高反発マットレスの劣化を防ぐには?長持ちさせるためのコツを紹介

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高反発マットレスを使うなら、その劣化具合には、常に注意しておきたいものです。

せっかく品質のよい製品を購入しても、すぐ劣化してしまうようでは、また買い替えなければなりません。

なるべく劣化を遅らせて長持ちさせるには、いくつかのコツを押さえておくとよいでしょう。

では、高反発マットレスの劣化を防ぐ方法について、詳しく説明していきます。



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高反発マットレスの劣化とは

高反発マットレスの劣化といえば、主なものは、へたってしまうことです。

毎日寝ているマットレスは、体重による圧力が長くかかるため、どうしても中央がへこんできます。

すると、正しい姿勢の維持が困難になり、体に負担がかかってしまうのです。

寝ているときの背骨の状態は、立っているときと同じようS字カーブであることが大切ですが、へたって形が崩れたマットレスでは、その自然なカーブを保つことができません。

そうした不自然な姿勢で長時間寝ていると、腰痛になる恐れがあります。

高反発マットレスは、優れた反発力で体を支えるため、腰痛対策として重宝されていますが、へたったものを使っていると、逆効果になってしまうわけです。

そのため、できるだけ劣化を抑えるような使い方が重要になります。

湿気も要注意

高反発マットレスを使っていると、だんだん湿気がたまってくるものですが、その原因のひとつは、寝ている間にかいている汗です。

人間の体は、睡眠中にコップ1杯分もの汗を出しています。

その汗が少しずつマットレスに染みこみ、蓄積されてしまうのです。

これを防ぐためにも、マットレスとシーツやベッドパットは、必ずセットで使うようにしましょう。

そして、もうひとつの原因は、通気性です。

高反発マットレスは、他のマットレスよりも通気性に優れていることが特徴ですが、敷きっぱなしにしていると、やはり湿気はたまりやすくなります。

マットレスとベッドが密着している部分には、空気の流れがないため、湿気が出ていかなくなるのです。

湿気が蓄積されれば、カビやダニの繁殖が始まり、せっかく買ったマットレスも、使えなくなってしまうでしょう。

したがって、マットレスの劣化を防ぐなら、湿気の対策も必要になるのです。



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圧力の集中を避けよう

高反発マットレスを長持ちさせるなら、できるだけ圧力を分散させる使い方をしましょう。

マットレスがへたってしまうのは、体が乗っている部分だけに、圧力が集中するためです。

同じところにばかり負担をかけていれば、それだけ劣化も早くなってしまうのです。

これを避けるには、ときどき敷き方を変えて、圧力を分散させる必要があります。

そこでおすすめなのが、マットレスをローテーションさせて使うことです。

まず上下を逆にして、次に裏表を入れ替え、そこからまた上下逆、裏表逆とローテーションさせていけば、圧力がかかる部分を固定するようなことはありません。

同じ向きや面ばかり使用するのではなく、定期的に別の敷き方にすれば、マットレスの負担を減らすことができるのです。

この方法ならば、長く使っていても、へたりを抑えられます。

湿気を防ぐ効果もある

高反発マットレスは、敷きっぱなしで同じ面ばかり下にしていると、たとえ通気性のよい製品でも、湿気がたまりやすくなってしまいます。

そのため、ローテーションさせながら使うことは、湿気の集中を防ぐことにもなるのです。

ここで特に重要なのは、裏表の入れ替えです。

定期的に裏表を逆にしておけば、一方にだけ湿気が蓄積することはありません。

湿気がたまってきた面を表にして、空気に当てるようにすれば、適度に湿気を散らすことができるのです。

そのような使い方なら、カビやダニが発生するリスクも軽減できるでしょう。

湿気対策なら陰干し

高反発マットレスの劣化を抑えて長く使うなら、定期的な手入れは必須です。

しかし、マットレスを丸洗いしたりはできないので、手入れをするなら、干すことが最も適切な方法となります。

ただし、干すといっても、普通の布団のように、日当たりのよい場所で行うのは避けた方がよいでしょう。

なぜなら、高反発マットレスは、日光に弱いウレタンを使用していることが多いからです。

ウレタンは、日光を多量に浴びると、耐久性が低くなります。

つまり、長持ちさせるための天日干しが、逆に寿命を縮める結果になるわけです。

そのため、高反発マットレスを干すなら、陰干しがおすすめです。

風通しのよい場所に立てかけておけば、日光に当てなくても、湿気をとばすことができます。

それなら、耐久性が落ちる心配もないので、劣化を防ぐには最適なのです。

陰干しはその場でできる

マットレスは大きいので、干すために移動させようとすれば、かなり大変な作業になることも多いです。

腰痛対策に特化した高反発マットレスの場合は、20cmにもなる極厚の製品もあるので、動かしたくても、そう簡単にはいかないこともあるでしょう。

しかし、陰干しであれば、日当たりのよい場所まで移動させる必要はありません。

窓を開けるなど、風通しのよさに注意しておけば、その場に立てかけるだけで、湿気をとばすことができるのです。

また、サイズが大きすぎて持ち上げるのが難しい場合は、使わない本や丸めたタオルなどを下に挟み、隙間をつくるだけでも対策になります。

これも、風通しのよい場所で行えば、マットレスの下に新鮮な空気の流れができるので、湿気の除去には効果的です。

このように、作業のハードルが低ければ、面倒になって放置するようなこともなくなり、確実に劣化を抑えられるでしょう。

湿気をためない工夫

高反発マットレスを長く使うためには、普段から湿気に注意して使うことが大切です。

干せば湿気をとばすことはできますが、もとから湿気がたまりにくい環境をつくっておけば、対策はより確実なものになるでしょう。

そこで注意しておきたいのが、ベッドを置く位置です。

ベッドを壁際に寄せることはよくありますが、この方法は、湿気の蓄積を考えると、あまりおすすめできません。

壁に密着していると、空気の通り道を塞いでしまうため、湿気がたまりやすくなるのです。

そのため、ベッドを部屋の隅に置く場合は、壁から少し離しておくようにしましょう。

10cmくらいの隙間を空けておくと、湿気の蓄積を防ぎ、カビやダニの繁殖を抑えることができます。

床に直置きはやめよう

高反発マットレスを床で使う場合は、直に置かないようにしましょう。

何も敷かずに置いていると、いくら通気性のよい製品でも、湿気の蓄積は避けられません。

特に、フローリングの床は湿気がたまりやすいので、カビやダニによって使えなくなる可能性が高いです。

そこで注目したいのが、すのこや除湿シートなど、湿気を防ぐ効果をもった製品です。

吸湿性の高い除湿シートを敷いておくと、常に湿気を吸い取ってくれるので、マットレスの中への蓄積は軽減できます。

また、すのこの上にマットレスを乗せておけば、下から湿気が逃げていくため、いつも快適に使うことができるのです。

高反発マットレスを床で使うなら、これらの便利な製品を、うまく活用しましょう。

湿気がたまりにくい環境にしておけば、床置きでも劣化を遅らせることができます。

まとめ

高反発マットレスは、よい製品を購入した時点で安心してしまい、その後の使い方は適当になってしまうことがあります。

しかし、正しい使い方でなければ、マットレスの劣化を防ぐことはできません。

圧力の偏りや湿気など、劣化の原因となるものを極力少なくすれば、劣化は抑えられ、製品のもつ優れた効果が長く続きます。

高反発マットレスを長持ちさせるなら、ここで紹介したコツを参考にして、大切に扱っていきましょう。