赤ちゃんのお風呂に入浴剤を使ってもいいの?小さい子の入浴時に気を付けたいこととは
新米パパママにとって、毎日の赤ちゃんのお風呂は一大イベントですよね。
赤ちゃんは肌が弱いので、きちんと入浴させてあげないと肌荒れを起こしてしまうこともあります。
大人は肌を保湿する目的で入浴剤を使用することもありますが、赤ちゃんにも同じように入浴剤を使うことができるって知ってました?
今回は、赤ちゃんに使える入浴剤や気を付けたい注意点についてまとめてみました。
目次
赤ちゃんのお風呂にも入浴剤は使える?
配合されている成分にもよりますが、入浴剤の中には赤ちゃんの入浴にも使えるものがあります。
入浴剤は大人が使うもの…というイメージがあるかもしれませんが、むしろ赤ちゃんの入浴にこそ使ってほしいアイテムなのです。
赤ちゃんのお風呂に入浴剤が使えないと思っている方のなかには、「赤ちゃんは肌が弱いから入浴剤は使えないのでは?」と考えている方もいらっしゃるでしょう。
しかし実際はその真逆で、赤ちゃんは「肌が弱いからこそ」入浴剤を使うべきなのです。
そもそも、赤ちゃんの肌は大人に比べて弱く、ちょっとした環境の変化で肌荒れを起こしてしまうこともあります。
赤ちゃんの肌荒れの大きな原因となるのが「乾燥」で、肌荒れを防ぐためには赤ちゃんの肌を小まめに保湿してあげる必要があります。
子供用の化粧水などを使用する方法もありますが、赤ちゃんの肌を保湿するために最もおすすめな方法こそが、お風呂に保湿効果のある入浴剤を入れてあげることなのです。
入浴剤なら、一度の入浴で長時間の保湿効果が期待できますし、入浴剤は適量が決まっているので使いすぎて逆効果になるというリスクも少なくて済みます。
使い方もお風呂に入れるだけで簡単なので、忙しいパパママの手を煩わせません。
入浴剤は、乾燥した外気から赤ちゃんの肌を守るために大変有効な手段になるのです。
入浴剤が使えるようになる時期はいつ?
赤ちゃんのお風呂に入浴剤を入れることができるのは、生後3~4ヶ月くらい経ってからです。
生まれて間もない赤ちゃんの肌は、保湿を目的とした入浴剤であっても過敏に反応してしまう可能性があるため、入浴剤の使用は控えておいたほうがよいでしょう。
生後3~4ヶ月も経てば、肌が安定して入浴剤入りのお風呂に入っても問題なくなります。
ただし、入浴剤によっては1歳以下の赤ちゃんには使用しないほうが良いタイプのものもあります。
ほとんどの入浴剤には使用できる対象年齢が記載されているので、まずはパッケージを確認し、赤ちゃんに使用しても問題ないタイプの入浴剤なのかどうか確認しておきましょう。
逆に、生後間もない赤ちゃんのお風呂にも使える入浴剤もあります。
生まれたばかりの赤ちゃんに使える入浴剤は、たいてい有名なベビー用品のメーカーから発売されているのも安心です。
どのような入浴剤を使えば良いか解らない場合は、「ピジョン」などの有名なベビー用品メーカーから発売されているものを選ぶと良いでしょう。
赤ちゃんのお風呂に使える入浴剤の特徴は?
赤ちゃんのお風呂に使える入浴剤は、決して「何でも良い」というわけではありません。
入浴剤には様々なタイプがあり、なかには子供の使用に適していない成分を含む入浴剤もあるのです。
大人にとっては健康的な成分であっても、小さな子供にとっては刺激が強すぎるという成分も少なくないため、赤ちゃんのための入浴剤選びは慎重に行いましょう。
以下は、赤ちゃんの入浴剤選びで気を付けたいポイントです。
これらの注意点に留意しながら、入浴剤選びを行ってください。
対象年齢が明記されていること
ほとんどの国産入浴剤には、パッケージの部分に「使用上の注意」が書かれています。
注意書きの中には、その入浴剤が何歳から使用できるのかを記載した「対象年齢」が書かれていることも多いので、必ず確認しておきましょう。
入浴剤は小さい子にも使える低刺激のものもありますが、大人向けに開発された入浴剤も少なくありません。
大人向けの入浴剤には子供の肌を刺激するような成分が含まれていることもあるため、入浴剤選びのときにはしっかりと対象年齢を確認し、大人用の入浴剤を赤ちゃんの入浴に使わないよう注意しましょう。
香料が強すぎないものを選ぶこと
入浴剤の効果は、疲労回復や保温効果といった健康目的のものだけではありません。
健康効果というよりも香りを重視し、アロマを愉しむために強い香料を配合して作られている入浴剤もあります。
香料を含んだ入浴剤にはリラクゼーション効果があり、リラックスできるとして女性を中心に人気です。
しかし、こうした香りの強い入浴剤は赤ちゃんの入浴には不向きです。
香料は大人には無害ですが、小さい子の肌には刺激が強すぎる場合もあるためです。
赤ちゃんはまだ「香りを楽しむ」という目的で入浴することはできませんので、あくまで保湿を目的とした低刺激の入浴剤を選ぶようにしましょう。
刺激の強い成分が入っていないこと
ダイエット目的の入浴剤には、発汗を促すために唐辛子などの刺激物が配合されていることがあります。
唐辛子とはいっても少量なので、大人にとってはややピリピリと感触がする程度なのですが、赤ちゃんにとってはこの刺激が苦痛になります。
辛み成分が発するピリピリとした感触は、そもそも弱い「痛み」なので、外部からの刺激に慣れていない赤ちゃんは驚いてしまいます。
もちろん肌荒れや炎症の原因にもなり得るため、入浴剤にはこうした刺激物が含まれていないかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。
赤ちゃんのお風呂に使えるおすすめの入浴剤は?
