腰痛の原因は睡眠環境にあった!目覚めが快適になる「敷き布団」を見つけよう

マットレス・敷き布団

腰痛の原因が分かっている人も、理由は分からないけれど腰が痛いという人も、もしかしたら毎日使っている敷き布団が影響しているのかもしれません。

人生で長い時間を過ごす布団の中での姿勢は、腰に大きな影響を与え、腰痛を改善することも悪化させることもあります。

今回は、敷き布団が腰痛に及ぼす影響と、痛みの症状別におすすめしたい敷き布団のタイプについてまとめてみました。

睡眠の環境を見直して、辛い腰痛を改善していきましょう。



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起きたら腰が痛い原因は「敷き布団」かも

日本国内では、なんと4人に1人が腰痛を体験したことがあると言われるほど腰痛に悩む人が多数存在します。

腰が痛む、と言ってもその原因は筋肉疲労や筋肉損傷から、内臓疾患からくる痛みなど実に様々で症状も人によって全く異なります。

中には、病院に行っても原因が分からず、痛みに対する対処法が見つからないという方もいるのではないでしょうか。

腰は人の動きを支える重要なポジションなので、色々な部位からの影響が出やすく痛みの特定が難しい場所なのです。

寝起きに腰が痛むなら「敷き布団」が原因かも

さて、腰痛を患っている方の中では、朝起きて身体を起こす時に腰が痛い、明け方腰が痛くて目が覚めると言った症状も多く挙げられます。

この痛み、もしかしたら日頃使っている敷き布団が影響しているかもしれないんです。

人の身体というのは、背骨が緩やかなS字カーブを描いています。

このS字カーブが保てなくなると、それを支える腰に負担がかかり、筋肉や靭帯に痛みが発生する場合があります。

本来なら、寝ている時でも背骨のS字カーブは保たれているはずなのですが、自分の身体に合っていない敷き布団を使用していると、カーブが崩れ腰に大きな負担をかけてしまっている場合があります。

そして長時間腰に負担をかけたままでいるため、明け方から朝にかけて腰痛に悩まされるようになってしまうのです。



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腰痛のタイプによって敷き布団の種類を変えよう

一般的に多く言われているのは、「腰痛は硬い布団で寝ると改善される」というものですがこれは一概に正解とは言えません。

なぜなら、先ほど説明した通り腰痛の原因は実に様々で、全ての人に共通して効果があるものは存在しないからです。

腰痛を改善するために敷き布団を選ぶ時には、自分の腰痛の症状をよく思い返し、その痛みの原因に合った種類の敷き布団を選択するようにしましょう。

硬すぎる・柔らかすぎる・低反発はどれもNG

では、腰痛を持っている場合避けた方がいい敷き布団とはどういったものなのでしょうか?

