座椅子で寝ることにデメリットはある?注意したい4つのポイント
座椅子は、自分に合った適切な商品を使えば、体に負担をかけずに座ることができるため、とてもリラックスできます。
そのため、長く座っているうちに眠くなってくることもありますが、そんなときは、「座椅子で寝ても大丈夫かな?」という不安を感じてしまうものです。
では、座椅子で寝てしまうことの注意点について、詳しく説明していきましょう。
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体に負担がかかる
座椅子に座っているとき、あまり座り心地がよいと睡魔に襲われることがあり、座った姿勢のままで眠ってしまうことがあります。
例えば、座椅子に座ってテレビを見ていたら、いつの間にか眠ってしまい、起きたときにはびっくりするほど時間が経過していたというケースは、そう珍しいものではありません。
しかし、座椅子に座ったまま眠るということは、体に大きな負担をかけてしまうものです。
座るときは、姿勢をよくしておかないと、腰痛などの痛みの原因になってしまいますが、座ったまま眠るようなことになれば、その姿勢の維持が難しくなります。
最初は姿勢に注意していたとしても、眠っているうちに崩れてしまえば、対処することはできません。
座椅子に座って寝てしまい、そのまま朝まで過ごしたとき、体に痛みを感じるような場合は、姿勢が悪い状態が長く続き、体に負担がかかった結果です。
また、姿勢が悪くなっていると、疲れをとるのも難しくなります。
睡眠は体の疲れをとるためにも重要な行為ですが、正しい姿勢が維持できない場合、余計に疲れたように感じてしまうことも多いのです。
負担のかからない姿勢とは
座椅子に座るとき、なるべく体に負担をかけないようにするなら、深く腰掛けることが大切です。
浅く座った状態だと、どうしても姿勢が悪くなってしまいます。
座椅子で寝てしまうときは、背もたれに寄りかかることが多いですが、そのとき、腰の位置が前にあると、ふんぞり返ったような姿勢になるのです。
そんな状態で眠っていたのでは、どんなに高くて品質のよい座椅子でも、体の負担を減らすことはできません。
姿勢をよくするなら、まずはしっかりと深く腰掛け、背骨が極端に曲がらないようにしましょう。
それなら、腰痛になるリスクも軽減できます。
ただし、なるべく姿勢がよくなるように座ったとしても、それを維持できるのは、短い時間だけです。
あまり長く座っていると姿勢は崩れてしまうので、座ったまま朝まで眠るようなことは避けてください。
少し休むくらいの睡眠なら、体を痛めずに使うことができます。
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血流が悪くなることもある
座椅子で姿勢を崩したまま寝てしまった場合、血流が悪くなるというデメリットもあります。
無理な体勢を長く続けていたのでは、不自然な部位が圧迫されてしまうこともあり、正常な血流を維持するのは困難です。
すると、冷え性の悪化や体のだるさなど、不調を感じることが多くなってきます。
また、太ももなどが圧迫され続けていると、しびれを感じてしまうこともあるのです。
そうしたトラブルを防ぐためにも、座るときの姿勢には十分注意しましょう。
腰痛にも悪影響がある
血流の悪化は、腰痛をもっている人なら、特に注意しなければなりません。
なぜなら、血流が悪くなることで、腰の痛みが強くなる恐れがあるからです。
血流が悪いと、背骨の神経が血管で圧迫されることがあり、それが痛みにつながってしまいます。
また、冷え性で腰が冷えると、やはり痛みを強めることがあるのです。
このように、座椅子で寝たときの体の痛みは、単純な姿勢の問題だけではありません。
それによって起きる血流悪化も関係しているので、余計なマイナス要素を増やさないためにも、長時間座ったまま眠るのはやめましょう。
リクライニングでも注意が必要
一口に座椅子といっても、その種類はさまざまであり、中にはリクライニング機能がついたものがあります。
180℃まで倒すことができる商品なら、ベッド代わりに使うことも可能です。
そのため、「座ったままの姿勢より楽に眠ることができる」と考えてしまうこともありますが、たとえ体を横にできたとしても、油断してはいけません。
確かに、座ったまま眠るよりは楽であり、リラックスすることができますが、それでもデメリットはあります。
座椅子は寝返りができない
たとえリクライニング機能がついた座椅子でも、そのサイズは、布団やベッドなどに比べると狭いものが多くなります。
そのため、いくら寝心地がよかったとしても、体に負担をかけることがあるのです。
本当に楽な姿勢で眠るためには、ある程度の広さが必要になります。
ここで注目したいのが、寝返りです。
寝返りは、寝ているときに誰もが行っている無意識の行動です。
人によって回数は異なりますが、多かれ少なかれ必ず行っています。
というのも、ずっと同じ姿勢を続けていれば、どうしても圧力が集中することになり、痛みを感じるようになるからです。
この圧力をできるだけ分散させるためには、体を少しずつ動かさなければなりません。
それが、睡眠中の寝返りなのです。
しかし、寝返りをスムーズに行うためには、普通の座椅子では広さが足りません。
寝返りは無意識の行動なので、何か障害がある場合には自然と回数が減り、体の負担を増やすことになってしまいますが、狭い場所での睡眠は、そうした事態が起こりやすいのです。
短い睡眠なら、寝返りはそれほど重要ではありませんが、もし長い時間眠るような場合には、サイズ選びに注意してください。
できるだけ大きいものを選択しないと、体を痛めてしまいます。
仮眠なら大丈夫
座椅子を使って眠るときは、座っていても横になっていても、できるだけ短い時間で済ませた方が、リスクは少なくなります。
布団やベッドに寝る場合と違い、体にかかる負担が大きくなりがちなので、普通の睡眠で使うには向いていません。
おすすめなのは、仮眠のために短時間だけ使うことです。
仮眠して少し休むだけなら、たとえ狭い座椅子だったとしても、寝返りの少なさが原因で腰を痛めてしまうことはありません。
普通に寝るときは、必ず寝返りをうたないと圧力が集中してしまいますが、仮眠のような短い時間だけなら、それほどの負担にはならないのです。
また、座ったまま眠るとしても、短い時間だけなら、最初に深く腰掛けておくことで、姿勢の大きな乱れを軽減できます。
たとえ少し崩れたとしても、普通に寝るときのように、朝まで何時間もそのままで過ごすようなことはありません。
座椅子は仮眠に最適
座椅子で仮眠をとることは、布団やベッドを使うよりもメリットが多い方法です。
まず、準備の必要がありません。
布団やベッドを使うなら、寝室まで移動したり、寝具を整えたりするといった行為が必要になりますが、座椅子であれば、仮眠のために準備するようなことはなくなります。
その場で素早く眠ることができるので、サッと仮眠をとりたいときは、とても便利なのです。
また、寝すぎてしまう心配もありません。
布団に入ってしまうと、あまりにリラックスしすぎてしまい、最初は仮眠のつもりでも、つい深く寝入ってしまうことがあります。
しかし、座椅子であれば、適度な寝づらさがあるため、熟睡してしまう心配はありません。
少しだけ休んですぐに起きたいときには、ぴったりの商品になります。
そのためには、あえて大きすぎないサイズを選んでおくのも、ひとつの方法です。
まとめ
座椅子は、楽に座るための便利な商品であり、つい眠ってしまうことも多くなります。
これは、一見すると快適なようですが、体に思わぬ負担がかかり、腰などを痛める原因になることもあるです。
そのため、ここで紹介した注意点は、常に意識しておきましょう。
座椅子は、メインの寝具として利用するのではなく、あくまでも短時間の仮眠に使うなら、優れた効果を発揮してくれます。