椅子に座って長時間、腰痛になるのは当たり前?おおごとになる前に気をつけたいこと!
長時間のデスクワークの後、立ち上がろうとして腰に痛みを感じることはありませんか。
また座っている時にすでに、腰のあたりが固まったような嫌な感じに襲われることはないですか。
何故長時間椅子に座ると、腰痛を感じることになるのか、またそれを避けるにはどうしたら良いのか、考えてみませんか。
ひょっとしたらその腰痛、避けて通れるかもせれません。
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目次
座るという姿勢自体が腰に負担を与える
座るということは、ある意味休憩の姿勢です。
椅子に座るにせよ床に座るにせよ、立っているよりも楽な姿勢であることは明らかです。
その楽な姿勢で腰痛が起きる、と言うのは不思議な感じがしますね。
しかしちょっと考えてみると、座っている時の姿勢、特に椅子に座っている時の姿勢は、腰痛を起こしやすい状態なのです。
立っている時には緊張しているはずの筋肉も、座ってしまえば緩んできます。
きちんと背筋を伸ばして座っていても、筋肉はやはり立っているときよりも緩んでいるのです。
ましてやだらんと椅子の背もたれに寄りかかって座っていては、腰椎に負担をかけるばかりです。
そう、椅子に座っている場合体重は主に、腿の裏側から臀部、つまりは坐骨と骨盤にかかってきます。
悪い姿勢だと、腰椎にも体重がかかります。
長時間の椅子に座っての作業や、長時間のビデオや映画鑑賞などは、あまりおすすめできないということです。
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座る姿勢も大事ですが椅子の高さやシートの硬さも
座る姿勢については後述することにして、まずは椅子を見直してみませんか。
ここではデスクワーク用の椅子や、勉強机の椅子について述べていきます。
会社などで、自分では椅子を選べないことも勿論ありますが、自宅の椅子は自分で選択ができます。
まずは高さの問題です。
高さ調節は、勿論会社の椅子でも出来るはずですので、しっかりとして御好がおすすめです。
座った時に、脚の付け根と膝、足首がそれぞれ直角になる高さに調節します。
この高さが一番、体重を分散できるからです。
足の裏と腿の裏側に、程よく体重が乗りますので、臀部だけに全体重が乗ってしまわないで済むのです。
また椅子のシートも問題になります。
事務用の椅子の場合、座面は結構硬い感じで統一されています。
なので会社にクッションや座布団を持ち込んで、自分好みにする人も多いはずです。
この時にあまり座り心地のいいクッションだと、気持ちが良くて座り方がだれてしまうことがあります。
結構硬めの座面のほうが、お尻が痛くなるので姿勢に気をつけると言う、ちょっと皮肉な話もあるのです。
仕事や勉強で椅子に座った場合の腰痛避けの姿勢とは
勉強や仕事目的で机の前位に座った時、最初は誰でも緊張した上体で作業を開始するはずです。
しかし時間が経つにつれ、段々と姿勢が悪くなってくるのは仕方ありません。
まずはこの、姿勢が悪くなっているということに気がつくことが、第一の腰痛避けにつながります。
姿勢が良ければ腰痛は最小限で済みますが、悪くなってダランとしてしまうと勿論、筋肉も緩んでしまいます。
お尻に全体重が寄りかかってくるのですから、腰椎の関節部に大きく負担がかかってしまいます。
これが腰痛の元になるのです。
なので、自分の姿勢が悪くなってきたのに気がつけば、立て直しも出来ます。
また疲れた証拠だと言うことで、ちょっと立ち上がってストレッチとかも可能になるのです。
最低1時間に1度立って動けば、大きく腰痛避けになることを心得ておいてください。
娯楽やリラックスで椅子に座っている時の腰痛避け
家でも勿論、映画館などで映画鑑賞の時も、のんびり気分で楽しむのは当たり前です。
