骨盤ベルトの使用方法を紹介!巻き方や位置の間違えに注意
妊娠や出産をする事によって、骨盤が開いてしまい腰痛に苦しんでいる女性は数多くいます。
そのような女性が多いので、骨盤を閉める事が出来る骨盤ベルトが注目されています。
しかし、骨盤ベルトの正しい使用方法や、どの骨盤ベルトを選んだら良いのか分からない方は多いのです。
そこで、骨盤ベルトの正しい使用方法や種類について詳しく紹介しましょう。
骨盤ベルトの使用方法を間違えた場合
骨盤ベルトは、妊娠中にする場合と出産した後に使用する場合があります。
出産した後に付ける場合であれば、それほど問題はないのですが、気を付けなくてはいけないのが妊娠中に骨盤ベルトを使用する時です。
この時に間違った使用方法で行ってしまうとお腹の中にいる胎児に悪影響を及ぼしてしまう危険性があります。
そのため腰痛を改善するとは言え、生まれてくる赤ちゃんの事を考えて、腰痛ベルトを使用する事をためらう女性は数多くいます。
しかし骨盤ベルトをしておかなければ、骨盤が開いてしまい腰痛を引き起こす危険性があるので、骨盤ベルトを正しく利用して腰痛を防いだほうが良いでしょう。
骨盤ベルトを正しく使用する方法
腰痛ベルトを正しく利用するために、覚えておくべきポイントは、位置・サイズ・使用方法になります。
この3つのポイントをしっかりと抑えておけば、胎児に悪影響を及ぼさないで骨盤が開くのを防ぐ事が出来ます。
使用する位置を確認
骨盤ベルトを初めて付ける方の多くは、骨盤ベルトを付ける位置が思ったよりも低い所で驚いてしまいます。
その位置とは、骨盤の下側にある「恥骨(ちこつ)」と足の太ももの骨である「大転子(だいてんし)」です。
この恥骨の位置を調べる方法は、まず、おへその部分にゆびをそえます。
そこからゆっくりと指をなぞりながら下へ下げていきましょう。
その時に硬い骨と分かる所があって、その場所こそ恥骨になります。
次に大転子の位置を調べる方法は、恥骨から、指をなぞりながら外側のほうへ移動させていきましょう。
そうすれば、恥骨から外側部分で出っ張った骨の部分に当たります。
この骨の部分が大転子です。
この恥骨と大転子の高さは同じであり、骨盤ベルトはこの高さに合わせて付けて下さい。
使用前にサイズを確認
骨盤ベルトの位置が分かれば、骨盤ベルトのサイズを調べる方法は簡単です。
まず床にクッションを敷いて、その上から寝た状態になります。
寝ながら行わなければいけない理由は、内臓が関係しています。
妊娠をしたら骨盤が開いてしまい、その開いた骨盤に向かって内臓が下がってしまうのです。
立っている状態では内臓が下がっている状態なので、骨盤周りが通常より広がっている状態になるので、正確なサイズが測れないのです。
そして寝ている状態でも問題はないのですが、さらに正確なサイズを測る方法として、寝ている状態で少しだけ腰を浮かせた状態で測る方法が有効です。
腰を浮かせる事によって、内臓は心臓のあるほうへ移動していくので、正しい数値を測る事が出来ます。
その状態で恥骨から大転子に向かってメジャーを1周させて、ウエストを測る要領で測って下さい。
この時に気を付けて欲しいのは、メジャーで測る時は出来るだけ素肌に近い状態で測らなければ、サイズの数値がずれてしまうので気を付けましょう。
そして、この骨盤周りで測った数値が骨盤ベルトのサイズの目安になります。
骨盤ベルトのSは83cm以下で、Mサイズが84〜88cmで、89〜98cmがLサイズになります。
ただし、妊娠初期に測った時と胎児が成長していった後では骨盤周りのサイズが変わっているので、定期的に骨盤周りのサイズを測るようにしましょう。
寝ながら骨盤ベルトを使用
骨盤周りのサイズを測る時だけでなく、骨盤ベルトを使用する時も寝ながら行って下さい。
