腰痛の人が椅子に座る時立つ時って結構痛いもの、お手伝いすれば楽になるはず
腰痛というのは何しろ辛いものですが、これなってみないとわからないものです。
それに加えて個人差も、腰痛の原因も違いますので何が一概に効く、とも断言できないのが残念なところです。
しかし共通して痛むといえば、椅子に座る時や立つ時に力が入ると痛む、姿勢を変える時に痛むということです。
椅子だけでなく勿論、床に座る寝るなどの行動も、腰痛を悪化させる原因になります。
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大まかに見てみると腰痛は2種類
腰痛の原因などはとりあえず横においておいて、大まかに考えると2種類の腰痛に行き当たります。
1つはかがむと痛む腰痛です。
床あるものを拾おうとして前屈すると痛む、というものですね。
ひどいものになると、顔を下に向けただけでも痛むことがあります。
前かがみになろうとしてもなれないので、傍目には腰痛持ちだと認識されないのが、このタイプの辛いところです。
また逆に、背を伸ばすと痛むタイプのものあります。
上を向いたり背伸びしたりすると痛むというタイプの腰痛です。
これの問題は、背筋を伸ばすと痛むので、どんどん姿勢が悪くなっていくというものです。
結果、腹筋も背筋も弱くなってしまい、ますますつらい状態になっていきます。
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座るという姿勢に関して
元々座った場合、坐骨に体重がかかってきますので、体重を落とした姿勢で長時間座っていると、腰痛が起こりやすいのです。
また背骨や腰椎も縮んでしまうことがあり、そのせいで筋肉の炎症も起きやすくなります。
炎症が起きれば、痛が出るのは当然のことです。
立っている場合に気づきにくいのですが、骨盤の歪みも座った姿勢では大きくなりやすいですね。
あぐらをかくにしても、何時も同じ脚が上になっていませんか。
これで骨盤は傾いていきます。
椅子に座っている時も、骨盤がゆがんでいる方に体重がかかりやすく、また同じ脚を上にして組むことでこの歪みも大きくなってしまいます。
立つ以上に腰痛を起こしやすいのが、座るという姿勢なのです。
とはいえ椅子に座らずに生活は
現代の世の中、椅子に座らない生活というのはちょっと考えられません。
家でも乗り物の中でも、そして学校や会社でも椅子に座るという時間は、結構長時間に及びます。
しかも座ったり立ったりという行動も、その分多くなってきています。
特に腰痛持ちの人の場合、この立ったり座ったりが辛いと訴える人が多いのです。
実際立つ座るという行動は、かなり筋肉も関節も使用します。
腰痛でなくても、例えば筋肉痛を脚に起こしている場合、椅子に座ってしまえばどうということはなくても、立ったり座ったりが痛くてと嘆いたことありませんか。
一過性の筋肉痛ならまだ我慢もできますが、慢性の腰痛持ちの人にとっては、これ地獄のような動作なのです。
でも座らないでの生活というのは、正直無理ですね。
この立ち座りという動作に、もっと注意を払えば腰痛も、少しは楽になるというものです。
筆者の腰痛の場合はこんな感じで
筆者がヘルニアが原因の腰痛になった時、かがむのが駄目という腰痛の方だったのです。
つまり、常に姿勢を正していないと激痛という、一見姿勢良く立ったり座ったりしている見た目だったのです。
しかしかがめないということは、椅子に座るという行動自体に大変に支障のあることだったのです。
椅子に座る時大体の人の場合、お尻の方から座っていきます。
ちょっとかがむようにして、お尻をまず椅子の良さそうな位置に置いて、それから改めて位置を修正したりしますね。
この、お尻からというのは、要は軽くてもかがむ姿勢になるのです。
結果、座れなくなってしまったのです。
何が悲しくて自分の家で、立ち食いをしなくてはいけないのかと、本当に泣いたものです。
まあ結果から言いますと、背筋を伸ばしたまままっすぐに下ろして浅く腰掛ける、という方法で何とか座れるようになりました。
電車の中などで、さぞかし他の乗客の目には奇異に映ったことでしょうね。
椅子に座る立つという動作にもっと気遣いを
