腰痛はコルセットでは根本的な治療にはならないと言うけれど、本当?
腰痛の人が整形外科などで進められるのが、コルセットの着用です。
腰を安定させるためにも、つけておいてくださいと言われますね。
また腰だけでなく背骨の手術後などの場合も、コルセットを渡されることがあります。
これも背骨を極端に動かしたりして、傷口や患部を刺激しすぎないために処方されるものです。
でもこのコルセット、効き目というのは何に対してなのでしょう。
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痛みというのは本当に嫌なもの
身体の痛みというのは、本当に嫌なものです。
動いただけで痛みを感じるような場合、動くのが嫌になってしまうこともありますね。
また痛くなく動こうとして、日常動作が妙なものになってしまったりもします。
本当に痛みというのは、感じたくないものです。
しかもそれが身体の要、腰の部分の痛みの場合辛いのは当然のことです。
ここに痛みがあった場合、それこそ立つのも座るのも歩くのも、場合によっては寝るのさえも苦痛になってしまいます。
この腰痛と無縁でいられる人というのは、本当に少数ですしめったにいないと言っても過言ではありません。
整形外科の待ち合いは、この腰痛持ちの人達で何時も満杯です。
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痛みをできるだけ緩和したい
この痛みの緩和というのは、まず考えるのが鎮痛剤です。
鎮痛剤で痛みを緩和して、普段の生活の助けにするというものです。
しかしこの鎮痛剤、結構副作用もありますし、ものによっては腎臓トラブルのある人には服用が出来ません。
またこれで胃の調子を悪くしたという人や、痛みは緩和できたけど日中眠くて仕方ない、と仕事にも差し支える人もいないではありません。
こうなると、痛みと鎮痛剤の副作用との二択、どちらを選ぶかと言うようなことになってしまいます。
どちらも身体に良くないことは明らかですが、難しいものですね。
しかし、筆者も経験済みですが、この腰痛というものは我慢ができない痛みを伴うことがあります。
もう何でもいいから強い鎮痛剤をください、と言いたくなることだってあるのです。
副作用、そんなものは無視、と言い切ったこともありました。
それほど辛いのが、腰痛なのです。
鎮痛剤以外にも湿布とか
湿布での痛みの緩和というのも、それなりの効果はあります。
しかし湿布の場合、主に炎症系の痛みの緩和に使用されるものです。
腰を打ったとか、転んで腫れ上がったなどの時ですね。
でも炎症していない部分に使用するのは、いささか問題が出てきます。
明らかに内部炎症している場合、湿布の処方で痛みが楽になることがあります。
しかし腰痛で意外と多いのが、原因不明の痛みです。
これだと医師も、安易に湿布の処方は出来ません。
暖めなくてはいけないかもしれないのに、冷やしてしまうのは問題ですからね。
他に痛みの緩和に使えるものは
膝や肘の痛みの場合、サポーターという味方がいます。
痛みで辛い関節部を、サポーターで補助して痛みを緩和、少し楽に動かせると言うありがたい補助具です。
腰の場合は、骨盤コルセットや腰痛用のコルセット、ベルトなどがあります。
これで腰をカバーして、不安定な腰をサポートします。
またこれがあることで、急激にねじったりを回避できますので、腰痛の悪化も防げます。
もし腰痛の原因が、姿勢の悪さから来ているものなら、このコルセット着用で姿勢もある程度補正できますので、効果が倍増します。
痛みが原因で身体全体が歪んでしまうのも、ある程度避けることが出来ます。
痛みを避けようとして妙な歪みを生む、これは二次災害として怖いので、避けたいですよね。
市販品からオーダー製品まで、豊富に用意できるのも魅力的です。
特に加齢による、もしくは怪我などによる背骨や腰椎、仙骨や骨盤に問題がある時、このコルセットでのサポートはかなりの補助になるのです。
腰痛用のコルセットも上手く使えば
どんな道具でもそうですが、きちんと使用法を把握して上手く使えば、それなりの効果が見込めます。
