危険!テニスボールを正しく使わないと腰痛が悪化する!

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テニスボールを使ったためにかえって腰痛が悪化したこと、ありませんか?

腰痛に対してテニスボールで改善しようとする試みがあります。
それは、ストレッチに使ったり、トリガーポイントの解消であったり、仙腸関節の柔軟性向上だったりします。
しかし、これらは適当にやっても効果がでないばかりか、かえって症状が悪化することがあります。

どのような場合にテニスボールを使うと症状が悪化するのでしょうか?

まず、腰痛に対してどのようにテニスボールを使うのか簡単にご説明します。



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腰痛に対するテニスボールの使用について

腰痛に対してテニスボールを使う方法としては、以下のものが挙げられます。

  1. ふくらはぎのストレッチにテニスボールを利用する
  2. 腰部・臀部のトリガーポイントの解消にテニスボールを利用する
  3. 仙腸関節の柔軟性向上にテニスボールを利用する

ふくらはぎのストレッチにテニスボールを利用する

テニスボールをつま先で踏みつけるようにしてふくらはぎをストレッチする方法です。

ふくらはぎのストレッチとしては、足を前後に開きアキレス腱を伸ばす運動がよく行われます。
このストレッチでは、後ろ足の膝を伸ばすことで、よりふくらはぎのストレッチを行うことができます。

しかし、腰痛の人がこのストレッチを行う場合、以下の欠点があります。

  1. 後ろ足に対して体を垂直に立てると、腰を大きく反り返る必要がある。
  2. 腰の反り返りを避けようとして猫背になりやすい。
  3. 後ろ足に力を入れる際、腰に負担がかかる

そこで、これらの欠点を解消する方法としてテニスボールが利用されます。

具体的には、テニスボールを床に置いて、立った姿勢から左右どちらかの足のつま先でテニスボールを踏みます。
このときかかとを床につけることが重要です。

このようにすると、つま先が持ち上がった状態になり、ふくらはぎがストレッチされます。

この体勢では、立ち姿勢で行うだけですので腰を反ったり猫背になることがありません。
また、体重を使って足を下方向に押し込めるので、腰への負担がかかりません。

腰部・臀部のトリガーポイントの解消にテニスボールを利用する

テニスボールでトリガーポイントを圧迫してトリガーポイントを解消する方法になります。
腰痛をテニスボールで解消する!仙腸関節ストレッチとトリガーポイントの解消」でも詳しく説明しているので参考にして下さい。

テニスボールを床に置いてその上にあおむけに寝転がることで、テニスボールを体(トリガーポイント)に押し付けます。

この際、トリガーポイントをテニスボールでほぐすのではなく、血流を止めるのが目的です。
ですので、テニスボールをぐりぐり動かさず、圧迫した状態でじっとしていることが重要です。

30秒間圧迫した状態を維持した後、パッとテニスボールをはずします。
すると、停止していた血流が一気に流れ出し、トリガーポイントにたまっていた老廃物を洗い流します。

これを朝・晩繰り返すことで、少しずつトリガーポイントを解消していきます。

仙腸関節の柔軟性向上にテニスボールを利用する

テニスボールを仙腸関節に押し付けることで、硬くなった仙腸関節を柔軟にする方法です。

トリガーポイント解消の際と同様、床にテニスボールを置いて、そのうえにあおむけに寝転がってテニスボールを仙腸関節に押し付けます。

腰痛をテニスボールで解消する!仙腸関節ストレッチとトリガーポイントの解消」でも詳しく説明しているので参考にして下さい。



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どのようにテニスボールを使うと症状が悪化するか

それでは、どのようにテニスボールを使うと症状が悪化するか

  1. 重篤な腰痛症状(ぎっくり腰・椎間板ヘルニア・骨粗鬆症による圧迫骨折など)で安静が必要な時にテニスボールを使って悪化する
  2. 診断が確定しないうちにテニスボールを使って悪化する
  3. テニスボールを使い方を間違えて悪化する
  4. テニスボールを使う場所を間違えて悪化する

重篤な腰痛症状(ぎっくり腰・椎間板ヘルニア・骨粗鬆症による圧迫骨折など)があり安静が必要な時にテニスボールを使って悪化する

ぎっくり腰・椎間板ヘルニア・骨粗鬆症による圧迫骨折などは、特に症状発生初期においては安静と痛みの軽減が必要です。
このような症状があるときに、テニスボールを使ってストレッチや患部の圧迫を行うと、症状が悪化してしまう恐れがあります。

