冷え性に本当に効く?冷え性の実態とおすすめ入浴剤をまとめました。
特に、女性が悩む問題と思われがちですが、最近は男性も冷え性に悩んでおられる方が大勢おられます。
冬だけに起きる問題でもなく、夏場でもエアコンの使用により冷え性はなかなか抜け道のない問題となっています。
では、どうして冷え性という問題が起きるのでしょうか?
また、その解決策のために入浴剤を使用することは本当に効果ありなのでしょうか?
原因と入浴剤の効果をわかりやすく説明します。
どうして冷え性は起こるのか?
冷え性になる原因は、一言で説明することができないほど複雑なものです。
多くのことが要因となって現代人は冷え性で苦しんでいます。
これは、興味深い点ですが、日本人は欧米人に比べて体温が低い特徴を持っています。
その証拠として海外からこられる欧米人観光客を見ると冬であるにもかかわらず、半そでで観光しておられる方を見ることがよくあります。
実際に体温を計ってみても日本人は36度がアベレージなのに対して、欧米の方は37度ほどです。
これは、彼らにとって微熱を表すのではなく、体質の違いなのです。
この違いは様々な要素が絡んでいますが、特に違いがあるのは、血液の赤血球の量の違いと筋肉量の違いが考えられます。
ここで、血液と筋肉量が人間の体温に大きな関係があることが分かります。
すると、おのずと冷え性になってしまう主な原因を突き止めることができます。
基礎代謝の低下
今の生活で、どれほどの距離を歩くのでしょうか?
すぐ近くのコンビニでも車で移動してしまうようなことがあります。
一日に男の人は9000歩以上、女性は8500歩を歩くことができれば理想だと言われていますが、平均はそれを下回り男性は7000歩で女性は6000歩のようです。
これだけ、筋肉を使用することがないと、筋肉量も減り基礎代謝が悪くなります。
これが原因で、冷え性になりやすい体質になっていると考えられています。
自律神経が乱れる時
自律神経は私たちの体温を調整してくれる重要な機能です。
脳の自律神経には視床下部と呼ばれるところがあり、ここから体温を調整するための命令がでます。
しかし、毎日、基準以上のストレスにさらされると神経そのものが乱れてしまいます。
さらに、夏の暑い時にエアコンのよく効いた場所で仕事をするとなるとあまりの温度の変化に神経が乱れてしまいます。
この件に関しては、様々な要因が絡んでいるので断定してお伝えすることは避けますが、間違いなく現代の生活スタイルは自律神経を乱してしまっています。
そうなると、体温調整ができずに冷え性で苦しむ方が増えています。
バランスの悪い食生活
体が冷える食べ物や飲み物が好まれる傾向にあるのも原因となっています。
その代表的なものが、コーヒーです。
また、酢や植物油に加え、洋食の文化が日ごろから食されるようになったため、体を温める根菜よりもレタス、トマトなどの体を冷やすタイプの食材もよく食されることも原因となっています。
また、消化に悪い脂ものは胃腸に負担が大きく、血液が内臓に集中するために手や足の末では冷えを促す結果になっています。
冷え性に対する解決方法とは
冷え性に良いとされるのがバランスの取れた食事と運動です。
毎日、30分ほど時間をとれるなら、ウォーキングやランニングをすることで筋肉量をアップさせて基礎代謝を向上させることができます。
食事に関しては、まずどのような食材が体を温めるのかを知っておく必要があります。
先ほど、お伝えしたように根菜は体を温めます。
さらに、鶏肉や鮭、味噌、ニンニク、また豆類は体を温かくしてくれます。
別の解決方法は、多くの方が難しいと感じている規則正しい生活習慣です。
これは、自律神経の働きと大きく関係しています。
リズムの良い生活習慣は体を驚かせることなく脳の働きにも良いので、この安定感が体温調整をも助けます。
もし、可能であるのなら、ターンオーバーされる夜の10:00以降に就寝することです。
細胞の入れ替わりの時間帯に休むことができると理想的です。
別の方法となると、お風呂の時間を有効活用することです。
そこで、疑問なのが入浴剤は冷え性に効くのか?
という疑問です。
入浴剤は冷え性に良いの?