こういった娯楽の時に、背筋を伸ばして座っているのでは、さすがに楽しさも半減してしまいます。
なのでもちろん、姿勢を正して座れとは言いません。
ただし家での場合、仕事中と同じく1時間に最低一度は立ち上がってみてください。
映画館などでは流石に無理ですが、逆に映画館の場合は、その映画が終われば嫌でも立ち上がって映画館を出ることになります。
つまりある意味、家での映画鑑賞とかテレビのほうが、腰痛の危険を含んでいるということです。
キリの良いところで立ち上がって、ちょっと飲み物でも用意して、など工夫してください。
手元に最初から飲み物とかお菓子を置かないでおくと、嫌でも立ち上がることになりますので、結構おすすめのやり方です。
仕事中と違って、筋肉もリラックスしきっているのが、こういった娯楽の時です。
椅子にしても、柔らかくて腰掛けやすくて気持ち良く、何時までも腰掛けていたいと思ってしまうのですが、そこはちょっとだけ根性を入れてみませんか。
椅子に座っての腰痛避けにクッションの使用も
娯楽目的の時も、仕事でのデスクワークの時も、腰痛避けにクッションを用意しておくという手もあります。
このクッション、お尻の下に敷くのではなく背中と椅子の背もたれとの間に置きます。
背骨はS字カーブを描いています。
このS字カーブが乱れると、腰椎や仙骨に体重がかかりすぎて、腰痛につながるのです。
しかし中々このS字カーブ、座っている時にキープするのは難しいものです。
なので小さなクッションをウエストの後ろあたりに置いて、S字が崩れないようにするわけです。
飛行機などの長距離の長時間の移動の時も、ウエストの後ろにクッションか枕を当てておくと、腰痛を回避できますので試してみてください。
旅行用の、空気を入れて膨らませて使用するクッションだと、自分のウエストのカーブに合わせて調節できるので、使いやすいですよ。
非常にシンプルですが、身体の負担を軽減してくれます。
腰痛どころの騒ぎではなかった筆者の経験を
筆者の場合、そこそこ筋肉もしっかりと鍛えて、仕事の時も姿勢は崩さないように気をつけてきました。
しかしパソコン前の作業時間が、昔よりも段違いに増え始めた頃のことです。
最初は脚の付け根に異常を感じました。
次に腰痛が来ました。
しかしこの時点ではまだ、腰痛と言っても伸びをすれば治る程度でしたし、付け根の違和感もそれほど大きなものではなかったのです。
しかし1週間ほど経った頃でした。
付け根の痛みがひどくなり、歩くのにも苦労するようになってきたのです。
腰の痛みも、固まったような感じで大変に辛くなりました。
これはもう仕方ないので医者に行ったのですが、股関節にも異常がなく筋肉にも以上がなく、レントゲンでも異常は見つかりませんでした。
しかし痛みはひどくなる一方で、MRIの検査もしてもらうことにしたのです。
結果は、腰椎ヘルニアでした。
正直筋肉は鍛えていたので、ヘルニアにはならないだろうと高をくくっていたのです。
しかし座り過ぎの作業がたたったのか、腰椎のところにヘルニアが出来てしまったのでした。
考えてみれば、それまではせいぜい座り続けても1時間から2時間だったのが、忙しさに紛れて4時間位ぶっつづけて作業していた挙句のことでした。
医者に、いくら筋肉を鍛えていてもそれだけ座って作業していれば、腰椎に負担がかかって当たり前、と怒られたものです。
単なる筋肉の痛みならともかく、ヘルニア発症という危険もありますので、くれぐれも椅子にしわっての長時間の作業には、お気をつけください。
まとめ
きちんと座って椅子の高さも調節して、でもやはり長時間座り続ければ腰痛はやってくるものです。
椅子に座って起こる腰痛を回避する一番の方法は、1時間に最低1回立ち上がることです。
勿論座ったまま伸びをしたりするのも効果的ですが、立って軽く歩いたり伸びをするほうが、勿論効き目が大きいですね。
ヘルニアなどということにならないために、椅子での作業や娯楽には、ちょっと立って伸びをすることをお忘れなくしてくださいね。