入浴剤の効果は肩こりに良いの?入浴剤の歴史や特徴から、肩こりにおすすめ入浴剤と入浴方法をまとめました。
入浴剤の効能は肩こりに良いのか?
なんて疑問に感じがちです。
実際のところ入浴剤は気分転換に使用するだけという場合もあります。
また、使用されている着色料や入っている成分は体に良いのか不安であると感じることもあります。
でも、入浴剤の種類は驚くほどありその用途も幅広いものです。
その数は、2000を超えています。
中でも、肩こりには効果的といううたい文句はよく聞かれます。
もし、それが事実なら上手に活用したいものです。
数年前の厚生省の調査によると、日本の女性は体の痛みに関する悩みで1番に肩こりとアンケートに答えておられます。
男性も2番目の多さで肩こりに悩んでおられます。
そこで、肩こりに入浴剤は本当に効果的なのかご説明し、また正しい入浴方法とおすすめ入浴剤もご紹介します。
目次
知っておきたい。そもそも、なぜ肩こりになるのか?
やはり、血行が悪くなることから肩こりは起きるものです。
肩こりになる主な原因は姿勢の悪さ、デスクワークなどで、長時間同じ姿勢であること、歯の噛み合わせが悪いこと、貧血などの問題を抱えておられる方も肩こりになりやすいようです。
そこで、運動や生活習慣の改善などが解決方法としてあげられますが、今回は入浴剤による肩こり解消法をご紹介します。
最初に入浴剤の歴史について簡単にご説明します。
時代背景からわかる入浴剤が使用されるようになった経緯
最初にお伝えしましたように、種類の多さに驚かれたのではないでしょうか。
2000以上の種類で入浴剤という製品が存在します。
この数は、入浴剤はそれだけ歴史のある日用品である証拠です。
入浴剤らしきものは江戸時代には登場しており、それはゆず湯など薬用目的で使用されていました。
もともと、日本は温泉大国なので体を癒すだけでなく治療にも効果があるという知識は古くからある概念でした。
それゆえに皮膚の治療には効果ありとされており、薬用として漢方や薬草を加える入浴剤が初期のころは主な入浴剤であったと考えられています。
このように、最初は健康を促進することが主な目的として入浴剤が用いられています。
ところが、お風呂も高度経済成長を期に家庭には必ず浴槽が備えられるようになります。
そして、リラックスを求める時代も来て、その時代以降から入浴剤がアロマタイプのもの、入浴剤の形やお湯の色を楽しむ用途でも用いられるようになります。
肩こり解消などの健康促進に最適な入浴剤
入浴剤といえば、やはり肩こり解消などの健康改善が最も重要な目的です。
市販で陳列されている入浴剤を見ると、その効能には様々なものが存在します。
肩こり、冷え性、腰痛、血行促進などです。
しかし、入浴剤を使えば肩こりや腰痛が解消されると断言はできません。
むしろ、健康のために改善されると言ったほうが正しい表現です。
また、実際のところ血行促進などで、腰痛が緩和される効果は期待できます。
その効果の理由は炭酸系の入浴剤を使用するなら、炭酸が体に入って血管を拡張するような効果があります。
当然のこととして血行が良くなりますから肩こり腰痛などの血行の流れにより症状が和らぐような健康上の問題には効果があります。
そのような基本的な知識を知っておくとあまりにも種類の多い入浴剤選びで失敗が少なくなります。
肩こりに良い血行促進タイプの入浴剤の特徴
先ほど、お伝えしたように炭酸系の入浴剤です。
そして、無機塩類系も保湿効果があるので、皮膚の質を改善するのにおすすめできます。
また、薬用としてカモミールや漢方にも使用される成分の入った入浴剤は皮膚に問題のある方におすすめできる入浴剤となっています。
それでも、皮膚や心臓にデリケートな問題を抱えている方はお医者さんに入浴剤を使用して良いのか相談することをおすすめします。
では、肩こりと健康に良いおすすめの入浴剤をご紹介します。
薬用ホットタブ重炭酸湯
肩こりに悩む方に、自信をもっておすすめしたい炭酸系の入浴剤です。
入浴剤としての主要成分が、炭酸とクエン酸でしかも無着色で無香料なのでシンプルではありますが、かなり安全性が高いです。
水素イオンと重炭酸イオンが水中に浸透されるのでそのまま体を温めてくれます。
この温め効果により、乳酸がそのまま排出されて疲れがとれます。
