腰痛になりやすい椅子の座り方となりにくい椅子の座り方
座っての作業が多い人には腰痛持ちが多いと言われています。
私も元々腰痛持ちで、よく痛みで動けなくなっていました。
私の場合、結局行き付いた先は「椅子の座り方」をどうするかというとても単純なものでした。
調べたものや、体験したものを含めて、腰痛になりやすい座り方と、なりにくい座り方についてまとめたので、自分が椅子に座っている時の姿勢と比較する参考にでもしていただけたら幸いです。
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目次
リラックスできる座り方=腰痛になりにくい座り方ではない
私自身、腰痛になりにくい座り方について色々と試しましたが、まず感じたのがこれです。
椅子に座る、座布団に座る、座椅子に座る、どれに関しても言えることですが、楽な姿勢ではありませんでした。
むしろ、落ち着かなかったり、疲れたりという事のほうが多かったです。
しかし、それでも腰痛になりにくい姿勢も慣れてしまえば気にならないため、しっかりと習慣化させることが重要だなと痛感しました。
逆にリラックスできるが腰痛になりやすい姿勢で座り続けると、すぐに腰痛が出始めました。
追い打ちするように腰が痛いから動きにくくなり、よけいに同じ姿勢で居る時間が増え、楽な姿勢を取りがちになるため、悪循環になります。
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椅子と腰痛の関係
椅子の硬さも腰痛のなりやすさと大きく関係しています。
ただの板のような椅子はもちろんよくありませんが、逆に柔らかすぎて体が沈みこむようなソファーも腰によくありません。
一見するとクッション性が高く体に対する負荷も少なそうに見えますが、身体が沈み込むような柔らかさの場合には、体が丸まるため猫背のような姿勢になりがちです。
猫背も腰痛になり易い姿勢の一つとされているため、これもあまりいい姿勢とはいえません。
椅子を選ぶときは、座った時に身体が丸くなってしまわない程度の硬さの物を選ぶのが腰痛の予防の面でもおすすめです。
腰痛になりにくい椅子の座り方
腰痛になりにくい座り方のポイントは、以下の通りです。
●背筋は真っ直ぐにする・足は宙ぶらりんにせず、床に付く高さにする・猫背やのけぞった姿勢にしない等があります。
特に膝、肘、腰の3点は90度になるように座るのがおすすめです。
椅子の背もたれの位置が調整できる場合は、背もたれの高さだけでなく、深さも調整した方が良いです。
深さは、椅子に座った時に背もたれに背中が無理なくつく深さに調整し、座る時は背もたれに添わせるような姿勢がおすすめです。
それ以外にも、パソコンなどを使う場合には、モニターに顔を近づけ過ぎないようにするのも、前傾姿勢を防ぐために重要です。
この姿勢を日ごろから意識しておくだけでも腰痛になるリスクを抑えたり、既に腰痛になってしまっていてもだいぶ楽になるため、とりあえず姿勢だけでも意識的に変えるのも効果的です。
猫背気味の人は座る時に軽く胸を張るように意識するのも効果的です。
椅子に座る時にしてはいけない事
椅子に座る時は、以下のようなことをする癖がある人は注意が必要です。
●足を組む
●肩肘を付いたり、頬杖を突く
●斜め座り
等を癖でやってしまう人は要注意です。
これらの動作は、重心が左右のいずれかに傾くため、腰に対して無駄な負荷がかかることになります。
通常の座り動作に加えて更に腰に対して負荷がかかることになるため、腰痛になるリスクが増えたり、腰痛そのものが悪化する原因にもなります。
また、椅子が高くて足が床に付かない人は、低くした方で良いです。
足が宙ぶらりんの状態だと、骨盤に脚全体の重量がかかるため、自然と骨盤が引っ張られてしまい不自然な姿勢になりやすくなります。
椅子に座る時は足の裏が床に付いて重さを吸収できるような姿勢を取るようにしましょう。
正しい姿勢ならいいという訳ではない
腰痛にならないためには正しい姿勢で作業をすることが重要です。
