腰痛対策のマットレスを畳の上に直置きして使う時の注意点
腰痛対策のために買ったマットレスを、畳の上に敷きたいという方もいることでしょう。
基本、ベッドフレームの上に載せて使うマットレスですが、畳に敷いても使うことはできます。
ですが、畳の上で使う場合はいくつか注意することがあり、注意しないと劣化したり、寝心地が悪くなったりする原因になります。
ここでは、畳の上でマットレスを使いたいという方のために、マットレスを畳の上に直置きして使う場合の注意点を説明していきます。
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目次
使わない時はなるべく立てかける
腰痛対策のマットレスを使用するなら、敷き布団と同じように、使わない時はなるべく敷きっぱなしにしないようにしてください。
なぜ敷きっぱなしが良くないのかというと、マットレスの下部の面には湿気が蓄積しやすいためです。
眠っていると、体温によってマットレスは温かくなり、その熱は次第に下の方まで伝わっていきます。
そして、畳からは、温まったマットレスよりも低い温度の空気が上がっていきます。
つまり、マットレスの下部の面は、熱気と冷気に挟まれるような感じになり、温度差が生まれ、湿気が溜まりやすい環境になってしまうのです。
寒い冬の時期に窓に結露ができやすくなりますが、その結露と同じような原理で湿気が溜まってしまいます。
畳とマットレスの間に湿気が溜まってしまうと、カビやダニにとって住みやすい環境になり、それらは大喜びして繁殖してしまいます。
ダニやカビが繁殖することや、湿っぽくなることで、マットレスや畳は劣化してしまいます。
敷きっぱなしにすることで、それらのことが起こりやすくなり、睡眠環境は悪くなってしまうので、畳に敷きっぱなしにしないようにしましょう。
畳の上に敷いている場合は、朝起きたらマットレスを壁に立てかけ、湿気が溜まらないようにしましょう。
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除湿アイテムを使いましょう
敷きっぱなしが良くないと分かっていても、何週間も敷きっぱなしにしてしまうこともあるかと思います。
敷きっぱなしにする期間が短いとしても、「気が付いたらカビが生えていた」なんてことが起こることもあります。
そのようなことをできるだけ防ぐには、除湿アイテムを使うと良いです。
では、どのような除湿アイテムを使えば良いのかというと、除湿シートが良いでしょう。
除湿シートは名前の通りシートなので、マットレスの下に挟んでおくことができ、マットレスと畳の間を除湿してくれます。
ですが、除湿シートを使えば、敷きっぱなしにしておいてもかまわないということではありません。
除湿シートを使っていても、なるべく敷きっぱなしにしないようにすることは大切です。
マットレスの上に立ったりしないこと
畳の上にマットレスを敷いていると、マットレスが滑りやすくなる場合があります。
特に反発力の強い高反発マットレスは、滑りやすくなってしまう場合があるため注意しましょう。
では、どのように注意するのかというと、マットレスの上に立ったり、勢いをつけて乗ったりしないことです。
それらのことをすることによってマットレスが滑り、転倒してしまう恐れがあります。
実際に滑ったことがある方もいるので、十分注意しましょう。
立つこと自体良くない
畳の上に敷いていないにしても、マットレスの上に立つこと自体良くありません。
マットレスの上に立つと、部分的に集中して重みが加わり、マットレスにダメージを与えてしまいます。
立つことが多いとダメージを多く与えることになり、劣化してヘタってしまう可能性があります。
ヘタってしまうと、寝心地が悪くなるだけでなく、身体には負担がかかりやすくなり、腰痛や背中の痛みなどを起こしてしまう場合もあるため、マットレスの上にはなるべく立たないようにしましょう。
ちなみに、マットレスの上に立って遊ぶのは問題外です。
薄すぎるマットレスには注意しましょう
