腰痛と座椅子の関係性や正しい座り方についてまとめてみた
会社ではオフィスチェアなどを使用する場合が多いですが、家に帰ると座椅子を使用しているという人も多いのではないでしょうか。
この座椅子、床に座る際の体の負担を和らげてくれるように思われがちですが、実は腰痛の原因となることが多いのです。
あなたの感じている腰痛の原因は座椅子にあるのかもしれません。
そこで、座椅子と腰痛の関係について紹介していきます。
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そもそも腰痛の原因ってなに?
腰痛は病気の兆候として症状が表れるという場合もありますが、それはまれです。
世の中の人が悩んでいる腰痛の原因は、生活習慣やストレス、老化によるものなどさまざまです。
その中でも、椅子に座ることに関係している姿勢などに関連しているものを紹介していきます。
背骨の歪み
腰痛は、背骨が歪んでしまうことで引き起こされることがあります。
背骨は人間の体を支える役割をしています。
正しい状態では、緩やかなカーブを描いています。
ですが、姿勢が崩れてしまうと、このカーブが崩れて歪んでしまいます。
すると、背骨が頭を支えることができなくなり、周囲の筋肉が支える役割を肩代わりすることになります。
これが腰痛に繋がることがあります。
また、背骨が歪んでしまうと、腰回りの神経を圧迫してしまうことがあります。
これも腰痛を引き起こすと言われています。
この歪みは、足を組んだり、頬杖をつくなどの姿勢の悪さが原因となる場合もあります。
筋肉の疲労
筋肉が疲労することで腰痛を引き起こす場合もあります。
この場合は、先に紹介した背骨とは違い、筋肉が炎症を起こしたり、疲労したりすることで痛みを発することが原因です。
腰の筋肉を酷使したときや、腰に負担がかかる姿勢を続けることでも腰の筋肉に負担がかかり、腰痛の症状を引き起こします。
先に紹介した背骨の歪みもこの筋肉の疲労を引き起こす原因となります。
それは、猫背になってしまった場合です。
人間は正しい姿勢でいる場合、背骨の上に頭が乗るような状態になるので、背骨で頭を支えることができます。
ですが、前かがみになってしまうと、背骨の上からずれてしまい、背骨だけでは頭を支えることができなくなります。
すると、周囲にある肩の筋肉がそれをサポートするようになります。
ですが、頭の重さは平均して5~6kgあります。
それだけの重さを支え続けることになるので、肩の筋肉への負担が大きくなります。
その状態が続くと、背骨自体もその状態に合わせて歪んでいってしまいます。
すると前かがみになった状態が通常の状態になってしまい、常に筋肉へ負担をかけることになってしまいます。
その疲労が肩だけでなく腰にまで影響を与えてしまうのです。
血流が悪い
血流が悪いと、腰痛の症状を引き起こす場合があります。
血流の悪さが原因で、背骨の中をとおっている神経が周囲の血管によって圧迫されてしまうことによって起こります。
また、この血流の悪さは筋肉の疲労が原因となる場合もあります。
筋肉が疲労すると、その部分が緊張してしまいます。
その状態が続くと固まって緩めることができなくなってしまい、その部分の血流が悪くなります。
すると、疲労物質や老廃物が筋肉中に溜まってしまい、コリとなるのです。
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腰痛にならないための座椅子の座り方
腰痛にならないためには、先に紹介した腰痛の原因を取り除いた座り方をする必要があります。
ですが、人間はまっすぐ立った状態が身体への負担が最も少ない状態であると言われていて、座った状態は多少の負担がかかってしまいます。
だからこそ、その負担を和らげるために正しい座り方をしなければならないのです。
骨盤を立てる
正しい姿勢を保つためには、普通の椅子と同じく座椅子でも骨盤を立てる必要があります。
骨盤が立った状態でないと、姿勢が悪くなってしまったり、疲れやすくなってしまいます。
そのためには、座骨が座椅子の座面に左右均等に当たるように座ることが大切です。
左右の座骨が座面にきちんと触れている状態は、座骨が立った状態であることの証明となります。
前かがみの姿勢では、おしりが浮いてしまうので、この状態にはなりません。
また、左右どちらかに負担をかけるのではなく、両方の座骨に均等に体重をかけるのが理想です。
腰が脚の位置より高くなるように座る
体への負担が最も小さくなるのは、まっすぐ立って背骨のゆるやかなカーブを保つ状態です。
ですが座ってしまうと、このカーブを保つのが難しくなってしまいます。