ここで、赤ちゃんのお風呂にも使えるおすすめの入浴剤を3種類ご紹介しておきましょう。
いずれも低刺激性で、赤ちゃんの肌に無用な刺激を与えることなく保湿を行ってくれる良質な入浴剤です。
街の薬局などでも簡単に手に入るので、赤ちゃんの入浴剤選びに悩んでいるかたはぜひ参考にしてみてください。
バスクリン 薬用ソフレ ベビーバスエッセンス
入浴剤の国内最大手「ツムラ」の看板商品であるバスクリンのベビータイプです。
保湿だけでなく、赤ちゃんにありがちなおむつかぶれや湿疹などの肌トラブルを軽減する効果が期待できます。
低刺激な上、弱酸性でノンアルコール、さらには無添加で作られた安心の入浴剤です。
値段も通常700円前後と安価なので、継続して使うのに向いている入浴剤だと言えます。
アトピタ 薬用入浴剤 ボトルタイプ
赤ちゃんの保湿スキンケア用品として有名な「アトピタ」の入浴剤バージョンです。
肌の水分量や油分量の不足によって発生した痒みを抑える働きをしてくれます。
適切に肌の水分量を保ち、肌のバリア機能を高めてくれる効果の高い入浴剤です。
花王 キュレル 入浴剤
ユーカリエキスなどの保湿成分を含み、肌の乾燥を防ぐことを目的とした入浴剤です。
今回ご紹介した中では唯一赤ちゃん専用ではなく、大人も使うことのできるタイプの入浴剤です。
しかし弱酸性、無香料、アルコールフリーという安心の成分に加え、アレルギーテストも行われている信頼度の高い製品となっています。
香りも強くないので、小さなお子さんも嫌がらずに入浴できることでしょう。
赤ちゃんにのお風呂に入浴剤を使うときの注意点は?
入浴剤を使って赤ちゃんの肌を保湿することは、肌荒れや炎症などの肌トラブルを防ぐために効果的な手段だとお分かりいただけましたか?
しかし、赤ちゃんのお風呂に入浴剤を使うときには注意しなくてはならないこともあります。
特に、以下の二つの項目は常に順守するよう心掛けてください。
飲み込まないように注意すること
基本的に入浴剤は、誤って飲み込んでも無害な成分で作られています。
しかし赤ちゃんの場合は消化器官が発達していないため、入浴剤の含まれたお湯を飲むとなんらかの症状が出る場合があります。
よほど大量に飲み込まない限りは大丈夫なはずですが、安心はできないため飲み込まないよう注意して入浴させてあげてください。
どのような症状が出るかは製品によって異なる他、個人差や状況によっても違うため一概に断定はできません。
しかし万が一飲み込んでしまった場合は、窒息しないよう注意しながら真水で洗い流し、体調に異変が現れないか注意して観察しましょう。
もしも異変が見つかれば、すぐに病院で診察を受けましょう。
アレルギーが無いか確認すること
入浴剤を使って保湿を行えば、肌のトラブルを防ぐことができます。
しかしすでにアトピー性皮膚炎などの症状が現れている場合は、安易に入浴剤を使わないようにしてください。
アレルギーには個人差があり、肌に症状が現れているときには使用できる入浴剤の種類も変わってきます。
アレルギー体質をもつ赤ちゃんに入浴剤を使いたい場合は、まずかかりつけの医師に相談しましょう。
まとめ
赤ちゃんのお風呂に入浴剤を使うと、赤ちゃんの肌を乾燥から守り、様々な肌トラブルを回避する効果が期待できます。
しかし刺激に敏感な赤ちゃんの肌は、強い成分の入った入浴剤を使うと逆効果で荒れてしまうこともあるのです。
小さなお子さんを持つパパママは、正しく入浴剤を選んで、大切なお子さんの肌を守ってあげてくださいね。