入浴剤だから冷え性がなくなると断言してしまうと期待外れになってしまいます。
入浴剤は体を温めるための補助的なものです。
体を温める正しい入浴の仕方と冷え性におすすめしたい特定の入浴剤で冷え性に対処できます。
いろいろな種類のある入浴剤でも、おすすすめ入浴剤は、炭酸風呂になるタイプです。
こちらのタイプの入浴剤を使うと、炭酸を体が吸収します。
すると、内部の毛細血管が拡張されて血行がよくなります。
これで、お風呂上がりでもしばらく体は温まった状態を維持してくれます。
もう一つのおすすめが生薬の成分による入浴剤です。
古くから生薬は日本に限らずヨーロッパでも重宝されています。
血行促進に限らず、お風呂上がりの冷えを防止してくれる効果もあります。
さらに、アロマな香りによるリラクゼーション効果もあるので、ストレスを緩和することも期待できます。
さらに、無機塩類のものも保温を期待できる入浴剤です。
しかし、入浴剤だけではなく、冷え性に対処するための正しい入浴方法も知っておく必要があります。
体を上手に温める入浴
熱いお湯に入ればそれで体が温まるので大丈夫だという入浴方法はうまく体を温めることができません。
半身浴で、適度な時間だけ入浴するのが冷え性に対処した正しい入浴方法です。
お湯の熱さは40℃~42℃のぬるま湯がベストです。
そして、15分間半身浴の状態でお湯に浸かります。
15分だけでも、ずっと浸かり続けるとなると長く感じるものです。
こちらの入浴方法を毎日続けられると冷え性が緩和されるのを感じられます。
大切なのは、毎日、続けることです。
では、冷え性にはどの入浴剤を選べば良いのでしょうか?
おすすめできる入浴剤を厳選しましたので、ご紹介します。
ツムラのくすり湯バスハーブ
入浴剤ならではの生薬によって体を温めるタイプのおすすめ入浴剤です。
センキョウ、ハマボウウチ、カミレツの生薬エキス、トウキそれに、ハッカが含まれています。
体の温まりが効果的であるという口コミが多く聞かれる入浴剤で、肌のケアーにも優れておりハーブ系なのでアロマ効果もあります。
くすり湯独特のほど良い刺激もあって入浴を楽しめます。
長い時間、半身浴は億劫であるという方におすすめします。
きき湯ファインヒート
こちらは、炭酸型の入浴剤です。
きき湯食塩炭酸湯比に生薬成分としてショウガ成分が含まれています。
炭酸の量が本来のきき湯より3倍も含まれているので炭酸が皮膚に浸透して血行を促進させます。
シトラスとカシスの香りによって気分もリラックスできます。
たまには、違った趣向のお湯を楽しんでみたいという方におすすめします。
他の入浴剤に飽きたという時にアクセントになる入浴剤でもあります。
ゲルマヴェーダーバスソルト
とにかく成分が変わった組み合わせの興味深い入浴剤です。
有機ゲルマニウム、オタネニンジンエキス、ショウガ根エキス、ごま油、海塩、海水、ミネラルオイルが成分です。
アジアンゲルマニウム浴を自宅でも体験できることが特徴の入浴剤ですが、半身浴で発汗を期待される方には十分な効果があります。
それだけ効果があるので、冷え性を解消することも大いに期待できます。
半身浴でしっかりと汗をかきたいという方にもおすすめの入浴剤です。
薬用ホットタブ重炭酸湯
重炭酸イオン効果で、体を芯から温めることができる入浴剤です。
お風呂にしては低温でも体を効果的に温めるので半身浴に適した入浴剤で、水素イオンと重炭酸イオンが水中にとどまり、お湯自体の温度を上げなくても温浴効果が期待できます。
主要原材料は、重曹とクエン酸で、無着色、無香料といった体に優しい入浴剤です。
肌や髪へのダメージが気になる方に、お試ししてみるのをおすすめします。
きき湯マグネシウム炭酸湯
入浴剤ならではの成分でもある無機塩類に加えて、炭酸ガスで血行が促進される効果がありますが、このきき湯入浴剤は割と匂いや色が薄めです。
香りはカボスで、お風呂上りの体がすぐに冷えるのを防いでくれます。
少しずつ入浴剤と半身浴に慣れていきたいという方におすすめします。
まとめ
冷え性は深刻な悩みです。
現代の生活では、冷え性の原因でもあるストレスやバランスの悪い食習慣をすぐに無くすということは簡単ではありません。
また、運動を続けることも容易ではありません。
いろいろな方法を試してもすぐには解決できないものです。
それで、比較的容易な入浴剤による解決方法をご紹介しました。
それでも、冷え性は徐々に解消されていくものです。
正しい入浴方法とお体にあった入浴剤の組み合わせて冷え性の問題を解決していきましょう。