つらいデスクワークの腰痛をやわらげる!腰痛に効く椅子選びのポイント
デスクワークをしていて腰痛がつらいと感じることはありませんか。
腰痛について調べると正しい姿勢で座るのが大切というアドバイスをよく目にします。
実践してみた人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、ずっと正しい姿勢をキープして座り続けるのは大変ですよね。
なんといっても仕事の大半を座った状態ですごすわけで、多い人では8時間以上姿勢を維持しなければいけません。
そこで勧めたいのが自分に合った椅子を探すことです。
長い仕事時間の相棒ともいえる椅子が正しい姿勢をサポートしてくれ腰の負担を楽にしてくれるとしたらこんなに強い味方はありません。
けれどオフィスチェアの種類は多く、何を基準に選んでいいかわかりづらいですよね。
そこで腰痛に効く椅子の選び方について紹介していきたいと思います。
12年間腰痛の私が絶対おすすめする腰痛によい椅子ランキングはこちら
なぜデスクワークで腰痛になるの
デスクワークは座っての作業が大半なので立ち仕事より体の負担が少ないと思われがちです。
けれど実は、座った姿勢は腰のクッション機能を持つ椎間板への負担が大きく、なんとその負荷は立っているときの1.4倍と言われています。
さらに同じ姿勢で長時間作業を続けていると、同じ筋肉ばかりに負担がかかり筋肉が疲労していきます。
また作業を進めるうちに気づくとひじをついたり前のめりになったり、背中が丸まっていることもありますよね。
背骨はSの字になっているのが正しい姿勢です。
その背骨が丸くなったままだと、腰痛はどんどん悪化していきます。
12年間腰痛の私が絶対おすすめする腰痛によい椅子ランキングはこちら
正しい座り方とは
そもそも正しい姿勢とはどんなものでしょう。
椅子に座った時の正しい姿勢のポイントとして以下のものがあります。
- 深く腰かけ、前のめりにならない
- 頭やあごが前に出すぎないで首の上にしっかりと乗っている
- 座った時に足の裏全体が床についている
- 座った時にひじの角度、ひざの角度がそれぞれ90度になっている
- 座った時の骨盤と背骨の角度が90度になっている
- 背骨がS字の形をキープできる
つまりこのような姿勢をサポートしてくれる椅子を探せばいいわけです。
ワークスタイルに合わせて選ぶ
椅子には大きく分けて「前傾タイプ」と「高傾タイプ」の2種類があります。
前傾タイプの椅子は、前のめりの姿勢でも安定するよう前側の座面が下がっています。
高傾タイプの椅子は背もたれが倒せる範囲が大きく、リラックスした姿勢がとれるようになっています。
デスクワークとひと言で言ってもその作業のスタイルによってこの前傾/高傾のどちらがよいかは違います。
- 「前傾タイプ」→読書や筆記作業など手元に集中する作業をする人におすすめ。
- 「後傾タイプ」→パソコン作業が中心の人におすすめ。
背もたれの調節機能がある椅子には、自分の好みの角度で固定し、前傾/高傾どちらのタイプにも調節できるものもあります。
まずは自分のワークスタイルに合わせて負荷の少ないものを選びましょう。
椅子の形状で選ぶ
さて、椅子の選び方はまず座ってみることが大切ですが、選び方の基準がわかればより自分に合った椅子を探しやすくなります。
座面の高さ、広さはちょうどいいか
腰に負担をかけないためには座った時にひざの角度が90度になる高さが理想です。
また椅子に座った時に背中が軽く背もたれに当たる広さがおすすめです。
ひざの裏と座面の間が少しあいている方がよいです。
座面の高さ、広さが適度な椅子では自然と深く腰かけた状態、膝が90度になった状態をつくってくれます。
座面に適度な固さがあるか
柔らかい椅子は一見楽そうですが、お尻全体が沈んでしまうと猫背になりやすく、かえって腰に負担がかかります。
クッション性は必要ですが、適度な固さがある座面のものを選びましょう。
