尿漏れには骨盤ベルトが効果的
出産という大仕事を終え、昼も夜も赤ちゃんと一緒。
ふんわりした赤ちゃんには癒される反面体力も使いますよね。
そんなときに、あれっ尿漏れ!?何て経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
大人になっておもらしするなんて…とショックも小さくないかも知れませんが、これには様々な原因があり決しておかしいことではないのです。
そしてそれを改善してくれる頼もしい味方が「骨盤ベルト」です。
尿漏れの原因
では産後の尿漏れはどうして起こるのでしょうか。
赤ちゃんが体外に生まれてくるためには、陣痛を利用して狭い産道を通る必要があります。
その一連の動きをスムーズにするため、妊娠生活が進むにつれて母体の骨盤は下部が少しずつ開いていきます。
更に現代人は歩くことが減り筋力が低下しがちで、骨盤を支える骨盤底筋が弱まっている方も少なくなく、それらが原因で尿漏れしてしまうのです。
そしてそれには妊娠に伴う女性ホルモンの増加が大きく関係しています。
女性ホルモンが骨盤を緩める?
妊娠すると卵胞ホルモンのエストロゲンと黄体ホルモンであるプロゲステロン、そして卵胞ホルモンの一種であるリラキシンという女性ホルモンが増加します。
これらは受精卵を維持し赤ちゃんを無事に出産に導くために重要な役割を持つものですが、このうちプロゲステロンとリラキシンには骨盤を緩める作用があるのです。
妊娠中に腰痛に悩まされるのもこれらの作用が影響していると言えます。
開いた骨盤を戻したい!
これらの女性ホルモンは妊娠週数が進むにつれて徐々に増加し出産を期に一気に減少しますが、リラキシンは産後2、3ヵ月は作用が続くと言われています。
更には運動不足で筋肉の衰えがちな現代人では骨盤が戻る作用が上手く働くとも限りません。
つまり出産を終えたからと言って自然に正しく骨盤が閉じるわけではないのです。
歪んだ状態で固まってしまえば、尿漏れに限らず腰痛などにも悩まされることになりかねません。
正しい位置にしっかり骨盤を戻すためには早めの対策が必要です。
産院によっては出産後すぐに病床でのベルト着用を勧めているところもあるようです。
ですが産後は心身ともにとてもデリケートになっているので、自分の体調と相談しながら自分のペースで始めるのが良いでしょう。
骨盤ベルトで効果的な矯正
産後の骨盤は赤ちゃんが通りやすい形になっているため、下部が大きく開いています。
ですので骨盤ベルトで下部をしっかり支えるように締めることが重要です。
間違って上部を締めてしまうと下部が開いた状態で固定してしまい逆効果です。
ベルトを固定する位置は、下腹部で恥骨にかかるあたりが適切です。
このとき強く締めすぎないように注意しましょう。
骨盤ベルトと併せて骨盤底筋を鍛える体操をするとより効果的です。
おすすめの骨盤ベルト
妊婦さんには有名過ぎるとも言えますが、骨盤ベルトと言えば「トコちゃんベルト」を思い浮かべる方も多いと思います。
恥骨結合にゆるみがあるかないかで選べるⅠとⅡや妊婦以外の人用のものなど、骨盤の状態によって種類も選べ、より効果的な矯正が出来るでしょう。
とは言うものの種類が多くても自分にどれが合うのかわからないという方は、ピジョンやコンビウェルネスからも妊婦さんが選びやすい骨盤ベルトが発売されていますので、そういったものを選ばれるのも一つの方法です。
まとめ
ふとしたときに起こり悩んでしまう尿漏れですが、原因と対策を知ることで安心感が得られ、毎日の生活がずいぶん前向きになるものです。
骨盤を正しい位置に戻すことで、尿漏れが改善されるだけでなく美しいスタイルも取り戻すことが出来ます。
そして歪みのない骨盤は腰痛の予防にもなり、肩こりや慢性的な身体の疲れの予防にも効果が期待出来るでしょう。
皆さんも骨盤ベルトを効果的に使って明るく素敵なお母さんになりたいですね。