腰痛や体調不良に効果があるラドン温泉、自宅で楽しむための入浴剤としての効果とは

入浴・入浴剤

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私は腰痛持ちなので、よく湯治に出かけます。

訪れる温泉は自然が豊かな山や湖、海岸に湧いていることが多いです。

入浴の時間を含めると、温泉まで出かけるにはまとまった時間が必要です。

あまり体調がすぐれない時は出かけるのも億劫になります。

そんな時、私は近所の銭湯に出かけます。

銭湯のすごいところは、温泉さながらに、さまざまな効能のあるお湯が低価格で楽しめることです。

時に、ラドン温泉が設置されている銭湯もあります。

ラドン温泉はリュウマチと言った難病やガンにも効果があると言われたりもしています。

今回はラドン温泉の効能と、同じ効果が受けられる入浴剤があるかをまとめました。



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腰痛のため通った銭湯のラドン温泉

北海道札幌市白石区にあった「竹の湯」という銭湯にはラドン温泉がありました。

竹の湯さんは残念なことに2015年9月に廃業しており、もうお湯につかることができません。

いつも掃除の行き届いた清潔感のある銭湯でした。

竹の湯さんは「さつよく( 札幌公衆浴場商業協同組合 )」に加入していた銭湯だったので、季節やイベントごとにさまざまなお湯が楽しめました。

お正月の時期や2月の大寒の頃には「しょうが湯」や「ゆず湯」の日がありました。

こどもの日には「菖蒲( しょうぶ )湯」があり、日本のお風呂文化を楽しむことができました。

敬老の日は対象者には割引があるなど、銭湯に通うのが楽しくなるイベントがありました。

竹の湯さんのほかに、現在札幌市内で「さつよく」に加入している銭湯は多数あります。

イベントの時期は「さつよく」加入の銭湯で日本のお風呂文化を楽しむことができます。

そんな楽しいイベントもあり、清潔感のある竹の湯さんに私が通った一番のお目当のお湯は「ラドン温泉」でした。

ラドン温泉とは何か

ラドン温泉は「放射能泉」です。

放射能と聞くと兵器を連想しがちですが、医療機関で体内を撮影するレントゲンや、ガン細胞を治療する目的でも活用されています。

そして、私たちが生活する空間にも実は放射能は微量に存在しています。

危険なのは、一定量を超えて大量に浴びたり体内に取り入れた時なのです。

では、普段から何気なく浴びている放射能がなぜ健康増進につながるのでしょう。

ラドン温泉がもたらす健康増進の理由は放射線ホルミシス

「ホルミシス」とは、「少量の毒は刺激作用がある」と言うアルント・シュルツの法則の言い直しで用いられていました。

放射能ではありませんが、同じく目には見えない紫外線を例にあげて「ホルミシス」の意味をを今一度確認しましょう。

紫外線は浴びすぎると皮膚ガンの原因です。

しかし、殺菌灯にも用いられるように少量であれば皮膚に殺菌作用があります。

実は、この紫外線は人体に必要な物質で、不足すると骨の細胞を作るカルシウムの調整に必要なビタミンDが体内で作られず、クル病( 骨が石灰化して、成長期であれば発育が止まります。

このほかに骨の変形や湾曲も併発します )を発症することにつながります。

放射能についても医療の分野でガンの治療と言った特定の病気にのみ活用されています。

また、自然放射線の高い地域がある中国広東省陽江県の住民の平均寿命が一般的な数値より上回り、肺ガンの死亡率が下回っている調査結果もあり、利用方法や有効な適量、健康増進と寿命が長くなる科学的根拠の証明に力を入れて調査や研究がすすめられているそうです。

そんな「放射線ホルミシス」作用を利用したのがラドン温泉です。

ラドン温泉は、体の状態に応じて適量の放射能を体内に取りこんで体を活性化させる効能があります。



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自然から生まれたラドン温泉

私の通った竹の湯さんは日本政府が認可した医療器具を使った人工のラドン温泉でしたが、自然の中で生まれた放射能泉ももちろんあります。

自然がつくり出したラドン温泉はお湯につかって皮膚や湯気を吸うことで体内にラドンを吸収することができるほかに、飲用もできます。

施設によっては、飲むことを禁じている疾患を指定しています。

脱衣所や浴槽にある説明文をしっかり読んでからラドン温泉の温泉水を飲みましょう。

昔から療養泉として利用されてきた三朝温泉(みささおんせん)

