あった方が良い?無い方が良い?腰痛予防には椅子の背もたれは必要なのか
腰痛を防ぐためには、椅子の選び方もすごく大切になります。
そして腰痛を防ぐための椅子選びでもっとも迷うのが、椅子に背もたれをつけるか否かという事ではないでしょうか?
椅子の背もたれはあった方が良いという話もありますし、無い方が良いという話もあります。
では、実際のところは、あるべきなのでしょうか?
ないべきなのでしょうか?
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椅子の背もたれはあった方が良い
まず結論から言うと、腰痛を予防するための椅子の背もたれはあった方が良いと言えるでしょう。
もちろん、背もたれが無くても、腰痛にならないような座り方ができている人はいますし、背もたれがないと必ず腰痛になるわけではありません。
でも多くの方が、背もたれがある方が腰痛にならないで椅子に座ることが出来るでしょう。
だから、腰痛を防ぐための椅子としては、背もたれがあるものがおすすめです。
なぜ背もたれがあるといいのか
では、なぜ背もたれがあると良いと言えるのでしょうか?
背もたれがあると良いと言える理由としてまずあげられるのが、背もたれが背中を支えてくれるという事です。
椅子に座る際に腰痛にならない為に大切なことは、背筋をまっすぐ伸ばして、骨盤に重さを預けることです。
そのためには骨盤をまっすぐ立てないとなりません。
でも、そうして骨盤をまっすぐ立てようとしても、背もたれがないと上手くバランスがとれないことが多いです。
そして、そのバランスをとるためにすごく腰の筋肉に負担をかけてしまい、それで結局筋肉痛になってしまったりするのです。
しかし、もし背もたれがあればどうでしょう。
それが支えとなるので、簡単にバランスをとることが出来るようになるのです。
つまり、体重のかかり方のバランスも良くなるし、変な負担もかからないようになるので、腰が痛くなることもなくなるのです。
だから、背もたれがある方が、腰痛対策の椅子としては適していると言えるのです。
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背もたれが逆効果になることもある
ただ、きちんと座らないと背もたれが逆効果になることもあります。
それが広まって、背もたれがない椅子の方が腰痛に良いと言われるようになったということもあるでしょう。
きちんと座らないと背もたれが逆効果になるというのは、たとえば浅く椅子に座ったところを想像してみるとわかりやすいのではないでしょうか?
椅子に浅く座り、かつ背もたれに背中を預けようとすると、椅子の上で軽く寝るような状態になります。
もちろん実際に寝そべるくらいに体がまっすぐになることはないでしょうが、それでもまっすぐ立っている状態とは程遠くなります。
そうなると、身体の重さがダイレクトに腰に来るようになるのです。
だから、当然腰にかかる負担が増えていき、腰痛になる可能性も高くなっていくというわけです。
背もたれを活かすには深く座らないとならない
背もたれを逆効果にしないためには、椅子には深く座らないとならなくなります。
椅子に深く座ると、必然的に背もたれによりかかるだけで背筋が伸びるようになります。
だから、きちんと背もたれが支えの役割になって、腰痛を防ぐことが出来るようになるでしょう。
もし背もたれのある椅子を使うのであれば、座り方には気を付けるようにしてください。
何も意識しないで座るとどうしても、浅く座りがちになるでしょう。
なんとなく多くの人に、椅子はやや浅くすわった方が楽だというイメージがあるでしょうから。
あるいは、浅く座り、背中を背もたれにつけないのが礼儀正しいと教育されてきた日本人的な背景があるのかもしれません。
ただ仕事をするのにおいて、礼儀正しさなど特別必要はありません。
ここで必要なのは、礼儀正しさではなく、腰痛を起こさせないという事です。
それを叶えるためには、背もたれのある椅子には深く座るという事を常に意識しておきましょう。
背もたれが無いとストレッチもできない
背もたれがあると、それによってストレッチもしやすくなります。
でも背もたれがないとストレッチも出来なくなるでしょう。
もし背もたれの無い椅子に座って、身体を後ろにそっていったらどうなるでしょうか?
まず間違いなくそのまま後ろに倒れてしまうこととなるでしょう。
後ろに倒れるとどこかに後頭部を強打する可能性もあります。
後頭部を強打するというのは、命に危険すら芽生えるくらいに危ないことです。
だから、背もたれの無い椅子ではそういうストレッチは出来ないのです。
でも背もたれがあれば、軽く後ろにそらせることは簡単に出来るでしょう。
つまり、ストレッチが出来るのです、
ストレッチは地味に大事
簡単にストレッチが出来るというのは、実はすごく大切なことです。
やはりずっと同じ姿勢でいると、それだけで腰の筋肉は凝り固まってきます。
当然それは筋肉だけではなく、血流なども凝り固まっていくと言えるでしょう。
するといつしか腰も動きが悪くなります。
腰の動きが悪くなると、それに伴って腰にかかる負担などもにがしづらくなります。
そうやっていつしか腰が痛くなっていってしまうのです。
だから、時にはストレッチをしてあげることが必要なのです。
それが簡単に出来る背もたれのある椅子というのは、そういう観点からも、背もたれのない椅子よりは腰痛対策に向いていると言えるのです。
背もたれのない椅子は猫背になりやすい
背もたれのある椅子の方が背もたれのない椅子よりも、腰痛対策としては適しているという理由として、背もたれのない椅子は、猫背になりやすいということも言えます。
なぜ背もたれのない椅子は、背もたれのある椅子に比べて猫背になりやすいと言えるのかわかりますでしょうか?
それは頭の重さが関係しています。
背もたれがある椅子の場合、少し後ろによりかかって、時には体重を逃がすことができます。
でも、背もたれの無い椅子は、どこにも体重を逃がすことができないのです。
ということは当然、いつしか頭の重さを支えるのが辛くなってきます。
そうした時、背もたれのない椅子に座っている人が頼るのは、間違いなく前です。
たとえばデスクなどに肘をついて、それで頭の重さを分散しようとするのです。
デスクに肘をつくとき、人はどんな姿勢になるでしょうか?
それは人が見たら猫背というような姿勢となるでしょう。
だから、背もたれの無い椅子は猫背になりやすいと言えるのです。
猫背も腰痛の原因
そして、猫背も腰痛の原因だと言えます。
猫背になると、前に前に頭が下がるようになります。
でも勿論頭の重さはどこかで支えないとなりません。
肘をついている時には肘でも支えているのであまり気にならないかもしれませんが、いつも肘をついているわけにはいきません。
それでは作業もしづらいでしょうから。
では肘がついていない時にはどこで支えるのでしょうか?
肘がついていない時には、腰で支えるようになります。
しかも今度はまっすぐその重さを支えるわけではなく、腰よりも前の方にある、遠い位置の頭を支えることとなります。
ということはその重さの負担は倍増すると言えるでしょう。
だから猫背は、腰痛になりやすいのです。
そしてそういうことがあるので、腰痛対策の椅子として、背もたれのない椅子はおすすめできません。
まとめ
腰痛を防ぐためには、背もたれのある椅子を用意するようにしてください。
いつもなるべく背もたれのある椅子にすわって、いつも正しい姿勢で座るようにすると良いでしょう。
するといつしかそれが癖になり、どんどん腰痛になる原因を少なくしていくことが出来るようになるはずです。
是非、まずは背もたれのある椅子を買ってみてください。