骨盤ベルト使った?本当に大変!産前・産後の腰痛をどうにか乗り越えたその方法
妊娠がわかって喜びも束の間、次々と起こる体の変化に戸惑ってしまった事も多かったのではないでしょうか。
その中でも腰痛は、日々大きくなってくるお腹と切っても切れない関係になってきます。
そして無事出産を終えた後も妊婦の時とはまた別の原因で腰痛に悩まされる事になります。
私の場合は骨盤ベルトと上手に付き合いどうにかこうにか乗り越えてきましたのでそのお話をしますね。
初めての赤ちゃん、体の変化に戸惑う毎日
妊娠発覚からほどなくして始まった腰痛
不妊治療の末めでたく子供を授かる事ができ喜びと不安に包まれているなか、割と早めに時期に腰の違和感を感じました。
日々刻々と変化する体の変化に戸惑いながらも、ひどい悪阻で起き上がれない毎日が続きました。
同じ体勢を長時間とっている事で、腰に感じていた違和感は腰痛も悪化。
妊婦さん向けの雑誌には必ずと言っていいほど骨盤ベルトというベルトが紹介されています。
見た目は腰痛ベルトに似ているので同じようなので、以前腰痛ベルトを使った事のある私は同じような効果なのかしらと思い、腰痛対策にもなるかもしれないしこれから必要になるのだったらと少し早めに買う事にしました。
初めての骨盤ベルト選び
妊娠4か月くらいの時に腹帯も兼ねた骨盤ベルトを近くの店舗で購入しました。
以前から座り仕事が多くぎっくり腰になったことも何度かありましたので、腰痛ベルトは持っていました。
骨盤ベルトも腰痛ベルトも似たような作りなので同じようなイメージで買いに行ったのですが、実際試着してみると骨盤ベルトは腰痛ベルトより下の方でぎゅっと巻くという感じでした。
これから大きくなるお腹の事も考え、いくつか試着した中から腹帯の機能もある骨盤ベルトを購入しました。
しかし、恥骨の上あたりにベルトが来るように巻くため、つわりが酷く腹部を圧迫されることに不快感を感じ結局はつけていられませんでした。
妊娠後期には大活躍
どんどん大きくなるお腹
妊娠が進むにつれてお腹はどんどん大きくなっていきました。
前半の悪阻で食事が思うようにできず体重が減ってしまったのもあり最終的な体重の増加は7キロほどでしたが、日を追うごとに大きくなったお腹で足元が見えず、歩き方もがにまたに。
妊娠6カ月に入るころには悪阻も治まり、今まで布団の上で過ごしていたモヤモヤを晴らそうと活動的に外にでるようなりましたが、すでに腰痛は慢性的な痛みに変わっていて腰を押さえながら毎日を過ごしていました。
お腹が大きいことで立つ、座る、足をあげる、かがむなどといった日常でよく行われる動作の一つ一つがとてもしんどい。
寝ていても横向きにしかなれず体勢が変えられないためしんどい。
腰の痛みも改善されることなく、いったいどうすればこの腰痛は良くなるのか思案しました。
この大きなお腹では腰部分を締め付ける腰痛ベルトはできません。
思い出したのは助産師さんの言葉
少し前の定期検診で病院に行った時、腰痛の事を助産師さんに聞いてみる機会がありました。
その時に、妊娠後期は赤ちゃんも大きくなって羊水も増えてくるからお腹の重みで腰痛が出るってこともあるけど、出産に向けて骨盤もどんどん広がってきているから、その影響で腰が痛くなるっていうのもあるよ、と教えてくれたのを思い出したのです。
骨盤の広がりで腰が痛いのならそれをサポートする骨盤ベルトは効果があるんじゃないのか、そう思いタンスにしまわれたままになっていた骨盤ベルトを付けてみました。
ところが、何かが違うんです。
しっくりこないというか、付け心地が悪いというか。
試着して入念に選んだはずだったのですが、腹帯付きの骨盤ベルトだったため買った時よりもはるかに大きくなったお腹の形に合わなかったのです。
せっかく買いましたが、あまりのしっくりこなさに付けている事の方が不快に感じたのでまたタンスへ逆戻りしてもらいました。
ついに産まれた!出産直前と出産直後
入院着に着替えるまで巻いていたベルト
無痛分娩で出産を希望していたため、入院日を決めての計画出産でした。
はちきれんばかりの大きなお腹は座るだけでも大変で、お蔵入りになった骨盤ベルトを諦めてからは痛い痛いというばかりで放置していた腰痛もそろそろ限界を迎えていました。