鳥取県東伯郡三朝町(旧国伯耆国)にあります。

三朝には温泉療法を行う医療機関が多数あります。

三朝にあるいくつかの泉質によって温泉プール療法、飲泉療法、鉱泥療法など指導を受けて入浴と治療を受けることができます。

三朝温泉は、療養泉として日本はもちろん世界でも有名な放射能泉としてよく知られています。

ラドン温泉の効能

自然の作りだしたラドン温泉に「つかる」、「湯気を吸引する」、「温泉水を飲む」ことで改善が期待できる疾患です。

必ず温泉施設の指導に従って、入浴しましょう。

●リウマチ性疾患
●痛風および尿酸素質
●動脈硬化症
●高血圧症
●慢性肝・胆道疾患
●外傷後遺症
●慢性消化器疾患
●糖尿病
●神経痛
●筋肉痛
●関節痛
●五十肩
●運動麻痺
●関節のこわばり
●うちみ
●くじき
●痔疾
●冷え性
●病後回復期
●疲労回復
●健康増進

人工のラドン温泉につかった私の個人的な感想

残念ながら、自然が作り出した天然のラドン温泉の経験はありません。

しかし、人工のラドン温泉の場合、ラドンの効果を発揮するために天然のラドン温泉の要点を押さえた医療器具が使われています。

例えば、温泉施設ではラドンを多く含ませて気化させるために、ぬるめのお湯にしています。

人工の設備でもぬるめのお湯で、サウナのように密閉した構造の浴室となっていました。

温泉の環境を再現しています。

利用方法も、お湯がぬるめなので長くつかってしまいそうになりますが、「20分〜30分程度」までしかつかることができないと注意書きされています。

これは温泉施設でも指導されています。

放射能泉の場合は、「長くつかっていれば効果が出るというわけではないのだな」という感想を抱きました。

ラドンが人体に及ぼす効果の基本は、微量の放射能によって古い細胞が破壊され、それに応じて体の生理反応が起き、新しい細胞を作り出すというものです。

言いかえると、必要以上に長風呂すると、普通のお風呂より体が疲れやすくなるということです。

私は、腰椎椎間板ヘルニアを患ったので体重が増やせません。

時々、ダイエット目的で発汗作用の強い入浴剤を使い2時間くらい半身浴をするのですが、30分ラドン温泉につかったあとの方が疲れます。

そう、さっぱり気分爽快というより「疲れた」、「しんどい」という感想がラドン温泉には若干あります。

私の場合ですが、肌の色が透き通って、全身に倦怠感があります。

ラドン温泉から帰ると、とりあえず布団にはいって一眠りします。

すごく疲れて眠るときに「泥のように眠る」という表現があるように、お風呂に入ったのにラドン温泉から帰ったあとの私の眠りはまさにそのような感じになります。

私は神経の痛みや筋肉の張りが続くとぐっすり眠れなかったり、慢性的な鈍痛やなんとなく寝不足を感じる状態にイライラや緊張感を感じてじんわり嫌な汗をかいたりしていることがあります。

