰へかかる負担が大きくなります。
腰痛の種類
一口に腰痛といっても原因や症状も様々。
いくつも種類があるって知っていましたか?
・急性腰痛(ぎっくり腰)
・慢性腰痛
・女性特有の腰痛
・その他
急性腰痛
いわゆるぎっくり腰です。
ふくらはぎなどが痛くなるこむら返りが腰の筋肉に起こった様な状態です。
大きな負担がかかる体勢で強い力を出したり無理な姿勢で作業をすると腰に一気に負担がかかります。
すると、筋肉組織が強く縮んで炎症を起こしてしまいます。
痛みは一瞬激痛がはしりその後も動くと痛みます。
慢性的腰痛
急な力が加わるためではなく緩やかな負荷が継続的にかかり続ける事で弱っていった状態で、気がついたら痛みが出ているケースがほとんどです。
痛みはズキズキ ジンジン ジワーといった重苦しい感じで体の奥の方に広がる様に感じます。
女性特有の腰痛
まず、単純に男性に比べ筋肉量が少ないため腰痛になりやすいです。
さらに筋肉が少ないと冷えやすくなり血流が悪くなると疲労物質がたまりやすくなるため腰痛を引き起こしやすくなります。
また、1ヶ月の中でホルモンの入れ替わるサイクルがあり、一生のうちにも妊娠・出産など肉体的にもホルモン的にも大きな変化があるため腰痛になります。
女性は腰痛因子を沢山もっているのです。
その他
痛みの場所や原因がわからない腰痛の中にストレスが原因の心因性腰痛があります。
ストレスがかかることで痛みがでてしまうのです。
胃が痛くなったりお腹をくだすのと同じですね。
しかし、診断がくだりにくく、激痛が出る事もあるので注意が必要です。
また、ヘルニアや骨折など大きな病気が原因で痛みが出ている場合もあるため自分で判断せず医療機関の受診をしましょう。
正しい対処方法は?
まずは安静に、腰を動かさない事が重要です。
症状によって冷やすか温めます。
冷やす
ぎっくり腰の様な急激な痛みの場合、患部が炎症をおこしています。
この場合は熱をとるため氷や濡れタオルで冷やします。
直接冷すと低温火傷などをおこしますので氷を使う時はガーゼなどに包んで患部に当てます。
温める
奥からジンジン痛む疲労している様な痛みなら温めます。
血行がよくなり痛みが軽減されます。
湯タンポや蒸しタオルがいいですね。
湯タンポの火傷にも気をつけて下さい。
緩和方法は?
動けるくらいになったら痛みの軽減に務めます。
入浴
無理の無い程度に入浴します。
心地良いと感じるくらいの温度(38~39℃)のお湯にゆっくり入って、血行をよくしましょう。
骨盤ベルト・さらし
少しずつ動かしたいのですが、最初は負担がかかります。
そこで骨盤ベルトやさらしを活用します。
固定したまま動けるのでとても楽になります。
私は骨盤ベルトが手ばなせません。
腰痛もちになってからずっと愛用しています。
夏でも使えるメッシュ素材のものも販売していますよ。
骨盤ベルトは腰を温める効果も期待でき、腰痛緩和には一番おすすめです。
ストレッチ・マッサージ
これも無理の無い程度に最初は伸ばすだけから、徐々に曲げたり回したりと稼働範囲を広げます。
マッサージはさするところからだんだん押したり揉んでみましょう。
筋肉や血管に刺激を与えて、痛みが緩和されていきます。
腰痛になったときだけでなく、日々の生活に取り入れて習慣化するといいですね。
体もあたたまり、関節がやわらかくなるので、腰痛防止になります。
湿布・塗り薬・飲み薬
強い即効性をもとめるなら薬でしょうか。
症状によって薬を選ぶといいです。
それぞれ、次のような効果があります。
筋肉や関節の痛み→「インドメタシン」「フェルビナク」
血行を良くする→「ビタミンE」「アルニカチンキ」
炎症をおさえて痛みを鎮める→「サリチル酸グリコール」
購入するときにちょっと気をつけて配合されている成分に注目してみてください。
薬は人それぞれ合うものと合わないものもあります。
使いすぎると逆に体への負担が増します。
湿布や塗り薬でかぶれてしまった人もいるでしょう。
あまり、強い薬は使わず、自然に治したいですよね。
心配な場合は薬局で薬剤師さんに相談するのが一番だと思います。
まとめ
腰痛は誰にでも起こりうる疾患ですね。
しかも何度も繰り返してしまう事が多いです。
私も重い腰痛は3回でしたが、軽い痛みを感じる事は日常茶飯事です。
今は症状が落ち着いていますが、根治には時間がかかると思います。
…もしかしたら、一生かけても治るかわかりません。
ですので体を温めたり、ストレッチの他、骨盤ベルトや必要なら薬も活用して、上手に付き合っていく事が大事だと思います。
日々腰をいたわって少しでも楽に付き合っていきたいと思っています。