定期検診の回数も増え予定日まであと数週間という時に、思い切って病院で扱っている有名メーカーの骨盤ベルトを試着してみました。
ちょっといいお値段でもあったので、今更買うのか、とも悩みましたが助産師さんの出産後も使えるよという言葉で購入を決めました。
自分で買った骨盤ベルトはほとんど日の目を見ずにお蔵入りとなってしまっていましたが、その病院で買った骨盤ベルトは入院して入院着に着替えるまで毎日つけていました。
出産直後、分娩台で装着
毎日つけてはいましたが、病院で買った骨盤ベルトで驚異的に腰痛がなくなったかと言うとそんなこともありません。
正直に言えば少し良くなった、ある動作をする時は痛くなくなったという感じです。
ですが、つけていない時よりもつけている時の方が少しましだったので、装着が不快に感じる時以外はつけていたんです。
そして長い長い陣痛ののち、無事出産に至りました。
驚いたのは出産後に骨盤ベルトをつけたタイミング。
後処理をした後すぐ、助産師さんが分娩台でつけてくれました。
助産師さんから産後も使えるから、と聞いてはいましたがこんなすぐから使えるとは驚きです。
嬉しさと不安でいっぱい、家に赤ちゃんが来たその日から
実家への里帰り
私の入院していた病院は授乳の時間だけ赤ちゃんのいる部屋に行く母子別室だったので、産後は満身創痍の体を回復の時間に充てることが出来ました。
体力的に産後すぐの育児に自信がない方にはおすすめです。
とは言っても、病院での授乳タイムは3時間おきにあり、その時間は新米赤ちゃんと新米お母さんの飲むか飲ませるかの戦いのようでもあり、終わった後は汗だくだったのを覚えています。
もちろん3食上げ膳据え膳、ご飯はおいしいし、そのうえおやつなんかも出たりして、赤ちゃんはかわいいしここは天国なんだと思ったのでした。
しかし穏やかな天国生活も1週間弱で終わり、退院後は車で2時間半ほどの私の実家へ向かいました。
当たり前ですが、実家は病院とは勝手が違いあらゆるものは赤ちゃん仕様になってはいません。
お風呂に入れるのにも中腰、座りながら慣れない授乳では体中に力が入って腰や方はがちがち、首の座らないふにゃふにゃのわが子との悪戦苦闘の始まりです。
本当に大変なのはここからだった!
当たり前ですが、その後も昼夜問わず赤ちゃんとの生活は続きます。
わが子は布団で寝る事が本当に少なく、朝から晩までとにかく抱っこしていました。
当時4キロ程度とは言え、ずっと抱っこしているというのは本当に大変です。
この時も骨盤ベルトは巻いているんですが、立ったり座ったり抱っこでゆらゆら揺れたりと動き回っているうちにズレてきてしまいます。
病院にいる間は助産師さんに締め直してもらったりしていたので、自分の付け方に問題があったのかもしれません。
試行錯誤しながらも、腰痛に関しては、していないよりもしている方が少しは良かったので日に何回かは付け直してつけていました。
もっと体にあったずれない商品があるのかもしれないとも思いましたが、試着をしにどこかの店頭まで行く気力も体力もなかった為、腰痛を感じなくなるまでこの骨盤ベルトを使っていました。
ただ私の場合は、産後の肥立ちが悪かったのと寝不足などのストレスで全身に蕁麻疹がでてしまい体温が上がる事で症状がひどく出てしまったので、その時はかゆくてつけていられず外していました。
それからも相変わらず抱っこと腰痛の日々を送っていました。
最初は4キロ程度だった子供もすくすくと成長し、抱っこ紐にいれての抱っこに変わりましたが、10キロ近い重さのものを腰と肩で抱えて日常の家事をこなしていることに変わりはなく、これはなんていう修行なんだ?
と日々思ったものです。
鍼やお灸、マッサージなどでメンテナンスをしてもみましたが、結局本当の意味で産後の腰痛から解放されたのは、子供がベビーカーに乗ったり自分で歩きたってあるいたりして抱っこしている時間が減った時だったと思います。
まとめ
結局のところ、インターネットの口コミで高評価の商品や有名ブランドの骨盤ベルトであっても、その人に合うかどうかは使ってみなければわからないと思いました。
しかし、産前、産後の腰痛で悩んでいる方は1度骨盤ベルトに挑戦してみてもいいんじゃないかと思います。
使用感は人によってずいぶん違うようですので、自分に合うものが見つかって腰痛が軽減されればいいですよね。