ですが、腰を脚よりも高い位置にすることで、このカーブを作りやすくすることができます。
背もたれを利用する
背もたれは、正しい姿勢を保つことをサポートしてくれます。
常に背もたれに背中を触れさせるように意識することで、前かがみになることを防いでくれ、同時に反った状態になることもありません。
前かがみや反った状態はどちらも腰への負担が大きく、腰痛を悪化させてしまいます。
ですが、背もたれの角度によってはサポートしてくれないこともあります。
背もたれの角度によってはふんぞり返る姿勢になってしまうからです。
このような状態では背骨のカーブが保つことができません。
腰痛になりにくい座椅子とは
腰痛になりにくい座椅子は、先に紹介した腰痛になりにくい座り方をサポートしてくれるものになります。
それを判断するためのポイントをいくつか紹介していきます。
ある程度座面の高さがある
まず1つ目のポイントは、腰が脚よりも高い状態を保つことができる座面の高さです。
座面が低いものでは、腰と脚の高さが同じになってしまいます。
すると、背中のカーブを保つことが難しくなります。
腰が高い位置にくる座椅子を選ぶことで、自然と体への負担が少ない状態をキープすることができるようになります。
座面が柔らかすぎない
2つ目のポイントは、座面が柔らかすぎないことです。
座面が柔らかいと座った際にお尻が沈み込んでしまいます。
すると、元々の座面よりも低くなってしまい、腰の位置を脚より高くキープすることができなくなってしまいます。
同時に骨盤も立った状態をキープできず、倒れてしまうので背骨も歪む原因になってしまいます。
また、柔らかい座面では姿勢が崩れてしまうと同時に、安定感を持つことができなくなります。
すると、体圧分散も不安定になってしまいます。
ですが逆に硬すぎると、一か所に体圧が集中してしまうので負担も大きくなります。
姿勢が安定する適度な硬さの座面を選ぶことが大切です。
背もたれの角度
姿勢を保つためには背もたれを活用することが大切と紹介しました。
この背もたれは、できるかぎり直角に近い角度にすることができるものを選ぶ必要があります。
角度が直角から離れるほど、ふんぞり返った姿勢になってしまい、腰に負担をかけてしまいます。
同時に腰の位置もずれていってしまいます。
そのため、特に長時間座る場合には、直角に近い角度で、姿勢をサポートし、腰の位置も動かないようにすることが大切です。
対策方法について
日本人は床に座る文化があるので、すでに座椅子を持っているという人も多いでしょう。
今持っている座椅子が腰痛になりにくくなる要素を満たしていない場合に使える応急処置の対処法を紹介していきます。
座面にクッションをはさむ
座面が低かったり、柔らかすぎるという場合には、クッションなどをはさむことで解消することができます。
その際には、できるだけ反発力の高いものを選ぶと良いでしょう。
クッションをはさむことで、腰の高さをキープしたり、座面に沈み込んでしまい過ぎるのを防ぐことができます。
ですが、柔らかいクッションをはさんでしまうと、沈み込んでしまうのでクッションをはさむことによる効果が無くなってしまうので注意が必要です。
背もたれにクッションを使う
背もたれが直角に近い角度にならない場合には、間に専用のクッションなどをはさむことで一時的に対処することができます。
直角に近くなるように隙間を埋めることで、正しい姿勢でいることをサポートしてくれます。
まとめ
座椅子は、床に座る文化を培ってきた日本人にとっては欠かせないものとなっています。
ですが、選び方や座り方を少し間違えてしまうだけで、腰痛に繋がってしまいます。
それにもかかわらず、それらは特に意識されず、腰痛になる人を増やしてしまっています。
ぜひ腰痛にならない座椅子の座り方などを意識して生活するようにしてください。
参考URL・参考文献・根拠など
https://www.yamagishi-p.co.jp/interiorblog/chair/268/
https://www.ces55.com/tadasiisisei.html
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/WOL/17/panasonic0929/h_vol2/
https://www.bauhutte.jp/bauhutte-life/correct-pelvis/
https://www.kokuyo-furniture.co.jp/kaiteki_isu/
https://www.bauhutte.jp/bauhutte-life/tip6/