ハーブでつくる手作り入浴剤、自宅のお風呂で優雅な気分を楽しもう
皆さんは、サイモン&ガーファンクルの「スカボロフェア」を聞いた事があるでしょうか。
歌詞に、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムというハーブが出てきます。
ハーブと聞くと、縁遠いものに感じられる人も多いと思います。
しかし、ハーブの多くは露地やプランターで栽培することもできます。
エッセンシャルオイル(精油)としても、手頃な価格で販売されています。
決して、高価で入手困難なものではないのです。
今回は、ハーブを使った手作り入浴剤を、あなたに紹介します。
ソルトでつくる手づくり入浴剤
お風呂に入浴剤として塩を使うのは、意外ではないでしょうか。
どんな塩を使っても、ソルトには保温効果があります。
特にミネラル豊富な岩塩や海塩を使用すると、浴槽のお湯がやわらかくなります。
さらに、ナチュラルオイルを混ぜる事で保湿効果も期待できます。
ナチュラルオイルには、香りもあるのでアロマテラピーも愉しめるのです。
ローズマリーを使ったバスソルト
ローズマリーには、血行を良くし、精神を安定させる効果があります。
休日、ゆっくりお風呂につかりたい時におすすめのハーブです。
ローズマリーとは
ローズマリーの日本名は「マンネンロウ」といいます。
ローズマリーは、バラ科ではなくシソ科の常緑性低木です。
日本に伝わったのは、今から200年前の江戸時代における文政年間です。
ヨーロッパでは、賢者の庭に植えてあるといわれています。
ローズマリーには、血液の循環を良くし、体を温める効果があります。
また、神経痛・関節痛の症状を和らげてくれます。
免疫能力を高め、頭脳を明晰にし、記憶力を高める効果もあるのです。
ローズマリーのバスソルトの作り方と使用方法
材料は以下の通りです。
●天然粗塩200g・ローズマリー(精油)10滴(0.5ml)作り方は簡単で、大きめの広口ガラスびんに分量の粗塩と精油を入れ、フタをしてよく振れば出来上がりです。
後は、お気に入りのびんに入れ、密閉して保管します。
1回のお風呂につき5分の1程度を浴槽に入れて使用します。
精油の入手方法
前述の文章を読んで「精油って何?」と思われた方もいらっしゃると思います。
精油とは、植物から抽出した、特有の香りをもつ油のことです。
「精油」は、エッセンシャルオイルとも呼ばれます。
入手方法ですが、東急ハンズやロフトでも販売されています。
もちろんAmazonのような通販サイトでも購入できます。
ラベンダーを使ったバスソルト
ラベンダーには、高いスキンケア効果があります。
また気持ちを安定させリラックスさせてくれます。
精神的に疲れた時に使用したいバスソルトです。
ラベンダーとは
ハーブの中で最も人気があるのが、ラベンダーです。
ラベンダーは、シソ科の常緑性低木に分類されます。
世界的には、ヨーロッパ南部を中心に栽培されています。
日本では、北海道富良野地方で生産がさかんです。
日当たりが良く乾燥した土壌を好みます。
ラベンダーは、気持ちを穏やかにし、痛みをやわらげる作用があります。
ラベンダーを使ったバスソルトの作り方と使用方法
材料は以下の通りです。
●天然粗塩200g・ラベンダー(精油)10滴(0.5ml)作り方はローズマリーのバスソルトと同じです。
大きめの広口ガラスびんに粗塩と精油を入れ、フタをしてよく振れば完成です。
後は、好みのびんに入れ、密閉して保管します。
1回のお風呂につき5分の1程度を浴槽に入れて使用します。
ぐっすり眠りたい時のホホバオイル手作り入浴剤
ストレスで眠れない、そんな時ってありますよね。
睡眠導入剤は依存性が怖いですし、アルコールは、寝つきが良くなっても、眠りが浅くなる傾向があります。
そんな時使って欲しいのが、ホホバオイルの手作り入浴剤です。
自然由来の入浴剤なので、安心して使用できます。
ホホバオイルとは?