また、入浴後は眠気が襲ってくるのですぐに就寝することをおすすめします。
温めで全身の血行が良くなるので、肩こり緩和はもちろん、冷え性、そして疲労回復のために効果的な入浴剤です。
バブのメディケイティッド森林のかおり
森林のかおり入浴剤は、高濃度の炭酸が含まれている入浴剤です。
普通に炭酸入浴剤として売られているものより10倍の炭酸量なので、その点での効能も期待できます。
炭酸は血行を促進させるのに効果的ですからこれだけ炭酸の力があると全身の毛細血管が拡張され血液の流れは良くなります。
肩こりはもちろんのこと、さらにリウマチ、腰痛、疲労回復、神経痛や痔にも効果的なので入浴習慣で体を回復させるのに適した入浴剤です。
ここで、知っておきたい肩こりに効果的な入浴方法
ここまでで、入浴剤がどうして肩こりにも効果的なのか説明しましたが、正しい入浴方法を知っておかないといけません。
すごく熱いお湯に肩まで浸かって我慢するという方法で解決しようとされる方もおられます。
その方法では、一時的に血行は良くなりますが、とても長時間お風呂に入る続けることはできません。
入浴できる時間は、5分程度でしょう。
当然、体の芯まで温まっていないので、すぐに体は冷えてしまいます。
そこで、ご紹介したいのが40℃程度のぬるま湯に肩まで浸かって最低でも、10分ほど浸かることです。
そして、可能でしたら晩だけでなく、朝にもゆっくりとお風呂につかることができれば肩がうっ血するなどひどい症状には効果的です。
さらに、おすすめしたいのがお風呂で簡単に運動をすることです。
浴槽の中でもできる方法です。
両肩の上に手を載せます。
すると、両肩が左右広がったようなポーズになるはずです。
この状態で上下に1セット5回ほど動かします。
さらに、前後に肩を動かす動作も1セット5回ほどします。
次に、深呼吸をして肩を上げて息を吐きながら力を抜くようにして両肩を下ろします。
この動作も最低でも1セット5回ほどすると良いでしょう。
簡単にできますし、お風呂に10分以上は長いという方に、その時間を利用しての運動なのでおすすめします。
肩こり解消だけではない、美容にも良いおすすめ入浴剤
入浴剤の良いところは、ただ、肩こりや腰痛に効果的なだけでなく美容にも効果的な点です。
実際、美しさを保つために入浴剤を使用して基礎代謝を上げている方は大勢います。
それだけ入浴剤には美容効果が期待できるようです。
しかも、肩こり解消のために10分あるいは15分お湯に浸かるわけなので、同時に美容効果も期待できます。
肌やダイエットのためにも基本的に15分以上の入浴で40℃程度のぬるま湯という条件が求められます。
入浴のおかげで老廃物が排出され、血行促進や疲労回復の効果も期待できます。
さらに、アロマ効果でリラックスすることができることも期待したいものです。
では、肩こり解消と美容に良い入浴剤として実際にどういったものがあるのでしょうか?
温素
こちらは、アルカリの湯質をそのまま入浴剤として使用できるようにしたアース製薬の自信作です。
こちらの入浴剤をお風呂に使用されるとph9近いアルカリ性で浴槽のお湯が本格温泉のような湯触りになります。
温泉というのは、場所によっては多くのミネラルが含まれています。
ナトリウム、マグネシウムなどのアルカリ金属系のミネラルが含まれるとアルカリ性のお湯になりますこれは、皮膚の表面にある古くなった角質を洗い流してくれる効果があります。
角質はケラチンと呼ばれる酸性アミノ酸なので、アルカリ性の水でケラチンが水に流されやすい形状に変わります。
アルカリ性の天然温泉に入ると肌がつるつるになるとはこのことです。
もちろん、肌が敏感な方は十分に注意する必要があります。
こちらの入浴剤で温泉気分を味わいながら肩こりや腰痛も緩和されることを期待できます。
まとめ
いろいろな手段を使っても肩こりは簡単には解消できない問題です。
現代の生活そのものが肩こりになりやすい環境にあります。
でも、この環境を変えることができないゆえに普段の習慣を変化させる必要があります。
そして、今回は毎日の生活で利用する入浴に注目しました。
さらに入浴剤は肩こりを解消するための有効な補助健康アイテムです。
正しい入浴方法と自分に合った入浴剤を手に入れてお風呂も楽しみながら肩こりを解消させましょう。