たまには併用してみたい!入浴剤を混ぜて使うのはアリ?
いくつかの入浴剤を持っている人でも、毎日のように入浴剤を使っていると、あるタイミングでその入浴剤に飽きてしまうこともあるでしょう。
しかし手元には入浴剤がたくさんあるわけですから、そんな時には混ぜて使いたくなることもあるでしょう。
では、入浴剤を混ぜて使うというのはアリなのでしょうか?
ここではそんな、入浴剤を混ぜて使うことの可否について見ていきます。
まぜて使うことは避けるように明言されている
入浴剤は、別にまぜて使ったからといってそのせいで人体に危険が及んだりするようなものではありません。
これがたとえば洗剤などであれば、混ぜて使うと人体を危険にさらしてしまうこともあるでしょう。
しかし入浴剤の場合はそこまで危険になるということはありません。
それは、色々な入浴剤の製造元のホームページ等にも記載されていることが多いです。
ですが、そうしたホームページにはそれと同時にあるもう一つの事が明記されています。
それが、入浴剤は混ぜて使わないようにしてくださいということです。
ホームページ上で製造元がソレを混ぜて使わないように明言しているのですから、混ぜて使うことは避けた方が良いでしょう。
何故混ぜて使うのは良くないのか
特別身体に悪い影響があるわけではないのであれば、何故入浴剤を混ぜて使うことはNGとされているのでしょうか?
身体に悪い影響がないのであれば良いではないかと思ってしまうものです。
しかし、NGとされることにはもちろん理由があります。
見た目が悪くなる可能性が高い
まず一点は、見た目が著しく悪くなってしまう可能性が高いということです。
入浴剤を混ぜて使用するということは、いうなればかき氷を混ぜて食べるようなものです。
どちらにも着色料が使われていることが多く、色鮮やかに仕上げられています。
そんな色鮮やかな物を二つ混ぜていくとどうでしょうか?
なんとなくダークな色味の赤紫っぽい色になったりしてしまうでしょう。
そんなかき氷は食欲を増させるものではありませんし、当然そのお風呂も、入って気持ちよさそうなものには見えないのです。
そういうこともあって、入浴剤を混ぜて使うことが推奨されていないということもあるでしょう。
入浴するにおいて見た目は意外と大事
入浴剤に色が付けられていることには、当たり前ですが意味があります。
それに意味がないのであれば、あえて着色料を使ってまで色を付ける必要はないでしょう。
最近ではそうした人工的な着色について忌み嫌う傾向もありますから、使わない方が売れるものは作れそうなものです。
それでも着色料を使うということは、そこには理由があるのです。
その理由は、視覚的な色味が与える精神的な効果にあるでしょう。
人は、色から多大に精神的な影響を受けます。
たとえば、黄色という色には元気なイメージを持つ人が多いですし、赤という色には情熱的なイメージを持つ人も多いです。
だから、黄色いお風呂にはいれば心も身体も元気になりやすいですし、赤いお風呂ではやる気がみなぎることが多いのです。
ということは逆に、もし視覚的にあまり美しくないお風呂に入っていたらどうなるでしょうか?
たとえば先述のように入浴剤を二つ混ぜた結果、赤紫のようなお風呂になってしまったとしたらどうなるでしょうか?
赤紫のようなお風呂になってしまったら、その赤紫のお湯の効果で心が沈んでいくでしょう。
そうなったら当然、入浴剤の効果が半減してしまうと言えます。
そうならないようにするために、入浴剤を使う時には、混ぜないでそのまま一つの入浴剤として使うことがおすすめされているのです。
香りも残念な香りになりやすい
入浴剤において効果に影響を与えるのは、見た目の色使いだけではありません。
入浴剤では、香りも効果にすごく大きな影響を与えることでしょう。
人には、自分がリラックスしやすい香りや、なんとなくやる気が出てくるような香りなどがあるものです。
だから、その時自分がどんな気持ちになりたいかによって、香水の香りを変えているという方も多いでしょう。
それだけ香りというのは人に影響を与えるものなのです。
そのため当然入浴剤にも、ほとんどの入浴剤で香りが加えられていると言えます。
では、そんな香りが加えられているものを二つ混ぜていったらどうなるでしょうか?
それはおそらく、ほとんどの場合で、なんとなく悪臭と感じるような香りになるでしょう。
ひどい悪臭ではないものの良い匂いではなくなる
もちろんそれは、ひどい悪臭であるということはないでしょう。
ですが、いい匂いと感じるようなものではなくなる可能性が高いです。
その理由は二つあります。
まず一つはもちろん、香りの相性です。
何かの香りと何かの香りを合わせた時、その香りの相性が合うということはあまりありません。
たとえば香りの強い柔軟剤に同じく香りの強い香水をつけたシーンを想像してみてください。
両方の香りが喧嘩し合って、その良さをけしてしまっていることが想像できるでしょう。
中には最初から混ぜて使うことを想定されたコンバイン用の香水などもありますが、それは特殊な例であって、大概の場合、強い二つの香りは合わないものなのです。
もう一つの理由は、香りが強くなりすぎることです。
強い香りと強い香りが二つ重なるわけですから、当然その香りの度合いはより強くなります。
今までワンプッシュだった香水がツープッシュになるようなものなのです。
香りの量が倍量になるわけですから、香りが強くなるのは仕方ありません。
しかし人はそうした強い香りには拒否反応をしめすものです。
こうして、その匂いを良く感じなくなるのです。
入浴剤の濃さも濃くなりすぎる
二つの入浴剤を混ぜて使うということは、当然、お湯の量に対して入浴剤の量が強くなりすぎるということになるでしょう。
そうしてお湯に対して入浴剤の量が強くなりすぎてしまうと、肌への刺激が強くなりすぎる可能性も出てくるでしょう。
たとえば入浴剤には、殺菌効果の高い成分が含まれていたりします。
そんな殺菌効果の高い成分が必要量以上含まれていたら、その強すぎる殺菌成分によって肌に必要な菌までも壊してしまう可能性があるのです。
それでは肌が荒れてしまうでしょう。
そういうこともあるので、二つの入浴剤を混ぜて使うことはおすすめされていないのです。
入浴剤も薬のようなもの
入浴剤も、ある意味では薬のようなものです。
なにかの薬を飲む際に、もっと飲んだらもっと効くのではないかと思って、定められた用量よりも多く使うという方は、今やもうほとんどいないのではないでしょうか?
昔であればそうした人もいたかもしれませんが、それが身体に良くない影響を与えるということが情報として広まっている昨今では、そうする人はほぼほぼいないはずです。
ですから当然入浴剤だって、用量を守って使わないとならないということも分かるでしょう。
薬程強い効果のあるものではないにしても、薬のようなものだという意識をもって取り扱うことで損をするということはないでしょう。
だから是非そうして、正しく使っていってください。
まとめ
入浴剤は、混ぜて使うことはまずNGになります。
たとえその入浴剤に飽きてしまったとしても、それを使い続けるか、あるいは他の入浴剤を買ってそれを使うなどして、使い続けるようにしていきましょう。
せっかく色々な事を考えて作られている入浴剤の、その開発努力をパーにしてしまうというのは、勿体ない以外の何ものでもありませんから。