ホホバオイルとは、ホホバの実から抽出したオイルです。
シモンジア科の常緑低木として分類されています。
ホホバオイルは、皮膚を守り、保湿力を高めてくれます。
100ml、1500円程度で売られています。
ホホバオイルを使った入浴剤の作り方と使用方法
材料は以下の通りです。
- ホホバオイル5ml
- ラベンダー(精油)10滴(0.5ml)
- ドロッパーボトル10ml
作り方ですが、まずホホバオイルをドロッパーボトルに入れます。
次にラベンダー(精油)を加えて、フタをしよく振って混ぜ合わせます。
これで出来上がりです。
大体この分量で、4回分使用できます。
ラベンダーを混ぜるのは、気持ちを落ち着かせる効果があるからです。
ラベンダーの他に、緊張緩和の効果があるカモミールや抗うつ効果が期待できるゼラニウムなどを適量加えてもいいでしょう。
10mlのドロッパーボトルは、10本300円程度で、ネットで購入できます。
使用する時は、浴槽に30滴程度をたらし、よくかき混ぜて入浴しましょう。
シャワーで洗い流さず、そのまま上がると保湿効果が長持ちします。
ホホバオイルは、かなり長持ちするので、眠れない夜用に一瓶でも作っておくと重宝します。
ハーブでつくる入浴剤
エッセンシャルオイル(精油)も、分量が多くなるとそれなりの価格がしますよね。
ハーブを自家栽培できれば無料ですし、乾燥させておけば、自分の好きな時に使う事ができます。
ここでは、ハーブを使った入浴剤の作り方を紹介しましょう。
様々なハーブの中でも、今回は「レモングラス」と「セージ」を選んでみました。
どちらも、家の敷地に空き地があれば、栽培可能です。
家庭用プランターで育てることができます。
自家製のハーブを使った入浴剤を愉しんでみてはいかがでしょうか。
レモングラスを使った入浴剤
レモングラスはイネ科の多年草です。
米作ができる地域で栽培可能です。
その名のとおり、ほのかなレモンの香りがする植物です。
日本には大正時代に輸入され、近年の「ハーブブーム」によって、さかんに栽培されています。
レモングラスには、精神の疲れを癒し、筋肉痛を緩和する効果があります。
入浴剤として使用する場合、はさみを使って根元からカットし、乾燥させます。
根元をヒモでしばり、物干し竿につり下げておけば1~2週間程度で乾燥葉が出来上がります。
できれば、風通しのよい所につり下げるのが良いでしょう。
また、あまり束ねすぎると乾燥しにくくなるので、注意してください。
乾燥させてカットしたものを、100g程度布袋に入れて、お湯に投入します。
布袋がない場合は、台所の不織布用水切りを使ってもいいでしょう。
ゴムやヒモを使って、切り口を縛ってやれば大丈夫です。
レモングラスの入浴剤には、精神的な安定や疲労回復が期待できます。
セージでつくる入浴剤
セージはシソ科の多年草です。
おもに地中海沿岸で栽培がさかんです。
挿し木でも簡単に増やせます。
種まきは4月上旬、もしくは9月上旬がよいです。
草丈が30cmになれば、収穫可能です。
レモングラスと同じように、竿につるして乾燥させます。
入浴剤として使用する場合は、100g程度を、布袋もしくは台所用水切りに入れます。
その後、水の状態の浴槽に入れ、それから沸かします。
消化能力の促進、解熱・鎮痛効果があります。
また女性の生理不順や更年期障害など女性特有の病気にも効果があります。
乾燥のさせ方はレモングラスと同じです。
入浴に使用する場合は、乾燥葉を100g程度布袋や水切りに入れ、水の状態の浴槽に入れ沸かします。
セージの入浴剤の保温効果とリラックス効果が、体調を整えてくれます。
まとめ
ハーブが、意外にも身近なものであることがおわかりいただけたと思います。
日本人にとって、ハーブはまだまだ真新しいものかも知れません。
しかし、西欧では古代から、薬、芳香剤、防虫剤、魔除けとして使用されてきました。
これを機に一度、ハーブを使った入浴剤を試してみてはいかがでしょうか。
入浴の時間が、一層充実したものになる事まちがいなしです。