まず、硬すぎる布団は背中をまっすぐにしてしまうので背骨を立たせた状態で長時間眠ることになります。

床の上でしばらく仰向けのまま寝ていると腰が痛くなりますよね。

その時と同様の現象が背骨と骨盤に発生しているのです。

あまりにも硬すぎる敷き布団は痛みを助長するので避けるようにしましょう。

反対に、柔らかすぎる布団もS字カーブをずらして痛みを発生させる場合があります。

人が眠っている時、身体の体重の約80%が腰の部分にかかっていると言われています。

柔らかい布団で寝ていると腰が沈み込むため、体重の負担がさらに大きくなり痛みを生んでしまうのです。

最後に、腰痛に効果がありそうな低反発の敷き布団ですが、これも実は腰痛を悪化させる要因になり得るのです。

低反発というのは横になると身体が敷き布団に沈み込みますよね。

正しい姿勢で沈み込めばいいのですが、腰に負担がかかった姿勢のまま沈み込んで身体が固定されてしまうと、腰に対する負荷が強いまま夜を過ごすことになってしまいます。

また、固定される分寝返りが少なくなるので体内の血流が滞り、血行不良による腰痛の原因となる危険性もあるのです。

それでは、こういったポイントを抑えたうえで、痛み別に腰痛に合う敷き布団の種類を確認していきましょう。

身体を曲げると痛い腰痛に合う敷き布団

まず、腰を曲げた時に痛みが発生する腰痛に合う敷き布団について説明します。

腰を曲げた時に痛みが出る場合、椎間板ヘルニアや筋・筋膜性腰痛、椎間板症といった病気の可能性があります。

こういった症状の場合、身体を伸ばしていた方が比較的楽になる場合が多いので、若干固めで背骨をまっすぐ目に整えてくれる敷き布団を選びましょう。

さらに、自然な背骨のカーブをキープしてくれる性能を持つ敷き布団などを使用すると、高い腰痛改善効果が得られるかもしれません。

眠り方は「仰向け」がおすすめ

身体を曲げて眠ると痛みが蓄積されてしまうため、仰向けや横向きなどで眠るようにしましょう。

うつ伏せで眠ってしまうと負荷がかかり過ぎて痛みの原因となります。

どうしてもうつ伏せでしか眠れない場合は、胸枕を使用して腰の負荷を分散させると言った工夫をしてみてください。

身体を伸ばすと痛い腰痛に合う敷き布団

腰を伸ばしたり反らせたりした時に痛みを感じる腰痛の場合、脊椎管狭窄症や腰すべり症、腰椎分離症といった病気の可能性があります。

こういった病気で腰が痛む時は、後ろに反らせると痛みが強くなるので寝ている時も身体が程良く沈んで腰が曲がった状態をキープできるやわらかめの敷き布団をおすすめします。

ただし、うつ伏せで眠る癖がある人は沈み込んでしまうと腰が反った状態になり痛みが増すので、硬い敷き布団の方がいい場合もあります。

眠り方は「横向き」がおすすめ

腰を反らした時に痛みが走るため、眠る時には横向きになって身体を丸めるような姿勢を取ると痛みが緩和されやすくなります。

寝返りを打つ時も腰に負担がかからないように静かに行うようにしましょう。

布団選びと一緒にできる腰痛改善方法

自分に適した布団に買い替えることができれば、腰痛改善の兆しは見えてくるでしょう。

しかし、布団の中には高価なものも多く、なかなかすぐに購入できない場合もあります。

そこで、自宅で簡単にでき安価な眠る時の腰痛対策をご紹介するので、敷き布団選びと併せて取り入れてみてください。

腰を温めながら眠る

腰回りの血行促進を促せば、筋肉が柔らかくなり腰痛の痛みが緩和する可能性があります。

眠る前に腰にカイロを貼ったり、腰の位置に小さな電気カーペットを引いたりするなど保温対策を取ってみましょう。

小さめな湯たんぽを布団に入れておく等の方法もおすすめです。

夏場、保温しすぎて暑いという場合には腹巻などでお腹・腰回りだけでも温めておくと効果的なのでぜひ試してみてください。

直接皮膚にカイロやカーペットが当たっていると低温火傷を起こす危険があるので、下着やパジャマはしっかり着用してください。

入浴後はストレッチをしよう

眠る前、入浴後に腰回りや身体のストレッチを行いましょう。

筋肉が温まっているうちに凝りや疲れをほぐすことで、筋肉疲労を防ぎ腰痛を予防できます。

また、入浴後は身体を冷やさないようにすぐに暖かい部屋着・パジャマに着替え、湯冷めする前に布団に入るようにしましょう。

腰の下にバスタオルやクッションを置く

仰向けに眠ると、腰と布団の間に隙間ができますよね。

この隙間をバスタオルやクッションで埋めることで、腰にかかる負担を軽減し痛みを緩和する効果が生まれます。

寝返りが激しい人は、バスタオルを縦に3,4回折り、ガムテープなどで腰に巻きつけるようにするとどんな姿勢でも背骨と骨盤のバランスを保てるのでおすすめです。

ひざ下にクッションを置く・クッションを膝に挟む

仰向けに寝る場合、正しい敷き布団を使っていないと腰に大きな負荷がかかってしまいます。

その負荷を分散させるために、ひざ下にクッションを置いて眠ってみましょう。

クッションで膝の高さを上げることで、負荷が足にもかかるようになり痛みの緩和に繋がります。

横向きで眠りたい、という方はクッションを膝に挟むだけでも効果があります。

まとめ

睡眠というのは1日の3分の1を占めるとても大きな時間帯です。

正しい敷き布団でリラックスして眠ると、筋肉の疲れが取れ身体が休まるので腰痛は改善していくはず。

今寝起きが腰痛で辛いものになってしまっているのなら、それは敷き布団が自分の身体に合っていないということかもしれません。

今回説明した敷き布団選びのポイントを参考に、自分の腰痛の症状・原因に合った敷き布団を探して睡眠をより良質なものにしてください。