マットレスはどう選べばいいのか、特に素材はどれを選ぶのがいいのか考えてみよう
その昔マットレスと言うと、スプリング式のものしかありませんでした。
それこそ乗っかると、トランポリンのように弾むのが特徴で、子供などホテルのベッドで飛び跳ねて親に叱られるという図式が、よくあったものです。
しかし現在ではスプリング式のものは家庭ではあまり使用されなくなっています。
といいますのも、コスパにも寝心地にも優れたマットレス素材が、数多く出てきたからです。
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目次
マットレスを選ぶ時に悩むことは
デパートの寝具売り場とか、家具専門店の寝具売り場に行けば、ベッド本体だけでなくマットレスも数多く販売されています。
勿論ホームセンターなどでも、手軽に購入ができるようになりました。
なので楽々購入という状況ですが、楽々なので逆に選択肢が増えてしまい、どれを購入したらいいかに悩む人も増えてしまいました。
何しろCMなどでも、このマットレスの寝心地がと声を大にして宣伝していますし、有名人がこれはおすすめと声をかけてきます。
どれも良さそうに見えて、近頃睡眠がちょっととかもしくは、寝ていると腰が痛んでなどというトラブルを抱えている人は、つい購入に走ってしまいますよね。
テレビ通販番組など見ていると、それこそ衝動的に手元のスマホを取り出して、ということにもなりかねません。
でも正直、マットレスというのは決して安い買い物ではありませんし、そのサイズから廃棄も結構面倒なものです。
できるだけ自分に合ったマットレスを吟味してから、購入したいものですね。
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マットレスの買い替えを目指す2大原因
今まで過不足なく使用してきたマットレスを、これ買い替えたいなと思う人の抱えるトラブルは、大体2つ大きなものがあります。
1つは寝ている時や起きた直後の腰痛です。
寝ている最中に腰痛を感じて目が覚めてしまったり、起きた後で着替えをと思った時に腰痛で着替えが辛かったりですね。
また元々の腰痛持ちの人の場合、寝た後で腰痛がひどくなっていたら、マットレスに原因がと考えるのは当然です。
腰痛もですが、どうも寝付きが悪い寝た気がしない、疲れが取れないなどの自覚症状が出た時も、マットレスに原因がと思いますね。
時間的には充分に寝ていたのに、でも疲れが取れていないし眠気も取れないなどです。
昼間についつい居眠りなど起こしたりもします。
これも昼間の仕事や勉強に差し障りがありますから、辛いものです。
マットレスはどこでどうやって選ぶ
そんな睡眠に問題を抱えた人が、新しいマットレスを試してみたくなるのは当然のことです。
勿論、使用中のマットレスがもう長年使っている、いささかヘタレてしまったものならこれは当然買い替えの理由になりますね。
またそうでなくても、使用中のマットレスが現在の体の状態に合わなくなってきていると言う場合もあります。
そんな場合に新しいマットレスをどう選ぶかが、その後の睡眠に関係してきますから、ここは慎重に行きたいものです。
専門店などの、実際に寝転がって寝心地を試せるところで体感してみるのがおすすめです。
ついついテレビショッピングやネットショップで、これは最高、などと宣伝されると手が動いてしまうかも知れませんが、ちょっと抑えておくことです。
人それぞれ、百人百様ですので、まずはお試ししてみることが肝心ですね。
これはと思うものがあったら、お店に行って試してみるのをおすすめします。
現在のマットレスで最も売れ筋の2種類
さてスプリング式のマットレスをあまり見かけなくなった現在、市場で幅を利かせている素材は2種類あります。
もう皆さんご存知の、低反発素材と高反発素材です。
低反発素材の特徴
何と言っても体重を優しく受け止めてくれる素材です。
この素材、NASAが宇宙船打ち上げの時の宇宙飛行士への衝撃を和らげるために開発したという素材ですから、身体を優しく受け止めるという点に関してはお墨付きですね。