ラドン温泉に行くと、とにかく集中的によく眠れ、目がさめるとふっと体が軽いなと感じます。

イライラや緊張感、嫌な汗からも解放されます。

私はラドン温泉に行くときは、お湯につかる時間と眠る時間も必要なので丸1日お休みの日を選んで出かけます。

あくまで私個人の感想なのですが、普通のお風呂より疲れると思います。

体力にあまり自信のない方は、はじめは15分くらいから体を慣らして利用されることをおすすめします。

しかし、ちゃんとした天然温泉で療養浴をされる場合は、問診を受け、指導された通り入浴されると、また違った感覚が楽しめるかもしれませんね。

20代前半で親戚から頂いたブラックシリカの思い出

私は10代後半で腰椎椎間板ヘルニアを患いました。

椎間板ヘルニアは事故やスポーツで患う方もいらっしゃると思います。

私の場合は、老化を伴う腰の病気という説明を受けました。

私はリハビリ入院で自然治癒を行いましたが、症状によってはヘルニアの除去手術を受けなければならない方もいらっしゃいます。

どんな疾患で腰痛を患っても普通の生活ができるまで、数週間から2カ月くらいかかることもあります。

そういう時、自信も失うこともあれば、腰痛を抱えて生活する不安を感じるとおもいます。

私は20代の頃に腰椎椎間板ヘルニアを再発させて、入院期間が長引いたため仕事を続けることができなくなりました。

元気のない私に、親戚の方が「患部にあてるだけで血行が良くなる」と、手作りのベルトに粉状のブラックシリカを入れて私にプレゼントしてくれたことがありました。

「遠赤外線が出ている」、「マイナスイオンの効果がある」とのことでした。

しばらく腰に巻いてみたのですが、手作りのためかベルトの縫い目から黒い粉が出てきて服や寝具についてしまい扱いが難しかったです。

また、神経の痛みやマヒにブラックシリカが効いているのか正直わかりませんでした。

結局、粉が出て止まらないので腰に巻くのはやめて、せっかく頂いたものなので捨てずにアルミ缶に入れて保管することにしました。

後で知ったのですが、ブラックシリカの天然石は数千円〜数万円もするそうです。

私の腰痛を良くしてくれようとしてくれた親戚の大きな心遣いに驚かされました。

入浴剤として販売されている放射能泉について

放射能泉には「難病をも治す」、「子宝に恵まれる」といった逸話があります。

昔から真剣に病気を治そうとしている方が、ワラにもすがる思いで湯治に訪れていました。

現在でも、病気の診断が難しい自律神経失調症という症状を抱えている方も訪れます。

どんなに良いと聞いても、遠く離れた場所から湯治に行くにも体力や経済面で利用が難しい場合もあります。

そういった時に、自宅の浴槽に入れるだけで放射能泉と同じ効果が得られる石の入浴剤があると聞いたら値段が多少はっても試してみようと考えてしまうと思います。

では、同じ効果というのは具体的にどんな基準があるのでしょうか。

温泉と同じ効果を得られるとうたう鉱石を利用した入浴剤は医療器具として承認番号が必要

放射能泉を自宅で楽しめる入浴剤として、ブラックシリカ、トルマリン、鉱石を使った商品があります。

温泉で得られる効能と同じ成分が基準値を満たすものは厚生労働省から医療器具としての承認番号があります。

ラドンの場合、療養泉として利用するにはラドンが30×10-10 Ci/kg以上含まれた25度以上の温水であることが条件になります。

大きなかたまりの天然のウラン鉱石を購入しても自宅の浴室で基準値までラジウムやウランを発生させることができなければ温泉と同じ効果は望めません。

ラドン温泉の入浴剤の形状もさまざまで「鉱石タイプ」、「セラミックボールタイプ」鉱石とセラミックボールの両方が使用されている「混合タイプ」があります。

もし、「承認番号」や、ラドンの基準値「30×10-10 Ci/kg以上」の表示がないホームページやパッケージ、説明書であれば、温泉の雰囲気を楽しむ石や入浴剤である可能性があります。

しかし、これらがまったくラドンやラジウムが含まれていないというわけではありません。

基準値を下回っているだけです。

「温泉と同じ」と表示されていても同じ効能は得ることが難しいと認識して購入を検討しましょう。

自宅で楽しむ入浴剤は鎮静効果のあるものを選びましょう

腰痛の原因の多くは腰椎付近の筋肉の緊張や血行不良です。

同じ姿勢が長時間続く、精神的な強い緊張感も腰痛を引き起こす原因ですが、気持ちに余裕なく過ごし、体からの「お疲れサイン」を見逃してしまうことも原因の一つです。

ついつい頑張りすぎて自分の体のケアをおろそかにしてしまうと、慢性的な腰痛へとつながります。

1日の中で、短い休憩をこまめにとる、深呼吸をする、軽いストレッチをする、昼休みに10分でも目を閉じてお昼寝をする。

そして、毎日の疲れをリセットするのに短い時間でもお風呂につかって気分をリフレッシュしましょう。

入浴剤は箱買いがお得ですが、その日の気分に合わせてバラ売りされている入浴剤を会社帰りに買ってみるのはいかがでしょうか。

コンビニでもバラ売りされています。

深夜まで営業しているドラッグストアは種類も豊富です。

お風呂に入ると目が覚めてしまう方には鎮静効果の高まる入浴剤がおすすめです。

入浴剤入りお風呂で1日の疲れをリセットして、体のケアをして腰痛の予防や悪化を防ぎましょう。

まとめ

ラドン温泉は細胞の代謝を刺激する面からダイエットやアンチエイジング効果もあります。

私が通った竹の湯さんには、美容効果を目的にラドン温泉に来ているという方もいらっしゃいました。

健康増進は美容にもつながります。

腰痛を患うと背中を丸めて歩いてしまったり、腰回りに余分な脂肪がついて実年齢より年上に見られてしまうこともあります。

痛みがあると精神的に余裕がなくなり、質の良い睡眠をとるのも難しくなります。

毎日のセルフケアに、鎮静効果のある入浴剤をつかって体をしっかり休めましょう。






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