骨盤のずれ? それともただの腰痛? 出産後に経験した痛みとその克服体験
私自身、腰痛と全く無縁だったわけではないのですが、我慢のできないほどの腰痛に悩まされるようになったのは、第一子を出産してからのことです。
通常分娩で丸一日頑張った挙句帝王切開での出産だったのですが、傷口がなかなか完治せず、皮膚が引っ張られる感覚の不快感からいつの間にかに猫背になり、それがもとで腰とおしりの上のあたりに痛みを感じるようになりました。
産婦人科の先生に相談すると、妊娠中に骨盤が開いたことが原因かもしれないといわれ、骨盤を強制する体操を勧められました。
それでも治ることのない痛み。
限界を感じたのは、ある日突然でした。
いつものように子どもを抱っこしてあやしている最中、突然、まっすぐに立っていられないほどの激痛を感じました。
こんな私が、育児をしながら、骨盤と腰痛を克服するまでの体験を紹介します。
ひたすら我慢する痛み
初めての子育てで外に出かける時間も気持ち的な余裕も全くなかった当時の私は、産婦人科で習った骨盤体操と骨盤矯正ベルトを信じ、あとはひたすら痛みを我慢する日々でした。
痛みが強くなると苦しくて仕方ないのですが、日中は家の中に頼れる人もおらず、しかも一時間のうちに何度もぐずる子どもと一人格闘しなければなりません。
育児のストレスもあったのかもしれませんが、そのうちの半分くらいは、常に痛みを訴えてくる腰の痛みだったと思います。
きっかけは整体院の先生がかけてくれた優しい一言
だんだん表情がなくなり、すぐにイライラするようになってきた私を心配した主人が近くの整体院を予約してくれたのは、出産してから3か月が過ぎた頃でした。
その頃には、主人も1時間程度ならば子どもを一人で見てくれるようになり、そのタイミングで予約してくれました。
数日後、主人に申し訳ないとおもいつつも、痛みから抜け出すために予約した整体院に行きました。
整体院の先生に一通り痛みの具合や痛みが始まったきっかけ、一日の様子などを話すと、先生は一言、「よくがんばりましたね」といいました。
正直なところ、そんな風に言われるとは思っていませんでした。
私の体操のやり方が間違っているとか、生活習慣を改善しなさいとか、そんな風に強く指摘されるものと思っていたのです。
内心怒られるのを覚悟で行った整体院の先生の最初の一言が、「よく頑張ったね」だったのです。
「ああ、私、頑張ってたんだな」と思えるようになり、初めて素直に痛みと向き合うことができました。
体に優しい時間を作る
そこで私は先生の施術を受けながら、生活指導を受けました。
私の痛みの原因は、確かに出産がきっかけであるといわれましたが、それよりも大きいのが、一日中子どもを抱っこかおんぶしていることだったようなのです。
実は、当時古いアパートの4階に住んでいた私は、エレベーターがないこともあってベビーカーを使っていませんでした。
外出するときは常におんぶ紐を使い、家の中でも掃除や家事をするときも、すぐに泣き出してしまう子どもをあやすために常に子どもを抱えているような状態でした。
「まずは、少しの時間でも体に負担のかからない時間を作りましょう」というアドバイスで、ベビーカーを購入しました。
このことで、私の痛みへの負担も、大分楽になりました。
大切なのは、痛みや生活に合わせた体操
さらに、痛みを改善させないといけないという強迫観念のようなものから、決められた体操を言われたとおりに繰り返していたことも、痛みにはよくないことだと指摘されました。
そこで、改めて痛い時や少し手が空いたときに立ったままでもできる体操をいくつか教えてもらいました。
いくつか教わりましたが、一番簡単にできておすすめしたいのは、立ったままでもできる腰を動かす運動です。
足を肩幅ほど開き、両手を両ひざにあて、腰をゆっくり左右に回す運動です。
これは、本当に簡単にできて、しかも横になると余計に痛みがあった当時の私にはぴったりの体操でした。
その後も、痛みがひどい時は我慢せずに整体院で施術を受けつつ、家では骨盤体操を繰り返しました。
こうして、痛身がひどい時は迷わず専門家の先生にお願いし、痛みが落ち着けば自宅での体操を始めるということを続け、何とか克服することができました。
まとめ
実際に治った今だからいえますが、痛みを改善するための骨盤体操であっても、痛みが出たらすぐにやめて専門家に見せたほうが早く良くなるということです。
たとえ、言われたとおりに体操をしているつもりでも、いつの間にかに間違ったやり方に変わってしまっていることも実際にありました。
あとは、痛みは我慢せず、ゆっくりと焦らずに治すのが一番だと思います。