座椅子は姿勢をよくして使おう! 気をつけたい4つのポイント
座椅子は、快適に座るためには便利な商品ですが、使うときは注意しなければならない点があります。
それは、座るときの姿勢です。
姿勢を悪くして座っていると、さまざまなデメリットがあり、体を痛めてしまうことがあります。
たとえ高品質な優れた座椅子を使っても、姿勢によっては、腰などに大きな負担をかけてしまうのです。
では、座椅子に座るときのポイントについて、詳しく説明していきましょう。
12年の腰痛を解消した私が絶対おすすめする座椅子ランキングはこちら
骨盤を立てる
座椅子に座るときは、骨盤の状態を意識しておくようにしましょう。
骨盤が立っているか倒れているかによって、体にかかる負担は違ってきます。
なるべく余計な負担をかけないためには、しっかり骨盤を立てておくことが大切です。
もし骨盤が倒れていた場合は、腰の角度が維持できないため、姿勢が悪くなります。
その場合、前傾姿勢になってしまうことが多く、背骨のS字カーブを崩してしまうのです。
背骨が不自然に曲がったままで座り続ければ、腰には大きな負担がかかります。
また、骨による支えがなくなった状態だと、体の筋肉でなんとかカバーしようとしますが、それで無理な力の入れ方をすると、首や背中なども痛めてしまう可能性があるのです。
一方、骨盤が立っている状態だと、腰の角度が直角になり、姿勢の維持がしやすくなります。
それなら、体に負担をかける心配はありません。
したがって、座椅子に座るなら、なるべく腰が直角になる座り方をしてください。
それは骨盤が立っている証拠であり、体に優しい座り方になります。
自力では難しいようなら、クッションなどを利用するのがおすすめです。
柔らかすぎる座椅子は避けよう
座椅子で骨盤を立てる座り方をするなら、それに適した商品を使うことも大切です。
商品によっては、骨盤が倒れやすくなってしまうものがあります。
それは、柔らかすぎて体が安定しない座椅子です。
座椅子に座り心地のよさを求める場合、クッション性の高いものを選びたくなりますが、あまりに柔らかいものだと、骨盤の正しい状態を維持することができません。
フワフワとした気持ちよさは、腰が沈み込むことで得られるメリットですが、必要以上に沈み込むと、骨盤がすっかり倒れてしまうのです。
そのため、柔らかさにばかり注目して座椅子を選ぶのはやめましょう。
長く座るためには座り心地のよさも必要ですが、むやみに柔らかさばかり追求すると、腰を痛めてしまいます。
快適に座るためには、適度に柔らかい座椅子を使い、姿勢を安定させてください。
12年の腰痛を解消した私が絶対おすすめする座椅子ランキングはこちら
深く腰掛ける
座椅子に座るときは、浅く腰掛けるのではなく、できるだけ深く、しっかりと腰掛けるようにしましょう。
なぜなら、座り方が浅いと、どうしても姿勢が崩れやすくなってしまうからです。
前と後ろの両方に傾く可能性があるため、姿勢をよくするには向かない座り方になります。
座椅子の前方に偏って座り、何かの作業をするような場合、体は自然に前のめりになっていくものです。
また、座ってテレビなどを見る場合は、背もたれに寄りかかることも多いですが、そのときに浅く腰掛けていると、ふんぞり返るような不自然な状態になります。
このように、前か後ろに傾くような座り方は、背骨のカーブを崩し、腰に負担をかけてしまうのです。
しかし、深く腰掛けて、背もたれとの距離を縮めておけば、そうした傾きは防ぐことができます。
広すぎる座面に注意
座椅子に深く腰掛けるためにも、やはり使用する商品には注意しなけれななりません。
深く座るために避けるべきなのは、座面が広すぎる商品になります。
座面が広すぎる場合、深く腰掛けると足が浮いてしまうため、正しく座るのが困難になってしまうのです。
足の位置を安定させようとすれば、背もたれから離れ、座面の前方に座らなければなりません。
つまり、座面が広い座椅子は、背もたれと体の距離を縮めにくい商品なのです。
そんなときは、座面の広さを埋める工夫をしてみましょう。
広すぎて隙間が多くなってしまうなら、クッションや座布団などを挟んで、ちょうどよい広さに調節すればよいのです。
背もたれと体の間にクッションがあれば、足が浮きすぎる心配はなく、体の傾きも抑えられます。
座椅子で姿勢をよくして座るには、身近なものを上手に活用することも大切なのです。
腰と足の位置に注意
姿勢をよくして座るなら、腰と足が適切な位置になっていることを確認してください。
座ったとき、腰の位置が足よりも低かった場合、姿勢を維持するのは難しくなってしまいます。
腰の位置が足より低いと、腰を丸めてしまうことが多く、負担が大きくなるのです。
そんなときは、クッションなどを敷いて、足りない高さを補うようにしましょう。
腰の方が高い状態で座ることができれば、腰を痛める危険はありません。
ただし、柔らかさには十分注意してください。
腰が低くなる原因には、座面の柔らかさもありますが、それはクッションでも同じことです。
あまり柔らかいクッションだと、腰が大きく沈んでしまうため、高さを補うには向いていません。
適度に硬いものを使って、しっかり腰を支えるようにしましょう。
劣化したら交換しよう
腰の位置を低くしないためには、座椅子の劣化具合を把握しておくことも必要になります。
なぜなら、へたってしまった座椅子は、極端にクッション性が低下するため、腰を支えることができないからです。
最初は適度なクッション性があり、しっかり腰を支えてくれたとしても、長く使っていれば、どうしても劣化は起こってしまいます。
丁寧に扱うことで、劣化のスピードを遅らせることはできますが、いつかは使えなくなるものです。
そんなときは、いつまでも使い続けるのではなく、諦めて新しいものを購入しましょう。
へたっても座れないことはありませんが、よい姿勢を維持できなければ、体を痛めてしまいます。
姿勢をよくして健康に座るためには、常にベストな状態の座椅子を使ってください。
あぐらで座ろう
座椅子に座るときは、足を伸ばす人もいれば、あぐらをかく人もいますが、体に負担のかからない座り方は、あぐらになります。
足を伸ばす座り方だと、上半身の重さによる圧力が、腰に集中してしまうのです。
一方、あぐらの場合は、足を組むことで体重を支えやすくなるため、腰にかかる圧力をうまく分散させることができます。
あぐらは、よい姿勢をとるには向かないイメージもありますが、腰痛のリスクを軽減するという点では、効果的な座り方なのです。
あぐらのコツ
あぐらがよいといっても、適当に座っていたのでは、あまり効果がありません。
体の負担を減らすなら、コツを意識して座りましましょう。
間違ったあぐらではなく、正しいあぐらであれば、確実に腰の痛みを軽減できます。
まず、胸は少し張るようにしてください。
先述したように、猫背になるのはよくありません。
背筋を伸ばそうと無理に頑張る必要はありませんが、疲れない程度に胸を張っておくと、腰への負担は少なくなります。
また、うまく体を支えるためには、足の付け根や太ももに体重をかけるようにしてください。
お尻にばかり圧力が集中しないように気をつけましょう。
まとめ
座椅子に座るなら、正しい姿勢を意識することは、とても大切です。
悪い姿勢で腰を痛めてしまっては、せっかくの座椅子に座れなくなることもあります。
それを避けるためにも、ここで紹介したポイントをしっかり押さえて、よい姿勢を維持していきましょう。
正しく座れば、体の負担もなくなり、健康的な生活を送ることができます。