歩くと腰が痛い・・・腰部脊柱管狭窄症とは?
腰痛というと、前のめりでの作業や、腰をかがめた際に痛みが出るというイメージを持っている方が多いと思います。
しかし、中には前のめりでは痛みが軽くなり、歩いたり腰を伸ばして立つといった動作で腰の痛みが強くなる場合があります。
今回は、そんな症状が出現する、「腰部脊柱管狭窄症」について詳しく記載していきます。
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腰部脊柱管狭窄症とは
腰部脊柱管狭窄症とは、背骨の後方を走っている神経の管である、「脊柱管」が何らかの原因により圧迫されてしまい、腰痛が出現してきてしまう疾患です。
原因は様々ですが、加齢によって脊椎の変形や椎間板の潰れが起こることが主な原因と言われています。
また、腰部脊柱管狭窄症は腰痛以外にも多くの症状を引き起こすことがあり、注意が必要です。
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腰部脊柱管狭窄症の主症状
腰部脊柱管狭窄症の主症状としては、前述したように、腰痛が挙げられます。
腰痛と言っても、常に出現していることは稀で、座っているときや腰をかがめているときは痛みが出現しにくいことが特徴です。
これは、背骨の神経が走っている「脊柱管」は、腰をかがめることで広がる性質があるためです。
そのため、歩行などといった背中を伸ばして行う動作で腰痛が強くなる傾向があります。
腰部脊柱管狭窄症だと長距離を歩けない
腰部脊柱管狭窄症の症状は腰痛だけではありません。
背骨の神経が圧迫されることにより、足の痺れや足の痛みも合わせて出現してくることがあります。
これらの症状も腰痛と同様、歩行時に主に出現することが多くなっています。
足の痺れや痛みにより、腰部脊柱管狭窄症の患者は長い距離を歩くことができない方がほとんどです。
しかし、少し座ったり、前かがみの姿勢を取ったりして休むことで、再度歩き出すことができるようになります。
この症状を「間欠性跛行」と言い、腰部脊柱管狭窄症と診断する際の重要な症状となります。
また、症状が進行すると、排尿障害も出現することがあり、この場合は手術が必要となってしまいます。
やはり早期受診が重要になる
腰部脊柱管狭窄症が進行してしまうと、最終的には背骨を削ったり、金属の支柱を挿入したりして神経の圧迫を取り除く大がかりな手術が必要になってしまいます。
しかし、早期に腰部脊柱管狭窄症と分かれば、症状の悪化を予防することができます。
どの疾患にも言えることですが、病状が悪化してからの対処より、早期発見の方が症状は軽度に収めることができます。
気になる症状がありましたら、我慢せずに整形外科へ受診するようにしましょう。
症状の悪化を予防するためには
腰部脊柱管狭窄症の進行を予防するためには、日常生活にて腰部に負担をかけないよう意識することが大切です。
最も重要なことは脊柱管が狭まりやすい姿勢を取らないよう注意することです。
前述しましたが、背中を伸ばすことで、脊柱管は狭くなり、神経の圧迫が進行していきます。
そのため、日常生活では背中を伸ばしすぎないように注意し、歩行するときも少し腰をかがめた姿勢を取るようにすることが効果的です。
歩行時は杖やシルバーカーといった歩行補助具を使用することも有効です。
これらの歩行補助具を使用することにより、自然に軽い前かがみの姿勢を取ることができ、痛みが出にくい状態で歩行することができます。
また、喫煙や運動不足など、生活習慣が乱れてしまうと、全身の血流が悪化し、症状の悪化にも繋がってしまうため、正しい生活習慣を見直すことも予防には重要です。
まとめ
腰部脊柱管狭窄症は姿勢によって症状の出方が異なってきます。
歩行中にやけに腰や足が痛いと感じたら、腰部脊柱管狭窄症の恐れがありますので、早めに整形外科を受診しましょう。
また、脊柱管狭窄症の進行予防には正しい姿勢を取ることや生活習慣を整えることも重要になってきます。
手術が必要な状態になると、それなりの入院や大変なリハビリが必要になりますので、気になる症状がある方は一度普段の生活内容を見直してみることをおすすめします。