高反発マットレスに注意点はある? 重要な4つのポイント
高反発マットレスは、高い反発力が特徴の優れた製品です。
体をしっかり支えてくれるため、腰痛対策ではとても重宝されていますが、この高反発マットレスには、いくつか注意点があります。
それらを軽視していると、思わぬ失敗をすることもあるので、常に気をつけておかなければなりません。
では、高反発マットレスを扱う際の4つの注意点について、詳しく説明していきましょう。
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選ぶときの注意点
高反発マットレスは、実際に使う前に、選ぶ段階から注意しなければならないポイントがあります。
それは、自分に合った製品を選ぶということです。
一口に高反発マットレスといっても、その種類はさまざまであり、製品によって異なる特徴をもっています。
その中から、自分に合ったものを見極めなければ、高反発マットレスの効果を十分に得ることはできないのです。
例えば、高反発マットレスで腰痛対策をしたい場合、「高反発素材を使っている」という点だけを重視して、他の細かい点は見逃してしまうことがあります。
しかし、高反発であれば、どんなものでも効果があるわけではありません。
むやみに反発力が強いものを選択したりすると、自分の体重と反発力がうまく釣り合わず、体が不自然に浮いてしまうこともあるのです。
そうなれば、腰痛対策どころか、逆に腰を痛めてしまいます。
高反発マットレスの中でも、反発力には違いがあるので、よく見て選ぶようにしましょう。
試し寝で選ぼう
自分に合った高反発マットレスを選ぶには、実際に寝てみることが大切です。
いくら表記を確かめても、実際に寝たときの感触は、寝てみないとわかりません。
試し寝をあまり重要視しない人もいますが、確実に失敗を防ぐためには、かなり有効な方法になります。
表記だけを見て、試し寝なしで選んだ場合、使った時に違和感を感じてしまうこともあるのです。
しかし、買う前に実際の感触を確かめておけば、そうした違和感を軽減することができます。
そのため、高反発マットレスを購入するなら、ネット通販よりも、実店舗にしておきましょう。
もし通販を利用する場合でも、できるだけ無料のお試しができるところを選択すれば、失敗は少なくなります。
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使うときの注意点
高反発マットレスを実際に使うとき、注意しなければならないのは、「直接寝る」という点です。
ベッドで高反発マットレスを使うには、敷き布団とセットにする方法がありますが、そのとき、敷き布団を上に置いてしまうと、反発力や体圧分散などの効果を妨げてしまうのです。
そのため、高反発マットレスを布団と組み合わせるなら、必ず一番上になるように敷いてください。
高反発マットレスが直接体を受け止める状態であれば、本来の効果を十分に発揮することができるので、腰痛対策の効果も高まります。
また、分厚い高反発マットレスの場合は、敷き布団との併用を避け、単体で使うようにしましょう。
薄めの製品なら、敷き布団を下に敷くことで底付き感を軽減できますが、厚いものに敷き布団を組み合わせると、柔らかくなりすぎてしまうので、正しい姿勢を維持することができません。
腰が極端に沈んだような姿勢では、腰に負担をかけてしまいます。
厚いものなら、他の寝具の助けを借りなくても、腰痛対策と寝心地アップを両方ともカバーできるのです。
シーツとベッドパットは除外しない
「高反発マットレスに直接寝る」という注意点は、よく勘違いされていることがあります。
それは、高反発マットレスを保護するものをすべて取り除き、むき出しのまま使ってしまうことです。
直接というのは、あくまでも他の寝具を重ねないということなので、本来セットで使うはずのシーツやベッドパットまで除外してはいけません。
むき出しのまま使っていると、寝ている間にかいた汗がそのまま染みこんでしまうため、湿気が蓄積されていきます。
そうなれば、臭いを発したり、カビやダニが繁殖したりするため、とても不衛生な状態になってしまうのです。
したがって、高反発マットレスには、シーツやベッドパットを必ず使用してください。
常にセットで使うようにすれば、いつも快適な状態で眠ることができます。
干すときの注意点
マットレスの基本的な手入れは、干して湿気をとばすことです。
高反発マットレスも例外ではなく、定期的に干しながら使えば、湿気の蓄積を防ぎ、清潔な状態を保つことができます。
ただし、高反発マットレスを干す場合、他のマットレスとは少し違った点に注意しなければなりません。
それは、日光を避けることです。
通常のマットレスであれば、日光に当てて干すことは、ダニ対策としても効果の高い、おすすめの手入れ方法となります。
しかし、ウレタンを使用した製品が多い高反発マットレスの場合、日光を当てることは、劣化を早める原因のひとつなのです。
ウレタンの耐久性は、日光を浴びることで低下します。
そのため、高反発マットレスを他の製品のように天日干しすると、劣化しやすくなるのです。
陰干しならOK
高反発マットレスを干すときは、普通に天日干しするのではなく、日光を避けて陰干しにするのがおすすめです。
陰干しは、風通しがよく、日が当たらない場所を選んで干す方法になります。
それならば、ウレタンの耐久性が下がる心配はなく、高反発マットレスを劣化させないまま、湿気の対策ができるのです。
また、陰干しのメリットは、その場でも可能な点にあります。
日の当たらない室内であっても、換気して風通しをよくしておけば、湿気をとばす効果は十分にあるのです。
マットレスは、大きくて動かしづらい製品も多いため、干すのが億劫になり、しっかり手入れができないこともあります。
しかし、日当たりのよい場所まで運ぶ必要のない陰干しなら、誰でも簡単に手入れができるのです。
長持ちさせるための注意点
高反発マットレスを長持ちさせることは、とても重要です。
すぐに劣化してしまい、何度も買い替えるようなことになれば、その費用はかなり高額になってしまいます。
また、腰痛対策をする場合は継続が大切なので、劣化を早めるような使い方は、極力避けなければなりません。
そこで注目したいのが、高反発マットレスの敷き方です。
劣化を少しでも遅らせるためには、ずっと同じ面だけを使っていてはいけません。
同じ部分に圧力が集中すると、かなり大きな力になってしまうため、どうしても劣化が進むことになります。
それを防ぐには、ときどき裏表や上下を逆にして、敷き方を変えることが大切です。
同じ面だけでなく、全体を均等に使うようにすれば、圧力が同じ部分だけに集中することを避けられます。
これにより、マットレス中央のへたりを防ぎ、長持ちさせることができるのです。
干す以外の湿気対策
高反発マットレスを長持ちさせるなら、湿気対策をしっかり行い、カビやダニを防ぐことは重要です。
これには、先述したように干すことが有効となりますが、それ以外にも、普段から湿気を少なくする工夫をしておくようにしましょう。
まず、ベッドの位置についてです。
壁にくっつけるようにしてベッドを設置する人は多いですが、湿気を防ぐなら、あまり密着させるのはよくありません。
それだと、空気の流れがなくなるため、どうしても湿気がこもりやすくなるのです。
ベッドを部屋の隅に設置する際は、10cmくらいは隙間をつくっておき、空気の通り道を塞がないようにしましょう。
また、部屋の換気にも注意してください。
部屋を閉め切っていると、空気の動きがないため、たとえベッドの位置に注意していても、湿気対策にはなりません。
定期的に換気を行い、湿度の低い状態を保つようにすると、マットレスの湿気も軽減できます。
まとめ
高反発マットレスは、ただ使っていれば、それだけで効果が得られるわけではありません。
適切な製品を適切な方法で使ってこそ、本来の優れた効果が発揮されるのです。
そのため、安易に製品を選択したり、適当な使い方をするのはやめましょう。
ここで紹介した注意点をしっかり押さえて、高反発マットレスを上手に使ってください。