さて勿論、筆者の椅子の立ち座りも単にそれだけではありません。
勿論他に、お手伝いもしてもらいました。
手を使ってのお手伝いをもっと
それこそ、お手伝いです。
せっかく手があるので、これを活用して少しでも楽に立ったり座ったりしたいものです。
手で押し上げるようにすれば、その分体重は手にかかってきますので、腰も楽になります。
手を使って、よっこいしょ、が恥ずかしいなどと思わずに、名を捨て実を取りませんか。
椅子の肘掛けはどちらのタイプの腰痛にもお役立ち
かがむと痛むタイプの腰痛の場合、立つ時も座る時も背筋を伸ばしたままになってしまいます。
なので椅子の肘掛けをしっかりと利用してみましょう。
座る時にはどうしても、最初浅く腰掛ける感じになりますので、その後肘掛けを手で押して座り心地の良い位置に腰を移動させます。
立つ時にも肘掛けを押すようにして立ちます。
この時に出来るだけ真っ直ぐに押すようにすると、身体が前かがみにならずに立つことができます。
また身体を伸ばすと痛むタイプの場合は、肘掛けをまず手にしてからゆっくりと座るのがおすすめです。
腰が曲がってしまっている人も、手で肘掛けを掴んでいれば安定しますので、先に掴んでしまいましょう。
立つ時には肘掛けから前に押すように手を使うと、立ちやすくなります。
ただこれらの方法での立ち方、椅子の移動用のキャスターが付いていたら、必ずストッパーを掛けてから行ってください。
また椅子に肘掛けがない場合、机や椅子の座面を利用してみるのもおすすめです。
何も手伝いなしに動くよりも、ずっと楽に動作できますよ。
トイレや電車内の手すりも手伝って
階段はともかくトイレの場合、これもある意味腰掛ける椅子ではあります。
この座ったり立ったりが、また時間がかかってしまうのが、腰痛持ちの人の辛いところでもあります。
近頃はどこのトイレでも、手すりのついている個室が多くなりました。
手すりのついた個室に入るのを、優先に考えてください。
衛生面が心配なら、除菌シートの携帯がおすすめです。
また自宅などで、まだ手すりが設置されていない場合は、壁を利用してください。
腕を広げて壁に手をついて、その支えを使って立ったり座ったりも可能です。
狭い個室だからこそ出来る技ですので、利用してください。
そして電車内でも、隅の手すりのついた位置に座ることで、かなりお手伝いができるようになります。
電車の揺れで腰が痛む時にも、手すりを持ってサポートできますので、出来るだけこの位置に座りたいですね。
わざと声を出してみる
動作をする度に、よいしょとか、どっこいしょなどと声が出てしまうのは、何となく年をとった自分を発見するようでちょっと嫌なものかもそれません。
しかしこれ、身体に対する掛け声なのです。
今から動くから準備してとか、力が入るからその前に声を出して呼吸して、とかの理由があるのです。
なので腰の痛みに悩んでいる場合特に、椅子に座ったり買ったりの動作にも、この掛け声は有効です。
外出先でこれをやるのは恥ずかしい、と思うかもしれませんが、腰痛の苦しみに比べればずっと楽だと思い直してみませんか。
座った後や立った後には猶予を
何とか無事に座った、もしくは立ち上がった後にも注意は必要です。
すぐに次の行動に移すと、せっかくおさまった腰痛が再発してしまいます。
特に立ち上がった後は、一歩踏み出す前に時間を置きたいですね。
ある程度の時間座った後だと、筋肉も休憩しています。
ただでさえ腰痛を抱えているのですから、この休憩中の筋肉をすぐに動かすのは危険です。
なので立ち上がったら一息つく時間と、ちょっと足踏みなどする時間を持ちたいですね。
そして歩き出す前にも、机などに手をついて押し出してあげるのもおすすめです。
まとめ
椅子に座るのも立つのも、実は身体にかなりの運動をさせているようなものです。
これがしゃがむところまで行くと、立派なスクワットにもなります。
なので腰痛を持っている人の場合、この座ったり立ったりにもっと気を使ってあげたいですね。
少しでも手で、それこそ手伝えば腰痛も楽になり身体への負担も減ってくれます。
ただまあ、筆者のように手伝いすぎて腱鞘炎になりかけるというのも問題ですので、手首のサポーターなどの用意もしてみてくださいね。