もしも、妊娠をしている状態で骨盤ベルトを付けるのが苦しいようであれば、高さのあるクッションを利用しましょう。
高さのあるクッションの上に骨盤がくるように寝れば、体に負担をかけないで、腰を浮かせる事が出来ます。
そうすれば、妊娠している時でも骨盤ベルトを付けやすくなるでしょう。
種類別によって違う使用方法
骨盤ベルトを付ける位置やサイズも重要ですが、それ以上に重要なのが骨盤ベルトの種類を知る事です。
骨盤ベルトには、固定タイプ・ベルトタイプ・ガードルタイプの3種類があって、それぞれ特徴があるので紹介しましょう。
ベルトタイプ
ベルトタイプの骨盤ベルトは、利用者の好みで、締め付ける力をコントロール出来ます。
さらにベルトタイプなので、骨盤周りのサイズがある程度まで変わっても、骨盤ベルトを買い換える必要がないのも嬉しい所です。
そして妊娠中だけでなく産後にも利用出来るので、多くの妊婦さんから人気がある骨盤ベルトと言われています。
ガードルタイプ
ガードルタイプの骨盤ベルトは、下着感覚で履くタイプの物になります。
ベルトタイプのように巻くのに比べれば、付ける事が簡単なので、ベルトタイプを付けるのが面倒な方にはおすすめの骨盤ベルトです。
ただし、履きやすい代わりに、ベルトタイプに比べると骨盤を矯正する力は弱くなってしまうので、骨盤をしっかりと矯正したい方はベルトタイプのほうを選んだほうが良いでしょう。
産後に適した固定タイプ
出産した後に適した骨盤ベルトで有名なのが固定タイプの物です。
この固定タイプは、骨盤を固定させる働きがあるので、出産した後に不安定になっている骨盤を正しい位置へ固定させる事が出来ます。
さらに腰痛の予防も期待出来るので、骨盤が広がった事により腰痛に苦しんでいる女性には、特におすすめの骨盤ベルトです。
骨盤ベルトの使用時期
骨盤ベルトの使い方だけでなく、いつから使用出来るのか悩んでいる方は多くいます。
そこで、妊娠中に付けて良い時期と出産した後に付けて良い時期を説明します。
妊娠中に使用する時期
妊娠をしたら、骨盤近くの筋肉や靭帯が緩んでくるので、骨盤は妊娠初期から開き初めてしまいます。
そのため、妊娠中に骨盤ベルトを付ける場合は、妊娠した事が分かった時から付けたほうが良いです。
骨盤ベルトを付ける時期が遅れてしまうと骨盤が開いてしまうので、気を付けなくてはいけません。
ただし、骨盤ベルトの中には産後用に作られた物があるので、妊娠中にも使用出来る骨盤ベルトを使用しましょう。
ベルトタイプであれば妊娠初期から使用出来る物が多いのですが、ガードルタイプは妊娠用に付けられる物もあれば、産後用に作られた物もあるので気を付けて下さい。
出産した後に使用する時期
出産した直後は、空っぽになった子宮を収縮させていき、子宮内に残った胎盤・卵膜・血液などが混じり合った分泌物が出てきます。
このような状態を「悪露」と呼びますが、悪露を出す事は健康を維持するに重要です。
所が、悪露が出ている間に骨盤ベルトを使用したら、悪露が出にくくなってしまいます。
悪露が止まるのは出産してから1ヶ月と言われているので、骨盤ベルトを付けるのは出産してから1ヶ月後にしたほうが良いでしょう。
開いた骨盤は出産してから6ヶ月かけて閉まっていくので、骨盤ベルトを使用するのは産後6ヶ月まで付けたほうが良いです。
ただし途中から骨盤ベルトを付ける時間帯を減らしていかなければ筋力が衰えてしまうので、1ヶ月使用したら、少しずつ骨盤ベルトを付ける時間帯を減らしていきましょう。
まとめ
骨盤ベルトの使用方法を説明してきましたが、意外と難しくない方法で驚かれたかもしれません。
骨盤ベルトを使用する時に注意するべきポイントは、骨盤ベルトを付ける位置・サイズ・使用方法などです。
骨盤が開いた事によって腰痛になった方でも、この3つのポイントを抑えて骨盤ベルトを使用すれば、腰痛に悩まされる事もないでしょう。