畳は「いぐさ」という植物を原料にしているため、フローリングと違いちょっと柔らかい感じがします。
硬い床の上に薄いマットレスを敷くと、底つき感を感じてしまうしまう場合があります。
底つき感を感じるということは、硬さを感じてしまうことになり、寝心地は悪くなってしまいます。
また、身体にかかる負担は大きくなるため、腰痛などの原因になることもあります。
畳はちょっと柔らかいため、畳の上に薄いマットレスを敷いても、フローリングよりは底つき感を感じません。
ですが、マットレスが薄すぎると、畳に敷いていても、身体に硬さを感じてしまいます。
硬さを感じれば当然寝心地は悪くなり、身体にかかる負担は大きくなるので、畳の上に敷く場合は薄すぎるマットレスは避けることをおすすめします。
底つき感をなくす方法もある
薄すぎるマットレスを畳みの上に敷いて底つき感がある場合、対策を行うことで底つき感をなくすことができます。
その対策とは、トッパーや厚めの敷きパッドなどをマットレスの上に敷くという方法です。
トッパーや厚めの敷きパッドなどを敷くことによって、薄すぎるマットレスに厚みをプラスすることができます。
厚みがでれば当然底つき感は感じにくくなるので、畳の上にマットレスを敷いていて底つき感があるという方には、その対策法を行うことをおすすめします。
底つき感がなくなることによって寝心地も改善されるため、前よりも寝やすくなります。
湿気対策として畳の上ですのこを使うのはおすすめできない
畳の上にマットレスを敷いた時の湿気対策として「すのこ」を使ってみようと思う方もいることでしょう。
しかし、畳の部屋ですのこを使うのはおすすめできません。
畳の上にすのこを設置すると、畳に傷がついたり凹んだりしてしまいます。
そのようになってはショックですし、賃貸の部屋だと、畳を取り替える代金を払わされる場合もあります。
自分の家だとしても、畳を取り替えるにはお金がかかるため、畳の上にすのこは使わない方が良いでしょう。
マットレスの湿気対策としては手入れを行うのが効果的
畳の上にマットレスを敷いた場合の湿気対策として除湿シートを使うのは効果的ですが、手入れを行うのも効果的です。
では、手入れとはどのようなことを行うのかというと、風が良く通る日陰でマットレスを干すことです。
そのように干すことで、マットレスに蓄積した湿気を効率的に逃がすことができます。
湿気が逃げることでダニやカビなどは繁殖しにくくなり、清潔を保つこともできます。
また、劣化しにくくなるので、マットレスの寿命を延ばすことにも繋がります。
寝室を喚起することも湿気対策になる
寝室の窓を開けて換気することもマットレスの湿気対策になります。
窓を閉め切っていると、どうしても湿気は溜まりやすくなります。
窓を開けて部屋に風を通し、空気を入れ替えることによって、マットレスに湿気は溜まりにくくなるので、毎日喚起する時間を設けるようにすると良いです。
扇風機を使うのも有効
扇風機を使うのも湿気対策に有効です。
では、どのように扇風機を使うのかというと、マットレスを立てかけている時に、畳に扇風機から出る風を当てるのです。
そのようにすることで、畳に溜まった湿気を抜くことができ、マットレスに蓄積した湿気も抜くことができます。
マットレスを立てかけるだけだと、畳の方の湿気が心配になりますが、扇風機の風を畳みに当てることによって安心してマットレスを敷くことができます。
まとめ
マットレスは、できれば畳ではなくベッドフレームの上に置いた方が良いです。
しかし、どうしても畳の上に直置きして使いたいという方もいることでしょう。
そのような方は、ここで説明した注意点を参考にして使うと良いです。
とにかく、畳の上でマットレスを使う場合は湿気には要注意なので、湿気対策をしっかり行い、衛生的で寝心地の良いマットレスで眠るようにしましょう。
参考URL・参考文献・根拠など
https://mattresswakore.net/matt/tatami-zikaoki.html
https://kaimin-times.com/mattress-on-tatami-11197#i-3