マットレスに湿気がたまるのはなぜ?よくある5つの原因
マットレスは、毎日の睡眠のために欠かせない寝具のひとつですが、湿気に注意して使う必要があります。
湿気がたまりすぎると、カビやダニが繁殖したり、柔軟性がなくなって凹みやすくなったりするのです。
そんなマットレスでは、快適に眠ることはできません。
マットレスを気持ちよく使うためには、湿気がたまる原因を知っておきましょう。
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敷きっぱなしにしている
マットレスは、一度敷いて、そのまま動かさないでおくと、どんどん湿気が蓄積されていきます。
ここで問題になるのは、マットレスの裏面です。
マットレスの裏は、ベッドにぴったり密着しているため、隙間がほとんどありません。
つまり、まったく空気に触れる機会がないということであり、どうしても湿気がこもりやすくなってしまうのです。
そのため、長期間敷きっぱなしにしていると、ジメジメしたマットレスになり、カビやダニが発生してしまいます。
これを避けるためには、マットレスを敷いたままにするのではなく、ときどき動かすことが大切です。
空気の通り道を塞いで湿気をためこむのではなく、適度に動かして、空気に触れさせるようにしましょう。
それなら、湿気をとばしながら使うことができます。
定期的に干す
マットレスを空気に晒して湿気をとばすのであれば、やはり干すのが一番です。
日光に当てて乾燥させる方法なら、マットレスにこもった湿気を大幅に減らすことができるので、定期的に天日干しにしてください。
そのときのコツは、なるべく晴れた日を選んで、なおかつ日光が強く当たる時間帯に実行することです。
マットレスを干すといっても、くもりの日だったり、日光の量が少なかったりすると、それほどよい効果は期待できません。
敷きっぱなしにするよりはマシですが、湿気を確実にとばすためには、晴天の日の10時~14時頃がおすすめです。
そのタイミングで天日干しにすれば、しっかりと乾燥させることができます。
ただし、天日干しにするなら、説明書をよく見て、日光による悪影響がないことを確認しておきましょう。
マットレスの中には、日光で劣化してしまうものもあります。
その場合は、日の当たらない風通しのよい場所で、陰干しにしてください。
ローテーションも大切
マットレスの湿気をとばすなら、干すだけでなく、敷き方のローテーションもしっかり行ってください。
ただ敷きっぱなしにしていると、同じ面ばかりが裏になってしまい、湿気がこもりやすくなります。
しかし、裏表や上下を入れ替えて使えば、裏になっていた面も空気に晒すことができるので、湿気がたまりすぎる心配はないのです。
また、マットレスの凹みを防ぐためにも、このローテーションが効果を発揮してくれます。
体重をかける部分が入れ替わり、負荷が分散するため、そう簡単には凹まなくなるのです。
長持ちさせるためには、ぜひ試してみてください。
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部屋がジメジメしている
マットレスに湿気がたまってしまうときは、マットレスを置いている部屋の湿度も影響しています。
敷きっぱなしにせず、天日干しやローテーションをきちんと行っていたとしても、それを置くのがジメジメした場所だったのでは、湿気を防ぐことができません。
特に、雨が降ったときなどは、部屋の中の湿度も上がりやすいので、要注意です。
湿気を確実に減らすのであれば、窓を開けて換気を行い、こもった湿気を逃がすようにしましょう。
また、ときどき換気をするだけでなく、普段から加湿器を使用するのも、おすすめの方法です。
梅雨の時期などは、どうしても湿度が上がりやすく、カビやダニの被害が多くなってしまうので、少しでも湿気を少なくしておきましょう。
ベッドの下に隙間を
部屋の換気をするときは、マットレスをそのままにするのではなく、下に隙間をつくってください。
いらなくなった本などを挟んで、マットレスを少し持ち上げるようにするのです。
空気の流れがある部屋の中でそれを行うと、マットレスの裏側も、しっかりと空気に晒すことができます。
さらに、効果を高めるためには、マットレスの下の空間に、扇風機で直接風を送り込む方法もおすすめです。
できるだけ空気の流れを多くして、蓄積された湿気を逃がしてやりましょう。
ベッドを壁にくっつけている
マットレスの湿気には、部屋の中のベッドの配置も影響しています。
避けておきたいのは、壁にぴったりとくっつけてしまうことです。
壁に密着した状態だと、空気の流れを妨げてしまうため、湿気の逃げ道が少なくなります。
その結果、マットレスに蓄積されやすくなってしまうのです。
できるだけ湿気を減らすためには、壁からなるべく離して設置することをおすすめします。
壁際に寄せるとしても、ぴったりと密着させるのではなく、少しだけ距離をとるようにしましょう。
10cmくらいの隙間をつくっておくと、空気の通り道ができるため、湿気を防ぐことができます。
床に敷いている
マットレスは、ベッドではなく、フローリングの床に直接敷いて使ってしまう人もいますが、それはNGな方法です。
床に敷いた場合は、ベッドよりも湿気がたまりやすくなってしまいます。
マットレスが床に密着しているため、湿気の逃げ道が完全に塞がり、どうしてもジメジメしてしまうのです。
特に、冬の寒い時期は注意してください。
冬になると、フローリングの床はとても冷たくなりますが、人の体が乗っているマットレスは、温度が上昇することになります。
すると、マットレスと床の間に結露ができてしまい、余計に湿気が多くなってしまうのです。
とはいえ、部屋の中の環境は人それぞれなので、必ずしもベッドを使用できるとは限りません。
どうしても床に敷くしか方法がないときは、すのこを利用しましょう。
マットレスの下にすのこを置けば、下に隙間が空くことになるので、湿気の逃げ道を確保することができます。
また、使わないときは常に立てておくことも忘れないでください。
床と密着する時間を極力減らすことで、湿気の蓄積は抑えることができます。
除湿シートも便利
マットレスを床に敷くことが避けられないときは、除湿シートを下に入れるという方法もあります。
そうすると、湿気を吸い取ってくれるので、蓄積がひどくなることはありません。
ちなみに、除湿シートは使い捨てではなく、乾かして何度も使うことができます。
床に敷くしかないときは、ひとつ購入して、ぜひ試してみてください。
直接寝ている
マットレスに湿気が多くたまってしまうとすれば、マットレスに寝るときの方法についても注目すべきです。
基本的に、マットレスは単体で使うものであり、他の布団を重ねてはいけません。
マットレスの上に何かを重ねた場合、体圧分散の効果が弱まってしまいます。
そのため、マットレスには直接寝ることが大切ですが、そこでシーツやベッドパッドまで省くのは間違いです。
むき出しのままだと、寝ている間にかいた汗を防ぐことができないため、湿気がどんどんたまっていきます。
布団を重ねて使うのはNGですが、汗の対策になるものは外さないようにしましょう。
まとめ
マットレスの劣化を防ぎ、できるだけ長く使っていくためには、湿気の対策を怠らないことが大切です。
とはいえ、湿気が蓄積されてしまう原因はさまざまであり、なんとなく対策をしていたのでは、あまり効果が得られないこともあります。
確実に湿気を減らすためには、原因をしっかり把握して、適切な対策を行うようにしましょう。