ですが、それだけでいいという事ではありません。
実際、正しい姿勢であっても座っているだけで腰には馬鹿に出来ない負荷がかかっています。
その負荷は立っている時よりもはるかに強く、姿勢によっては1.5倍近い負荷がかかってしまう事も有ります。
そのため、正しい姿勢をしていても定期的に椅子から立ち上がり軽いストレッチなどをするのがおすすめです。
ただ腰をぐるっと回すだけでもだいぶ効果があります。
また、定期的にトイレ休憩として立ち上がって軽く歩くのも効果的です。
座りっぱなし、立ちっぱなしといった「○○っぱなし」は腰に良くないため定期的に動かすようにしましょう。
椅子以外に座るときの座り方
床に座る時は正座がおすすめです。
逆に体育座りや横座り、あぐらなどは腰への負担が大きいため腰痛が気になる人は控えた方が無難です。
腰痛持ちの人は、床に座る時に脚を組む姿勢「あぐら」をしない方が良いと言われていますが、これは少し語弊があります。
「あぐら」が腰に悪い理由はその姿勢にあります。
普通にあぐらをかくと大抵の人は猫背な姿勢になるため、自然と姿勢が崩れ腰に負荷がかかり腰痛になる、という仕組みです。
重要なのはここからで、あぐらの問題は「腰痛の原因になる猫背になりやすい」という部分なため、自然と猫背になってしまう点を正せば、腰に良い姿勢でもあります。
骨盤を前に倒すようなイメージか、あるいは下腹部を前に突き出すような姿勢をイメージです。
そうすると自然に猫背ではなく胸をはったような堂々とした姿勢になるかと思います。
その姿勢では猫背になりにくいため、腰痛にもなりにくくなります。
尤も、あぐらをかいている間ずっとこの姿勢を意識するのはかなり大変なため、あぐらで座らないとならない時は二つ折りにした座布団をお尻の後ろ側に挟むのがおすすめです。
こたつと腰痛の関係性
寒い時期、こたつに入る機会が増える人も多いかと思いますが、こたつは腰痛の原因にもなります。
特に通常の床に座るタイプのこたつは、入る時の姿勢がどうしても猫背になり易いため、腰に対して決して良いとは言えません。
前述した通り、背筋を伸ばした姿勢を心がけるか、座椅子などを利用することで猫背にならないようにすることで、腰への負担を抑えることが出来ます。
座椅子は、出来る限り背もたれが高いものを選び、座る時は深めに腰かけるのがおすすめです。
また、こたつの中が温かいからといって足を伸ばした姿勢を取りがちになってしまいますが、これも腰への負荷が高いため注意が必要です。
こたつに入る場合には座椅子や二つ折りにした座布団を挟んだあぐらで入るか、正座するのが腰への負担も少なく済みます。
長時間の座り作業におすすめ!「AKRACING ゲーミングチェアWolfシリーズ」
机で長時間の作業をする人には「ゲーミングチェア」と呼ばれるタイプの椅子がおすすめです。
「ゲーミングチェアってゲーム用?オタクじゃあるまいし…」と思う方も居るかと思いますが、椅子に座って長い時間パソコンに触ることを前提に設計されているため机に長い時間向かう人などにおすすめの椅子です。
価格にかなりの上下の幅があるジャンルですが、私がおすすめするのはテックウィンド株式会社が販売しているゲーミングチェアブランド「AKRACING(エーケーレーシング)」の一つ、Wolfシリーズです。
シートの形状がバケットシートと呼ばれる形状になっていて、身体がすっぽり収まり自然と無理なくきれいな姿勢を続けることが出来ます。
また、AKRACINGからは通常の椅子の他、座椅子タイプのものも多数発売しているため、床に座っての作業が多い人には座椅子タイプもおすすめです。
まとめ
どんなに高い椅子に座っていても腰痛になるときはなります。
逆にそんなに高くない椅子でも座り方をしっかりと意識するだけで腰痛になるリスクはかなり減ります。
高価な椅子を購入するのもいいですが、まずは自分の姿勢を見直したり、正しい姿勢を維持出来るだけの体力をつける、椅子の高さを変えたりといった簡単に始められる身近のところから始めるのがおすすめです。