それもゆっくりと沈み込んで、またゆっくりと復元していくので、体圧分散に優れています。
寝ている時に体重を感じないというのは、この体圧分散機能が大きく働いているのです。
人体のデコボコを、しっかりと受け止めてその曲線に合わせて沈み込んでくれる素材です。
高反発素材の特徴
これに対して高反発の場合、押してもすぐに元の形に戻る性質を持っています。
硬めのスポンジといった感触で、すぐに反発するので沈み込まず、体の曲線の頂点を支える感じになります。
こういった意味での体圧分散が、発揮されるのです。
例えて言うなら、マットレスの上に浮いて寝ている感じと言ったらいいかも知れません。
低反発と高反発の大きな違い
さてこの2つ、どちらがいいのか世間でも喧々囂々ですが、実際にはどうなのでしょうか。
低反発素材のメリットとデメリット
気持ち良く身体を受け止めてくれる低反発素材です。
仰向けに寝ると出っ張ってしまうお尻の部分なども、自然に受け止めてそのカーブに合わせて沈んでくれるので、フィット感は申し分ありません。
寝返りを打った時にも、肩の部分などすぐに沈んでくれますから、横向き寝で肩が痛いということもありません。
しかしこの身体を受け止める柔らかさのおかげで、寝返りにいささか問題が出てきます。
寝返りが打ちにくいのですね。
寝返りは安眠と、腰痛など起こさないために重要な行動です。
それがいささかしにくいというのが、低反発素材の大きなデメリットと言っていいかも知れません。
また身体にフィットしすぎるので、夏場など通気性にもいささか問題があるのも事実です。
高反発素材のメリットとデメリット
スポーツ選手などに愛用者の多いのが、高反発素材のマットレスです。
点で支えると行った感じですので、その分寝返りもしやすいのが特徴です。
また通気性も、低反発素材に比較してずっといいのも事実です。
ただ筋肉の弱い人や筋力の低下した人の場合、骨格を正しく支えられないことがあります。
筋力がしっかりしていれば、骨格は正しい位置で寝ていられるのですが、弱った筋肉だとせっかくの高反発のメリットが生かせない可能性もあるのです。
スポーツ選手などには最適ですが、場合によってはいささかということですね。
またこちら、通気性がいいぶん冬などいささか寒く感じるかも知れません。
またまだまだ種類が低反発に比べて少ないので、選択肢が多くないのとお値段がいささか高めなのも、ちょっとつらいところですね。
どういった人にどういうマットレスが筆者的におすすめなのか
さてつらつら述べてきましたが、ここで筆者の経験から特に腰痛持ちの人におすすめのマットレスのタイプを、考えていきたいと思います。
筆者の場合、普通の腰痛つまり筋肉疲労からの腰痛とか、多少の骨盤のズレからの腰痛など、結構腰痛を感じることがあります。
それに加えてヘルニアを抱えてしまいましたので、腰痛のベテランに加わることになってしまいました。
でこのマットレスに関してですが、普通の腰痛の場合は低反発のマットレスで寝ることにしています。
痛む腰の部分を優しく包んでくれるので、体重をあまり感じること無く休むことが出来、背骨のねじれも感じないからです。
一方でヘルニアの痛みがひどい時には、高反発もマットレスを使用します。
ヘルニアの場合、腰椎が曲がると痛みがひどくなりますので、お尻の部分の沈み込まない高反発だと楽なのです。
腰椎のカーブが、きちんとキープできるからです。
また寝返りにも力がいりませんので、ヘルニアの痛みも多少楽に寝返りできる感じです。
こんな具合に使い分けしていますが、参考になると幸いです。
まとめ
どんなマットレスを使用すれば、最高の睡眠が得られるかは大きな課題です。
眠りがしっかりすれば起きている時の作業効率は大きく伸びてくれます。
またそれだけでなく、当人のやる気や健康にも関わってくるのです。
おざなりにマットレスを選ぶのではなく、自分の状況や身体のコンディションに合わせて賢く選んでいきたいものですね。