コルセットは1時間程度の昼寝でも外した方が良いですか?
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昼寝の状況に応じて使い分ける
昼寝は夜寝る時と異なる点として以下の特徴があります。
- 睡眠時間が少ない
- 寝る体勢が悪い
- 冷えやすい
睡眠時間が少ないのでコルセットを着けながら寝てもデメリットの影響は少ない
寝転がってもコルセットを外すと痛みが出るような場合は、コルセットを着けて昼寝をしてかまいません。コルセットをつけずに痛みを我慢しながら昼寝をするよりもぐっすり寝られるならコルセットを着けた方がよいでしょう。
コルセットを着けることによるデメリットとしては、
- 筋肉が落ちる
- 肌がかぶれる
- 腹部が圧迫され苦しい
などがありますが、寝ている間はもともと筋肉も緩む時間帯ですので、コルセットを着けながら寝ることによって筋肉が落ちるというのは考えづらいと思います。昼寝の時間はさほど長くはありませんので、肌がかぶれる・腹部が圧迫され苦しい、も夜寝るときに比べ、デメリットの影響は少ないと考えられます。
寝る体勢が悪い場合は、コルセットを着けることで脊椎のS字カーブを維持できる
昼寝の場合、椅子に座りながら机に突っ伏して寝る・部屋の床に直に寝る・枕を使わずに寝るなど、夜寝るよりも簡易的な環境で寝る場合があります。このような場合、背骨のS字ラインが正しい形を維持されず、知らず知らずのうちに筋肉が張っていたり、腰椎に不自然な力が加わって、昼寝から覚めると腰が痛くなっていることがあります。これに対し、コルセットを着けて昼寝をすることで、脊椎のS字ラインを維持し、寝ている間の負担を軽減し腰痛を起こさないことが期待されます。机に突っ伏して昼寝をする場合、前かがみの体勢になることで腰椎の前弯が少なくなります。この状態は、腰の筋肉が伸びるなどにより腰痛が軽減される人がいる一方、帰って痛みが増す人もいます。自分の腰痛が、この体勢でも問題ないのかある程度試したうえで、自分の腰痛の特徴を抑えておきましょう。机に突っ伏す体勢だと腰痛が増すという人は、コルセットを着けて昼寝をすることで脊椎のS字カーブを固定し、腰痛が悪化するのを抑える効果が期待できます。
冷えやすいときはコルセットで保温効果が期待できる
昼寝をすると、部屋の空調設定などによっては知らず知らずのうちに体が冷えてしまうことがあります。ブランケットを羽織るなどの対応で体が冷えないようにすることが望ましいですが、そういった対応が取れない場合でも、コルセットを着けることによって保温効果を得られ、体が冷えるのを軽減することができます。コルセットは腹部に密着して巻き付けますので、腹部の温度を上昇させます。また、腹部を温めると、温められた血液が心臓から全身に回って体全体を温める効果がありますので、より一層の体が温まりやすくなります。昼寝をするとよく冷えが出るという場合には、冷え対策としてのコルセットは有効であると言えます。
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課題がないのであれば、昼寝時はコルセットをはずした方がよい
これまで、主として昼寝のときにコルセットを着ける効果を説明してきましたが、あくまでもコルセットの基本的な使い方は、
- 腰が痛いときに使う
- 腰が痛くなりそうなときに使う
になります。
睡眠時間が短いとはいえ、コルセットのデメリットは0ではありませんので、使わなくてよいなら外すのが望ましいです。体を横にして寝ている体勢のときは、腰への負担はかなり減ります(仰向け時は、立っているときの1/4)。ですので、腰痛がひどい、寝ると大体起きたときに腰がだるい、というような場合でなければ、コルセットは外して昼寝をしましょう。また、布団を敷いて寝る、ブランケットを羽織る、など寝る環境を充実させることで腰への負担がより少なくなるよう工夫するようにしましょう。
まとめ
昼寝の仕方は個人や環境によって様々なため、一言でこうした方が良い、ということはできません。まずは、自身の昼寝の体勢や環境を振り返り、腰にどのような負担がかかるのか、どのような影響が考えられうのかるのか、整理しましょう。その上で、自身の腰痛の度合いなどを考慮すれば、効果的にコルセットを使うことができます。