また、メッシュ素材の椅子は通気性がよいですが、お尻が沈みこんでしまうのでクッション素材などがおすすめです。
足の裏全体が床につくか
椅子に深く腰かけた時に足の裏全体が床につくことが大事です。
足の裏全体が地面についていないと、腰に上半身の重さが集中してしまい大きな負担がかかってしまいます。
座った状態でかかとが浮いている場合は高さが合っていないと言えます。
背もたれの高さはちょうどいいか
背もたれの高さも大切なポイントです。
背もたれは上半身の体重を体全体で分散し負担してくれます。
できるだけ背もたれは高く、できれば肩甲骨や頭までサポートしてくれるものがよいです。
座ると頭や肩甲骨までを覆うくらい背もたれの高い椅子をハイバックチェアといいます。
ヘッドレストがついているタイプの椅子もよいでしょう。
あると嬉しい機能をチェック
背もたれや座面の形状の他にも腰痛をやわらげるためにあると便利な機能を紹介します。
アームレスト
アームレストとはひじ置きのことを指します。
ひじと腰痛は一見関係がなさそうに思えるのですが、実は腰への負担を減らすために大きな役割を果たします。
アームレストがなければ手を机の上に置きがちです。
それにより体が前のめりになり腰へも負荷がかかります。
アームレストはひじを支え、自然にひじを正しい角度へとサポートしてくれます。
肘の角度は90度になるのが理想なので、座った時の高さはどうか、強度はしっかりしているかチェックしましょう。
高さ、角度などを自分で調節できるものもあります。
ランバーサポート
ランバーサポートとは座った時に曲がった背筋を正しい姿勢になるようサポートしてくれる機能のことです。
この機能があることで背中のS字をキープすることができ負担を軽減してくれます。
椅子によりエアー式、ワイヤー式などの種類があります。
またランバーサポートがついていない場合でも、椅子に後づけできるタイプのランバーサポート用クッションが市販されているのでそちらを試してみるのもおすすめします。
ヘッドレスト
頭の重さは約6㎏もあり、その重さを支えるために体に負担がかかります。
ヘッドレストがついていることで頭の重さも分散され、腰の負担も軽減してくれます。
また、ヘッドレストに頭をつけることで頭やあごが前に出すぎるのも防いでくれます。
ヘッドレストの角度が調節できるタイプの椅子もあります。
ロッキング機能
座った時に背もたれが後ろに倒れる機能です。
大きくわけて背もたれのみ倒れる「背ロッキング」、背もたれが倒れると連動して座面も動く「背・座ロッキング 」、背もたれと座面が独立して動く「シンクロロッキング」の3種類に分かれます。
ロッキングを好みの角度で固定できる機能のある椅子を選べば自分がリラックスでき腰に負担のかからない角度に調節することができます。
細かい調節ができるかで選ぶ
自分の好みに合わせて調節できる機能がついているかどうかはとても大切なポイントです。
性別や身長によって最適な座面の高さは違いますし、オフィスの机の高さとも合っている必要があります。
調節機能も段階で大まかな調節ができるものから細かく調節できるものまでさまざまです。
座面の高さ、背もたれの角度、アームレストの角度など、どれくらい自分で調節可能かをチェックしてみてください。
実際に座ってみて選ぶ
椅子の機能や特徴をチェックするだけでなく、可能であれば実際に椅子に座って試してみることをおすすめします。
座り心地や座面の固さ、角度が合っているか、どの程度自分に合わせて調節できるかなど、やはり実際に座ってみないと確認できません。
腰痛によい椅子選びのポイントを頭に入れた上で自分の体に一番合った椅子を探してみましょう。
まとめ
長時間座りっぱなしで腰に負担がかかるデスクワークに腰痛はつきものです。
その座る時間を共にする椅子が腰痛に効くものかどうかはとても大切です。
まずは座った時の正しい姿勢を理解して、その姿勢をサポートしてくれる椅子の選び方を押さえましょう。
腰痛に効く椅子選びのポイントを頭に入れながら、自分に一番合った椅子を探してみてください。