必ず医師の診断に従いましょう。

テニスボールを使って症状が改善するのは、基本的に筋肉疲労と仙腸関節の硬化が原因の腰痛です。

したがって、腰椎変性、椎間関節捻挫などそのほかの原因がある腰痛に対しては、テニスボールを使っても大きな効果は期待できません。

ぎっくり腰・椎間板ヘルニアなどの症状が原因で姿勢の悪化やそれに伴う筋肉疲労がある場合は、テニスボールを使うことで、改善の効果が期待できます。

しかし、テニスボールを使うと少なからず患部に圧力が加わりますので、症状が悪化しないか常にチェックしながら、力加減や頻度を調節していく必要があります。

テニスボールを使ってはいけない(または慎重に使うべき)主な症状
  1. ぎっくり腰(腰椎捻挫)、打撲による腰椎骨折
  2. 坐骨神経痛、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症などの神経障害を伴う腰痛
  3. 骨粗鬆症による圧迫骨折
  4. 腰椎分離症、腰椎すべり症
  5. 腰椎椎間板症、椎間関節症など腰椎変性による腰痛
  6. 脊椎腫瘍など腫瘍・炎症による腰痛

診断が確定しないうちにテニスボールを使って悪化する

腰痛は様々要因が影響しあった結果の症状として痛みを発症します。
そのため、症状が同じであっても原因が全く異なる場合があります。
原因に合った対策を行わなければ、いくら対策を行っても症状は改善しません。

テニスボールを使うときも、原因がそれに合っていなければ、いくら痛む箇所をテニスボールで押し込んでも症状は改善しません。

腰痛が出たとき、個人で原因を決めてしまうのはとても危険です。
必ず医師に相談しましょう。

ぎっくり腰では初期に安静にしておかなければ痛みが長引く場合があります。
このような時にテニスボールを使って腰を圧迫すると、かえって痛みが悪化することがあります。

圧迫骨折のときに、テニスボールで患部をさらに圧迫すれば、骨折範囲が拡大してしまうかもしれません。

腰椎すべり症に対してテニスボールで腰椎を押し込めべ、すべりがさらに進行するかも知れません。

何が原因で痛みが出るのか、それはテニスボールを使って解消できるものなのか。

しっかり見極めてから対策を行ってください。

テニスボールを使い方を間違えて悪化する

腰痛の原因が筋肉疲労やトリガーポイントや仙腸関節効果の場合、テニスボールを使うことは効果的です。

しかし、その使い方が間違っていれば症状が改善するどころか、かえって悪化してしまいます。

よくある間違いとしては、回数をやりすぎたり、押し込む強さが強すぎることです。

何事もちょうどよい度合いがあり、やりすぎは症状の悪化につながります。

腰痛をテニスボールで解消する!仙腸関節ストレッチとトリガーポイントの解消」で、テニスボールを使ったエクササイズについて説明していますので、参考にして下さい。

いずれにしても、少しずつ小さな改善を継続していくことが大切です。
もともと腰痛自体が長年の負担が蓄積された結果痛みとなって出ているものなので、同程度の時間をかけて少しずつ解消していく覚悟が必要です。
一気には解消されません。

無理に一気に解消しようとすると、体の一部に無理な力が加わり、筋肉や骨が損傷して、痛みが悪化する恐れがあります。

無理のない範囲で取り組むようにしましょう。

悪化したらどうすればよいか

まずは痛みが和らぐ体勢になり、安静にしましょう。
動ける程度になれば医師の診断を仰ぐようにして下さい。

状況によっては筋肉や骨に重篤な損傷があったり、神経障害につながる可能性もありますので、安易に個人で判断しないようにしましょう。

まとめ

テニスボールを使った腰痛解消法は、簡単に自宅ででき、お金もそんなにかからないため、すぐに取り組むことができます。

しかし、取り組み方を誤れば、腰痛が改善するどころかかえって悪化する恐れもあります。

テニスボールが有効に使える腰痛かどうか見極めると同時に、正しくテニスボールを使うようにしましょう。





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