でも最初にその製品の特徴を、しっかり把握しておくことも忘れないでください。
まず第一に腰痛コルセットは
腰痛用のコルセットは、あくまでも補助で使用されるものです。
つまり、メインの治療器具ではないということです。
ただ腰痛の原因が骨盤の歪みから来ている場合などは、コルセットでその歪みがある程度補正できますので、治療の一端にはなるかもしれません。
しかし根本的な治療の道具ではないことを、まず心に留めておいてください。
根本的な治療ができるものではなく、あくまでも腰痛の緩和のための補助具だということです。
腰の動きの制限は期待できる
慢性的な腰痛の人はともかく、昨日今日腰痛になってしまったという人の場合、つい何時もの動作を無意識にやってしまうことがあります。
やってしまってからその痛みに、硬直してしまうということだってあります。
腰痛用のコルセットがあると、まず腰への負担の軽減、次にコルセットをしていることでここに問題あり、と自分に事前に注意が出来るということです。
コルセットの違和感が結果、常に動きを注意するように呼びかけてくれるのですね。
痛みがあっても仕事が休めない、しかも身体をある程度使う仕事だという人には、これはおすすめです。
コルセットを着ける時にはきちんと
ベルトの場合は細いですが、コルセットだと結構幅が広いものです。
ウエストの上辺りから、骨盤まで覆う形になります。
これを着用する時に、しっかりと骨盤を覆うように着けるのが、正しい着用法です。
コルセットによってどう締めるか着用するかは、多少の違いがありますが、この骨盤を覆うという点については共通になります。
しかしこれ、動いているうちにだんだんずれるのですよね。
筆者もこれ、病院で着けたことがあるのですが、リハビリで歩行しているとだんだん上に上がっていってしまうのです。
気がつくと、骨盤ではなくウエストを覆っているような感じになったしまったりもしました。
面倒なのですが、出来るだけこの位置の修正は、こまめにしたいものですね。
でないと効き目が半減どころか、無くなってしまうこともあるのです。
仕事でファッション性を求められる場合には
特に女性の場合、仕事である程度の着物へのファッション性を求められる場合、この腰痛用のコルセットは使い勝手がよくありません。
しかも度々位置の修正など、これは非常に難しいものですね。
薄手の骨盤ベルトなどで、昼間は凌ぐしかありません。
しかし腰痛軽減のため、昼間の使用はできるだけしておきたいですね。
腰痛コルセット使う時と使わない時
腰痛コルセットは補助として、大変に役立ってくれます。
しかし再三述べたとおり、これは根本的な治療の道具ではありません。
なので使用し続けていれば腰痛が治る、というものではないということです。
あくまでも補助としての使用なので、使用を止めるタイミングも把握しておかなくてはなりません。
医師の処方で使用している場合は、医師の指示に従う必要があります。
自分でサポートに使用している場合は、頼りすぎない程度の使用がおすすめです。
つまり、腰の負荷の軽減に甘えすぎて、実際の腰回りの筋肉がうまく使えなくなるのも、これは問題です。
また元の身体の使い方が悪くて、それを解決しなくては痛みが無くならないのに、コルセットの補助のおかげでそれがそのままになってしまうのも、これまた問題です。
あまり腰に負担のかからないような時は、外してみて様子を見ることも大事です。
出来れば寝る時には、コルセットは外しておきたいですね。
蒸れの問題もありますし、締めつけ感による安眠妨害の問題もあります。
もし寝ている時にも痛むほどの腰痛なら、医師の診療をまず受けておいてください。
あくまで頼りすぎずに使用するのが、腰痛用のコルセットには必要な使用法です。
まとめ
腰痛を軽減するために、もしくは回避、少しでも楽に動くために、腰痛用コルセットは使い勝手のいい補助具です。
ただ勿論注意点はいくつもありますし、治療はできないということはしっかりと把握しておいて欲しいところです。
1日じゅう痛む腰を抱えての生活は辛いものです。
上手く腰痛来るセットを利用することで、生活を楽にしていきたいものですね。